No.622739

【真・恋姫†無双】桂花との甘い会話

南無さんさん

こちらは真・恋姫†無双の二次創作になります。
息抜きに違うシリーズを書いてみました。
タイトル通り桂花が主役です。
某有名シュミレーションゲームのオマージュ風で、
ランクが上がるごとに親密度も上昇すると思ってください。

続きを表示

2013-09-26 12:00:02 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:10407   閲覧ユーザー数:8203

Cランク ~出逢い~

 

 

 

 

「姓は北郷、名は一刀。字と真名ないんだ、よろしくな、荀彧ちゃん」

 

 

「私に触らないで!」

 

 

「えっ?」

 

 

「男であるアンタに触られたら、私が穢れちゃうじゃない」

 

 

「いや、穢れるって…」

 

 

「この身はすべて華琳様に捧げているのよ。アンタなんかに関わったら、

 

 華琳様から閨に誘われなくなるじゃない。いい、金輪際、私に近づかないで!

 

 後、私の名を呼ぶ事も禁止よ」

 

 

「…じゃあ、何て呼べばいいんだ?」

 

 

「呼ばなくていいの。アンタとは一生、口を聞かないから」

 

 

「桂花」

 

 

「はい!何でしょうか。華琳様ぁ」

 

 

「一刀に真名を授けなさい」

 

 

「えっ!?か…華琳様!こんな男に真名を授ける必要がございません」

 

 

「これは命令よ。それとも貴女は私の言う事が聞けないのかしら?

 

 …じゃあ仕方が無いわね。この後、私の部屋に誘おうと思ったのだけれど、

 

 止めようかしら」

 

 

「お…お待ち下さい!この男に真名を授けます!

 

 ですから、それだけはお止め下さい!!」

 

 

「聞き訳が良い子は好きよ。なら早く済ませなさい。

 

 私と共に過ごしたいのでしょう」

 

 

「はい!華琳様。

 

 ………真名は桂花よ」

 

 

「あ…ああ。よろしく桂花」

 

 

「ふんっ!」

 

 

「ふふ。私には服従、一刀には反抗。猫の様に斑気(むらき)で可愛いわね。

 

 いらっしゃい、桂花。たっぷりと可愛がってあげるわ」

 

 

「はい!華琳様ぁ」

 

 

「一刀。私たちは行くわね。貴方も警邏に戻っていいわよ」

 

 

「…了解。……出会っていきなり罵詈雑言の嵐とはな。

 

 ………これは前途多難な予感がするぞ。……はぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Bランク ~嫉妬~

 

 

 

 

「一刀。貴方のおかげで街の発展と治安が大幅に改善されたわ。

 

 感謝するわよ」

 

 

「大した事はしていないよ。俺の居た世界では誰でも思いつくことなんだ。

 

 だから、感謝される程の事はしてない」

 

 

「謙遜は止しなさい。区画整理、経済、租税の改革、私達では考えもしない方法を、

 

 貴方は提示してくれたわ。一刀の世界では常識的な事なのかもしれない。

 

 けれど、私の期待の応えてくれた。この、曹孟徳が褒め称えているのよ。

 

 もっと誇らしく思いなさい」

 

 

「…そっか、そうだよな。華琳が褒めてくれてるんだ。

 

 これ以上ない賛辞だよな。…ありがとう、華琳」

 

 

「けど、調子に乗らない事。只でさえ貴方は厄介事を持ってくるんだから」

 

 

「はは、わかった。気を付けるよ」

 

 

「……これからも、私の下で力を揮いなさい、一刀」

 

 

「…うん」

 

 

「……………」

 

 

 

 

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「北郷!!」

 

 

「ん?桂花。どうし…!?うおおぉぉ……」

 

 

「華琳様に褒められたからって良い気になるんじゃないわよ!!」

 

 

「~~~っ!……だからって、いきなり腹を殴る事はないだろ」

 

 

「煩い!華琳様を独占していた罰よ!!」

 

 

「…見てたのか?」

 

 

「そんな事はどうでもいいわ!いい!華琳様の筆頭軍師は私なんだから、

 

 覚えておきなさい!!…ふんっ!」

 

 

「呼んでいきなり殴り掛かって来るとか、桂花は華琳が関わると相変わらずだな。

 

