No.643485

真・恋姫†無双 巡る外史と仮面の魔神 十四話

XXXさん

仮面編

凄く生き生きしてる

2013-12-07 21:08:35 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2086   閲覧ユーザー数:1966

突然、歌いますと言われて何を言い出す、と言った顔で見ている三国一同。

まあ、実際そうだろう。

陽気な音楽のリズムにのるリトは………正直十五歳が歌うにしては痛すぎる曲を歌った。

 

「どっきりどっきりDON DON!! 不思議なチカラがわいたらどーしよ?『どーする?』びっくりびっくりBIN BIN!!何だかとってもすてきね いーでしょ!『いーよね!』

きっと毎日が日曜日 学校の中に遊園地 やな宿題はぜーんぶゴミ箱にすてちゃえ~…

―――以下省略――

お空にひびけ ピリカピリララ とんで走ってまわっちゃえ テストで3点 笑顔は満点 ドキドキワクワクは年中無休 !

ずっとずっとね!年中無休!」

「「「…………………」」」

「ほえ~~…」

「お~、ぱちぱちなのだ~♪」

「すっご…」

 

歌唱中、三国のほとんどはその曲に聞き入っていた。

張三姉妹の歌うものと似ているが少し違う曲に戸惑いながらも聴いている。

一部の軍師と李典はケータロスを凝視…何故あそこから音が出てくるのか不思議に思っていた。

そして、曲が終了し……続いて別の曲を鳴らす。

 

「続きまして……『O2』」

「まだ歌うんかい!?」

「まあね……、――朝も夜も恋焦がれて 星になるよ キミマモル 戦い は行方知らズ 明日と昨日の交差点で 交わらない キミとボク 今 行くよボクは流れ星

――以下省略――

I continue to fight !I continue to fight!

見つめ合い 手と手を重ねて ガラス越しのキミとボ ク こんなにも側にいるのに 暗い闇を真っ白に染めるよ

出口のない 君のもとへ 運命(さだめ)を切り裂く流れ星…

あふれる君の涙 ボクがいま奪いさる…」

 

 

先程とは違う音程、リズムの歌。

それにリトから出てくる色気にけっこう三国一同はドキッとしてしまう。

そして終了したリトの元へ周瑜が寄ってくる。

 

「平沢……さっきの歌はお前の世界の歌か?聞きなれない単語があったのだが…」

「俺の世界にある国の一つの公用語だよ。例えば…I continue to fightは『俺は戦い続ける』って意味」

「ほな、あの黒いのは何なん?音がでとったけど」

「ケータロスか?あれは俺の世界の、って言うより今から1800年くらい先の技術でできた…まあ、通信機械みたいなの?他にも色々できるし」

「お兄ちゃん、お歌が上手かったのだ!鈴々も何か歌いたいのだ!」

「おう、ありがとな張飛」

「鈴々でいいのだ、桃香お姉ちゃんが真名を許してるなら鈴々も!」

 

なんとも軽く真名を許す張飛…いや鈴々。

すると他からも人がやって来て、リトに真名を許し始めていた。

 

「アタイは猪々子だぜ。さっきは凄かったな、こんどは勝つぜ、アニキ!」

「シャオは小蓮だよ♪リトってけっこう格好いいよね?シャオのお婿さんにしてもいいよ?」

「ボクもいいよね!?兄ちゃん強かったし、真名は季衣だよ。こっちは流琉」

「ちょっと季衣、何で私まで…」

「だって兄ちゃんが歌ってた時に、格好いいなぁとか言ってたじゃん」

「そ、それは……はにゅ~~…」

「ちょ、待って!?一気に言い過ぎだろ、俺は聖徳太子じゃないんだ!」

 

とは言いつつも、リトはちゃんと一人一人の声を聴いていた。

さすが…なのだろうか。

少し落ち着いた時に、今度は関羽がやって来る。

 

「平沢殿、先程の怪人騒ぎはありがとうございました」

「ん?ああ、いいよ。どうせ俺ぐらいしかあいつら倒せなかっただろうし」

「それでも、です。それと真名を預けます…義妹と義姉が真名を許したのですから」

 

そう言っている関羽の顔はどこか恥ずかしそうにしている。

指を後ろでもじもじとしているのもあり、少し可愛い。

 

「姓を関、名を羽、字を雲長、真名を…愛紗です」

「うん、俺には真名がないからリトって呼んでくれ」

「はい、リト殿」

「…いやいや、リトでいいよ。ついでに敬語も」

「あ、いえ…実力が私より上で様々な点で助けられたのですから…」

「やだよ、かたっくるしい。敬語はいいとしても名前は呼び捨てね。じゃないと真名で呼ばないよ」

 

