束姉さんのラボ『吾輩は猫である』に行って早や数ヶ月
あの時言った通りに千冬姉さんはIS適正ランクSを叩き出して。たった数週間で白騎士を自在に扱えるようになった
そして束姉さんも、何時でも軍事基地をハッキング出来る準備や、他国との交渉材料の用意は万端だ
後はアレが完成するのを待つのみ・・・かな?
そして今日、俺は家に来た箒に料理を教えている・・・・・・・何故に?
箒「こんな感じでいいのか?一刀」
一刀「うん、後はルーを入れて煮込めば完成だよ」
箒「そうか・・・・よしっ」
本日の料理はカレーだ
玉ねぎをミキサーで細かくして玉ねぎが白く透明になるまで炒める
後は普通にじゃがいもやニンジンを入れて、塩コショウと酒に漬けた肉を投入
灰汁を取りながらグツグツとお湯が沸騰してきたらカレールーを溶かしながら入れていく
後は少し弱火で煮詰めていけば出来上がりだ
ちょうど最後の工程を終えた頃に
束「たっだいま~!あっ、今日はカレーだ・・・ね?」
束姉さんが帰って来た(ここは織斑家です)
だけどエプロン姿でオタマを持ってカレーをかき混ぜている箒を見た途端固まってしまった
その後ろから千冬姉さんも来た
千冬「戻ったぞ・・・・ん?箒か」
箒「おっ。お邪魔しています千冬さん」
千冬「その恰好、お前が作ったのか?」
箒「はい、一刀に教わりなg」
千冬姉さんへの返答は最後まで言えなかった
何故かって?それはコレを見てもらえばわかるだろう↓
束「きゃぁぁぁぁぁああ♪なになになになに?今日はほーきちゃんが御飯作ってくれたの?束さん感激でドキがムネムネだよ~♪」
束「はぁ~可愛いよ~///エプロン姿のほーきちゃんかわいすぎるよ~///ハグハグしよう?むしろもっと大人でレズレズな事でm」
ガツンッ♪
箒「叩きますよ?」右手にオタマ、左手に使用済みフライパン
束「行動と発言が逆だよほーきちゃん!?」頭にマンガの様なタンコブ
一刀「千冬姉さん、お皿出して~」
千冬「コレでいいか?」
一刀「うん、福神漬けは持ってくるから先に盛り付けしてて」
束「ちーちゃんとかずくんが束さんを完全スルー?!」
箒「アホな事行ってないで御飯にしますよ?姉さん」
束「わ~い!ほーきちゃんの愛たっぷりカレーだ~♪」
箒「はぁ・・・・まったく姉さんは」
カレーは残さずみんなで完食しましたとさ
某日
『吾輩は猫である』にて
一刀は空中に映し出されているディスプレイを眺めながら手元のキーボードを残像が残る程の速さで連打している
束と一刀が互いを本当の意味で分かり合った日から隠していた技能の全てをさらけ出した
まず織斑家の懐を潤す為に三国志の外史に居た頃の物語を本にして出版した
それぞれ始まりと成った無印、さらにそこから派生した魏・呉・蜀編などを小説として出版社に持って逝ったところ高評価を受け、すぐさま書店に置くと瞬く間に売れて行った
尚、一刀のペンネームは『天の御使い』だ
更にそれが爆発的大ヒットとなり15~18禁までのゲーム化が決定。小説や漫画化した書籍も印刷が追いつかない程に売れ続ける
其処からたった一ヶ月で海外にも出版する話までメール経由で来たのにはさすがに驚いた
経済面は之の御蔭で盤石になった
次に一刀は束に頼んでISに関する知識と技術を一滴も漏らさず吸収していった
コレに束は物凄くうれしそうに押してくれた。ヤッパリ理解してくれる人が居るのと居ないのとでは違うだろう・・・・・
そして束と一刀は白騎士の最終チェックと全世界の軍事コンピューターへのハッキングの用意を終えた
一刀「白騎士、全システムオールグリーン」
一刀「各国のファイヤーウォールの解析終了」
一刀「準備は整った・・・・・二人とも行ける?」
束「何時でも始めるよ~」
千冬「ああ、やってくれ」
一刀「それじゃぁ。行くよ?」
カチカチッ・・・・ポチッ♪
一刀「未来を変えるために」
この日、世界各国の軍事コンピューターが一斉にハッキングされ。日本に向けて三千発近くの弾道ミサイルが一斉に発射された
ミサイル群の一つが日本本土に着弾する寸前、突然空に現れた者に迎撃された
それこそが。人類史上最高の天災、篠ノ之束が手がけた第零世代IS『白騎士』
白騎士は日本本土から自分目掛けて飛来するミサイル群を斬って斬って斬り落として行き
横を素通りして本土に向かうミサイルには両腕に搭載されている『荷電粒子砲』の元に撃ち落とす
それらの弾幕(斬撃)を越え、白騎士に向かって行ったミサイルも、何時の間にか呼び出されていた全身を隠せる大楯に防がれ傷どころか汚れ1つ付かなかった
たった数時間の戦闘で、三千発近いミサイル群から日本を防衛した
ただやはり。世界はあまりにも無知だった
日本に向けて世界各国の軍隊が進軍してきたのだ