 ………はぁ、痛ぇ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Aランク ~恋心~

 

 

 

 

「これだけ深い落とし穴を用意したら大丈夫ね、楽しみだわ、落とし穴に填まって、

 

 慌てふためく北郷の姿が……ふふ、完璧だわ」

 

 

「何が完璧なんだ、桂花?」

 

 

「北郷!?って、きゃあああああぁぁ!!」

 

 

「お…おい!?大丈夫か、桂花!!」

 

 

「いったたたたた」

 

 

「待ってろ、今、縄か何かを持ってくる!!」

 

 

「もう、最悪!自分で掘った落とし穴に掛かっちゃうなんて、

 

 用意してた計画がすべて水の泡だわ」

 

 

「桂花!!縄を持ってきた!今すぐ助ける。…って!?うわああぁぁ!!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「……で、私を助けようとして、自らも落とし穴に陥るマヌケは、

 

 何処のどいつかしら?」

 

 

「…面目しだいもございません」

 

 

「それに、あろう事か、救助に使う縄を持ったまま落ちて来るなんて、

 

 本当に使えないわね」

 

 

「…しょうがないだろ。一刻も早く桂花を助けなくちゃ、

 

 って思ったんだから、それより、怪我はないか?」

 

 

「大アリよ!私の玉の肌に擦り傷が付いたのよ。これも全部アンタの所為よ!」

 

 

「まぁ、後ろから急に声を掛けたら驚くよな。……ごめんな」

 

 

「な!?…何でそこで素直に謝るのよ!」

 

 

「…桂花は一体、俺に何を求めているんだ」

 

 

「煩いわね!……クシュン!」

 

 

「桂花。寒いなら俺の上着を貸すぞ」

 

 

「余計なお世話よ!アンタなんかの上着を着たら、匂いだけで妊娠しちゃうじゃない!

 

 借りる位なら凍えた方がマシよ!」

 

 

「…凍えるって言う位だから寒いんだよな。とにかく、俺の上着を着てくれ

 

 風邪を引くぞ」

 

 

「だからアンタの上着を借りる位なら………」

 

 

「桂花!」

 

 

「…!?」

 

 

「君に風邪を引いてほしくないんだ。それに、こんなくだらない事で寝込んだら、

 

 華琳から叱責を喰らうだろ。華琳の筆頭軍師なんだから体調面もしっかりしなくちゃ。

 

 だから、頼むよ」

 

 

「しょ…しょうがないわね。着ればいいんでしょ!ほら、貸しなさい」

 

 

「ああ。よっと!……はい、どうぞ」

 

 

「………………」

 

 

「どうだ、少しはマシになっただろう?」

 

 

「…少しはね」

 

 

「それは、良かった。……ヘックション!」

 

 

「…アンタだって寒いんじゃないの。格好つけて、

 

 上着を寄越すんじゃないわよ」

 

 

「…大切な女の子が辛そうにしてるんだ。男として少しは格好付けたくなるだろ」

 

 

「!?~~~~~~~っ!!」

 

 

「どうした、急に顔を赤くして俯くなんて、まさか、もう、風邪を引いちゃったか」

 

 

「何でもないわよ!」

 

 

「あ…ああ、わかった。…ヘックション!……落とし穴の中とはいえ

 

 この季節だとさすがに寒いな」

 

 

「……あー、もう!仕方ないわね!」

 

 

「け…桂花。いきなり何を……」

 

 

「……アンタの身体を温めるには、抱きしめるしか方法がないでしょ。

 

 私の所為で風邪を引かれたら後味が悪いのよ」

 

 

「けど、いいのか……」

 

 

「本来なら男に抱きつくなんて御免だけど、

 

 責任の一端は私にあるんだから、我慢するわよ」

 

 

「…ありがとう、桂花。凄く嬉しいよ」

 

 

「……その言葉、想っていても口にしないでよ。

 

 ………恥ずかしいじゃない。……ばか」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「ふぁ~あ。……眠くなってきた。すっかり日が暮れてきたし、

 

 誰か気付いてくれないかなっと!」

 

 

「何で北郷はこの状況で楽観的でいられるのよ。最悪、朝までこのままなのよ」

 

 