と言ってそっぽを向くリト。

関羽は顔を赤くしながら口をぱくぱくとしている。

まるで金魚のようだ。

 

「……………」

「あ、う…あ……」

「……………」

「う…り…リト…」

「…うん、よろしくな愛紗」

 

ニッコリと手を愛紗の前に差し出すリト。

たぶん握手をしようとしているのだろう…凄く笑顔だ。

愛紗は戸惑いながらも手を握り、握手しかえす。

そんな様子をみていた桃香は…ちょっとむっとしている。

そうしていると、鈴々と季衣が早く早くと急かして来るので次の曲を流し始めた。

ちなみに曲は…『勇者王誕生!ー神話ヴァージョンー』

で、早速歌おうと思ったのだが…リトが空間を斬って、華陀を呼び出した。

 

「へい、華陀カモーン」

「おわ!?な、何だ!?」

「華陀、お前に一部分だけ叫んで欲しいとこがあるんだがいいか?」

(((叫ぶ…?)))

「構わないが…あまり歌は得意じゃないぞ?」

「いや、これはお前がやらないといけないと言う作者からのお告げがあったからな」

 

作者って誰だ…?とか思いながらもしぶしぶ準備する華陀。

正直乗り気じゃないだろう…何せ本職が医者だから。

…だ が し か し

 

 

「ごぉぉわぁぁぁんばぁぁぁぁくさぁぁぁぁいぃッッ!!!」

「…武狼勲浮暗戸ォォォォォ無ゥッッッ!!!」

「「凄く生き生きしてる(のだ/ね)」」

 

うん、と言う感じで全員が頷く。

まあ、アニメの中の人的にそうなのだがそこの所はリトしか知らない。

ちなみに、『銀魂』の世界や『涼宮ハルヒの憂鬱』の世界にいる声そっくりさんに対して杉田さんとたまに呼ぶときがある。

ついでにツンデレの代表格も。

 

その後、リトはちっちゃい子(一人いい歳)にリクエストされて様々な歌を歌った。

特に戦隊物を。

 

「レースキューソールジャー!もーーっと強くぅ~!!」

「よくわかんないけどかっこいー!」

 

「五人揃ってゴレンジャー!ジャッカー、トランプサイボーグ!バトルフィーバー世界のダンス!電磁星からデンジマン!!」

「イエーイ!もっと盛り上がろうぜ!!」

 

その次に、ボカロ系の物を。

 

「ちょっと待て、ゴラァ!!俺は漢だ!!」

「見て分かります…」

 

「千本桜 、夜ニ紛レ…♪ 君ノ声モ届カナイヨ♪」

「綺麗な声…」

 

休憩がてらに座っていると、いつの間にか兵達が集まって来ていることに気付く。

その兵達からは『誰だ』、『歌上手かったな』、『将軍達を圧倒した…』等と言った声が聞こえてくる。

そうしていると、曹操がやって来た。

 

「で、平沢。これからはどうするつもりなの?」

「んー…とりあえず一年あるから、ブラブラしてる。何にもやることないし」

「そう、なら仕事をあげるわ」

 

はぁ?と言おうとしたが、曹操は集まってきた兵達の方に体を向けて声を張り上げる。

 

「…皆の者、先程の怪物は天より降りし怪人だ!分かっての通り我らの力では、十分に太刀打ちできない!」

「「「っ!!!」」」

「そして皆も見たであろう、その怪人に立ち向かった者を!それがこの者だ!」

「あの~~曹操さん?ナニイテンダ?」

「この者は魔神…皆もその名を知っているだろう、あの魔神だ!彼は怪人を駆逐するために天から来たのだ!」

 

リトが曹操を押さえようとするが、次々と言葉が出てくる。

正直止められる気がしない。

すると…リトにとって悪い意味でのサプライズが起こった。

 

「我らは民を、国を、この大陸を守らないといけない義務がある!その為に、将も兵も強くならなければ成らない!そこでこの魔神を教官として、この曹孟徳の名の元に『怪人壊滅兼防衛隊』を創立する!」

「……うぇ?」

「詳しい活動の報告は後日行う、今日はその身を癒すのだ!」

 

怪人壊滅兼防衛隊…つまりはリトがその隊の訓練をやらせ、その部隊を纏めあげると言うこと。

その事を理解するのに数秒かかったが、リトは抗議し始めた。

 