白騎士を確保するために。それが出来なくても破片だけでも持ち帰るために
しかして。彼等に勝利の二文字は送られない
代わりに死者を一人も出さないように手加減されて・・・・・・敗北の二文字を送られた
すぐに日本に同盟国から国際会議の出席と、此度の騒動と『白騎士』についての説明を求めてきた
後に『白騎士事件』と世界に記される事件より一週間後
篠ノ之束と白騎士を纏った織斑千冬は、世界国際会議に出向いた
会議場にて
束達と極秘裏に打ち合わせした現日本総理大臣による説明が以下の通りに各国へされた
一つ、ISは一人の日本人女性が学界にて発表されていた事
二つ、学界は机上の空論だとコレを笑って捨てたと言う警察機関が調べた情報を呈示
三つ、本国を貴国等から発射されたミサイル群から守ってくれた白騎士を拿捕するために領土・領空侵犯した各国への罰則を求める
四つ、此度の白騎士搭乗者と、日本国民への謝罪を請求する事
五つ、日本は世界に争いを起こさせない為にISを兵器としてではなく。スポーツなどの競技のみに仕様する条約の呈示
六つ、ISを扱うための学び舎と教員をこちらで準備する代わりに。各国から学園への入学を歓迎する。ただし、入学者の人数に関わらず学生の母国、又は企業は全資産の中から千分の一の資金を日本政府とIS学園へさらに二つに分け譲渡する事
七つ、学園で入手したISに関する情報を一部無条件で譲渡する事。一部情報の中には金銭での公開を用意している。ただし極一部の情報に関しては公開する事は無い
八つ、コレを機会に少子化が進む我が国は、数多の条件を満たした者に限り、男女の結婚可能年齢を18歳から最大15歳まで下げ。多数の女性との重婚を許可する
九つ、IS操縦者を育成する本校に置いて、学園の土地はあらゆる国家機関に属さず、いかなる国家や組織であろうと学園の生徒及び関係者に対して一切の干渉を許さない
九つ、コレ等の条約、又は今後のISに関する条約・議会に置いても。独自での暗躍を行う組織に対する為に独自の戦力を有する事
此処まで現総理大臣が発言したところで世界中の国々の代表共が一斉に罵詈雑言を浴びせる
当然だろう、世界を手にする事も不可能ではない力が目の前に現れたのだ
それを自分の物に出来ない事と。更にISを守護する組織が出来ると言っているのだ
今後のISに関する議会が出来るまでに。自分たちに有意な状況を作ろうと皆が躍起になっているのだ
するとそこへ真打が登場
束「ハロハロ~♪ISを作った天災の束さんだよ~?」
白騎士「束様の護衛、白騎士だ。不審な動きを見せれば即座に斬り伏せる」
場に似つかわしくない陽気な声と不思議の国のアリスを彷彿とさせる機械ウサミミを付けた『篠ノ之 束』
鋼の様に冷たい声音で答える世界最強。白騎士こと『織斑千冬』
ISの生みの親と、それを護衛する世界最高峰の戦力と最強の搭乗者の突然の出現に
会議の場は一瞬にして凍りついた
そんな中、気丈にも彼女達に突っかかって以降とした物は白騎士に大剣を向けられ後ずさり
他の者もナニかを言おうとするが
束「思った通りバカな人間どもがごちゃごちゃ五月蠅いようだね?総理っち♪」
束「無能なお前達に束さん直々に説明とかしてやるから黙って聞いとけよ?」
突然瞳が氷の様に冷たくなり、彼女の眼を見た人間は静かに動かなくなった
束「まずは束さん達の立場だけど。私たちだけの国『極東武蔵』をつくりま~す♪」
束「束さんや白騎士ちゃんが、信頼出来る『家族』だけの国で~っす♪」
束「私達は他の国には属さないし屈しない中立国になるね。でも一部の例外を除けばその限りでもないよ?」
束「私たちの家族や大事な人達に手を出したり、私の創った子たちに何かしようものなら」
滅ぼすよ?
誰もが見惚れてしまうような笑顔を浮かべ。されどその瞳に宿る絶対零度の殺意の光に
この場の者達に本物の恐怖を植え付け。最強の騎士を連れて去って行った
なお、会議の様子は全ての国々へ生中継され。世界にISを・・・・篠ノ之 束を知らしめた出来事であった
・・・つづく?
あとがき
どうもアサシンです
何かIS編の外史を書いているとかなりシリアスな方向になっている気がします
今回の一件で日本は二度目の無条件降伏の様な扱いにはならずにすみました・・・・・例えが少し大げさかもですが
更にオリジナル展開兼原作ブレイクどころかデストロイです♪
之でほぼ全く違う世界と相成りました
そしてこの騒動の後に・・・・・・彼女達との別れが
次回 真・恋姫IS 第六話
少年と少女の指切り
ではでは
再来~~~
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一刀「それじゃぁ姉さん・・・・・始めようか?」