「悲観的になる必要が無いだろ。遅かれ早かれ誰かが気付いてくれるだろうし、

 

 むしろ、桂花と二人きりで居られて、役得だと思ってる位だぞ」

 

 

「!?それってどういう意…………」

 

 

「隊長ー!!中庭に居るのは分かっております。お話したい事があるのですが。

 

 ……何だ、この落とし穴は…」

 

 

「この声は凪だな。…おーい凪、ここだ!!」

 

 

「隊長!?それに桂花様まで、この様な場所で抱き合って一体何を!?」

 

 

「4刻程前に穴に落ちちゃってな。抱きあっているのはお互い寒いからなんだ。

 

 悪いけど助けてくれないかな」

 

 

「………了解致しました。今。縄を持ってきます」

 

 

「待ってくれ。縄は俺が持ってるんだ。そっちに投げるから受け止めてくれ」

 

 

「…わかりました」

 

 

「良かったな、桂花。ここから出られるぞ」

 

 

「え…ええ」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「ふぅ、助かったよ。ありがとう、凪。

 

 けど、何で俺が中庭に居るだなんて知っていたんだ?」

 

 

「中庭から隊長の匂いが致しましたので駆けつけました。

 

 しかし、落とし穴の中で桂花様と抱き合っているとは思いませんでしたが……」

 

 

「は…ははは。俺の匂いね…。……凪、怒ってないか?」

 

 

「…………別に怒ってなどおりません」

 

 

「そうか?……とにかく助かったよ。改めて、ありがとうな」

 

 

「~~~~!?急に頭を撫でないで下さい!」

 

 

「…嫌か?」

 

 

「……隊長は狡いです。その様な、お顔をされたら許してしまうじゃないですか」

 

 

「…何よ、二人して良い雰囲気になって、凪も満更ではない様子だし、

 

 ……何かイライラするわね。………ハァ!!」

 

 

「うお!?~~~~~っつ!!け…桂花、いきなり何を…」

 

 

「煩い!こんな事になったのは全て北郷の所為なんだからね!反省しなさい!!

 

 それと凪も勘違いしないでよね。抱き合っていたのは、あくまで寒かったから。

 

 じゃなきゃ、こんな男と抱き合ったりしないわよ。

 

 いい、私は……華琳様一筋なの、覚えておいて!」

 

 

「は…はい。わかりました」

 

 

「それじゃあ、私は行くわ。……ふんっ!」

 

 

「………大丈夫ですか、隊長」

 

 

「何とか大丈夫。…桂花の奴おもいっきり脛を蹴りやがって。

 

 …っててて」

 

 

「いきなり怒られましたね。しかし、あの否定の仕方、

 

 あれでは、まるで桂花様は隊長の事を……」

 

 

「ん?何か言った?」

 

 

「あ、いえ。それにしても何故中庭に落とし穴が?」

 

 

「ああ、おそらく頭が切れる猫が、一生懸命掘ったんだよ」

 

 

「…猫がですか?」

 

 

「うん。俺には決して懐かない忠義者の猫がね」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「ふんっ!何よ北郷の奴、私を忘れて凪とイチャイチャして、

 

 ……さっきも思ったけど、何でこんなにイライラしているのかしら。

 

 それに、北郷の事を考えるだけで何でこんなに胸が高鳴るのよ。

 

 もしかして……いやそれは無いわ。だって私は華琳様一筋なのよ。

 

 だから…北郷なんて別に………。そう、一瞬の気の迷いに決まってるわ。

 

 ……だけど、この気持ち、これってやっぱり……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sランク ~告白~

 

 

 

 

「…はぁ。重症だわ。一日中、北郷の事を考えるだなんて、

 

 おかげで寝付けないわよ。本当居ても居なくても煩わしい奴ね。

 

 ……厨房に行ってお酒を取ってこよう。飲めば寝れる筈よね。……はぁ」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「あれ?桂花。こんな夜更けにどうしたんだ。夜更かしは美容の天敵だぞ」

 

 

「ほ…北郷!!」

 

 

「…静かに。大声を出したら皆が起きるよ。それで、こんな夜更けにどうしたんだ?」

 

 

「……寝付けないからお酒でも飲もうと思ったのよ。貴方はどうしたの」

 