「ちょ、待って曹操!?あたし……じゃなくて、俺、聞いてない!」

「あら、だってさっき決めたんだもの。聞いてないのも無理ないわ」

「そりゃそうだろうよ。俺はニートのまま…プー太郎のままでよかったのにぃぃ…」

「よくわからないけど、無職はダメよ。それにあなたはこの世界を完全に正常に戻せなかったのでしょう?だったらこのくらいはしなきゃ」

「まあ、それは…そうだけどさ…」

「あと、あなたの世界の政治や文化の事を教えてもらうわよ、たっぷりとね」

「…マジで?」

「あなたの仕事を部隊長にしてあげましょうか?」

「イイエ、全力でやらせて頂きます…」

 

正直勝てねぇ…そう思いながらリトは無意識に敬礼する。

ニヤニヤと笑っている曹操をみるとムカつくが、なにかやるとすぐ近くの夏候惇以下省略がめんどくさい。

もう一度言う、めんどくさい……怖いとかぼこぼこにされるとかじゃなくて。

色々と自棄になり、ステージに上がって、『エアーマンが倒せない』を熱唱し始めた。

かなり熱唱したのか、休憩するときにはボーとしている。

すると…後ろから楽進に声をかけられた。

 

「あの…平沢殿…」

「ん?楽進か?俺今心がボドボドダァ、になってるんだけど…」

「その事は承知しておりますが、頼み事があるのです!」

「頼み事?」

「はい…私は今まで独自で武術を習得してきました…ですが、もう限界になってきています」

「うん」

「そんなとき、平沢殿は私の目の前に現れて、私をいとも簡単に倒してしまいました…」

「うん」

 

ですので、とリトの顔を真剣に見ると決心した顔で、はっきりと言った。

それに対するリトは………

 

「わ、私を、弟子にしてください!!!」

「ごめん無理☆」

 

テヘ、と断った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

XXX「    」←ダイイングメッセージに『り』

一刀「………」←凝視

リト「はい、後書きコーナー始めるよ?」

一刀「何したんだあんたぁぁぁー!?」

 

リト「コイツ、書くことこの回に無いからって、歌詞で半分くらい埋めやがった」

一刀「それには同意するけど、やりすぎじゃあ…」

リト「たかがビックバンパンチ(参照:真マジンガー)の腹パンやったくらいだよ……二十発ぐらい」

一刀「死ぬわ!ギャグのお陰で大丈夫なのに死ぬわ!!」

XXX「でも復活」

一リ「「はやっ!?」」

XXX「今回は特に書くこと無かったからねー、次回は色々と大変だけど」

一刀「色々って…何が?」

XXX「それはお楽しみに、ついでに今回はリトのことについて少し補足ね」

リト「ああ……俺さ、世界を旅する代わりにさ、基本物語に干渉できないって言ったよね?」

一刀「うん」

リト「あれは正常な世界…例えば桃太郎で言うと、物語の根本を変えてはいけないこと」

XXX「つまり桃太郎の世界に行って先に鬼退治しちゃダメだし、桃から産まれる前の桃太郎をおじいさんおばあさんより先に拾っては行けないとか。そう言った物語の順序とかを変えてはいけないんだよ」

一刀「でも、桃太郎とかには会ってもいいんだろ?」

リト「まあね、桃太郎と友達になっても、犬を飼い慣らすのもできるけど物語の方向性を変えてはいけない。結果的に達成するのはギリギリセーフだけど」

XXX「例:鬼ヶ島に行くときに船ではなく、空間の境界を斬っての移動でもあり」

 

XXX「んで、補足二つ目は別世界の自分についての事」

リト「簡単に言うと、別世界には別世界の自分がいて、普通別世界の人間がまた別世界に来るとその世界はよくて融合…悪くて消滅する。だけど俺の場合は別世界の自分との繋がりを切ってるから移動できるんだ」

一刀「ふーん」

XXX「ちなみに別世界のリトは『NARUTO』の世界で言うとイルカ先生、『ONE-PEACE』の世界ではドクターヒルルク、『BLEACH』の世界では芋山さん」

一刀「最後との落差激しくね!?」

 

一刀「色々と読者の皆さんに謝りたい…次回、真・恋姫†無双巡る外史と仮面の魔神十五話は!」

XXX「仮面編 “アパパパパ”。…ちなみにこれご本人だから」

一刀「は?それって……」

リト「アパチャイさん怖いぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

一刀「うわっ!?」

XXX「…次回、恋姫の一人が別世界に行きます」

 

再見ΟωΟノシ


 
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