 

「俺も同じ理由さ。中々寝付けなくてね。…そうだ。少し話さないか。

 

 そうすれば眠気もやってくるだろうし、どうかな?」

 

 

「…なんで貴方と話さなきゃいけないのよ」

 

 

「まぁまぁ、そんな冷たい事言うなよ。

 

 ほら、酒とつまみを持って中庭に行くよ」

 

 

「ちょっと!手を繋がないでくれる!私は行くと了承してないわ!」

 

 

「気にしない気にしない。後、静かに…な」

 

 

「もう。何なのよ」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「それじゃあ、乾杯。……ふぅ。満天の星空の下で飲む酒は美味いな。

 

 …飲まないのか?」

 

 

「…飲むわよ」

 

 

(…何でこんなに緊張してるのよ。動悸も鎮まらないし。

 

 やっぱり、この気持ちはそうなの?私は北郷の事が……。

 

 …こうなったら)

 

 

「んくんく。…ふぅ。………北郷お酌をしなさい」

 

 

「ん?了解。……はい、どうぞ」

 

 

「んくんく。…ふぅ。もう一杯」

 

 

「…飲むペースが速くないか?」

 

 

「……ペースって何よ」

 

 

「飲む速度が速くないかって意味」

 

 

「これくらい平気よ。それより速くお酌をしなさいよ」

 

 

「……やれやれ。畏まりました」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「ちょっと、北郷(ほんろう)!!ちゃんと飲んれるの?

 

 わらひがお酒を注いであげるから、グイッといきなひゃい。グイッと」

 

 

「…桂花。飲みすぎじゃないか?呂律が回ってないぞ」

 

 

「このわらひが酔ってると言うの。馬鹿にしへ、

 

 いい、その知識が足りない頭に刻み込みなさい。わらひはねぇ、

 

 生まれてこの方、酔っ払った事なんかなひんらからね」

 

 

「…左様でございますか」

 

 

「わかればいいのよ。さぁ、お酌をしてあげるわよ~~。

 

 ………ふふ。良い事思いついちゃった。普通に飲ませてもつまらにゃいから、

 

 わらひの……口付けで飲ませてあげるわ。北郷(ほんろう)、口を開けなさい」

 

 

「……魅力的な提案だけど断らさせてもらうよ」

 

 

「………何れよ。落とし穴の一件の時は、あんなにわらひに優しくして、

 

 二人きりで嬉しいって言ったりゃない。あの言葉は嘘らったの?」

 

 

「いや、嘘じゃない。あれは紛れも無く俺の本心だよ」

 

 

「…らったら、何でよ」

 

 

「……桂花。俺は君の事が好きだ」

 

 

「…!?」

 

 

「けど、酔っている君とは口付けしたくない。俺は結構、我が儘でね。

 

 酔ってる桂花も可愛いけど、いつもの天真爛漫な桂花と口付けがしたいんだ。

 

 それに、君は俺の事が嫌いだろ。酒の席の気の迷いとはいえ、その様な事は言っていけない。

 

 ……話が長くなったね。水を持ってくるよ」

 

 

「…………待って」

 

 

「……………」

 

 

「待ってよ、一刀(・・)!!」

 

 

「うお!?急に抱き付いてき……桂花?」

 

 

「……ごめんなさい、一刀。私本当は全然酔ってなどないの」

 

 

「…何故そんな嘘を?」

 

 

「私、自分の気持ちが判らなくなったの。落とし穴の一件の時から。貴方の事ばかり考えてた。

 

 他の女の子と会話している一刀を見てると、胸の奥がモヤモヤした。

 

 それで気付いたの。…一刀が好きだって。けどね、認めたくも無かった。

 

 私が男を好きになるなんて…。だからね、素直になれないから酔ったフリをして

 

 私の気持ちを確認したの。………まさか。貴方に告白されるとは思わなかったけどね」

 

 

「…そっか」

 

 

「…ねぇ、一刀。さっきの……私の事が好きって本当?」

 

 

「ああ、本当だ。俺は桂花が好きだ」

 

 

「……今なら素直に想えるわ。…嬉しいって」

 

 

「…桂花」

 

 

「一刀、改めて貴方に言うわ。…口付けして。

 

 これは私の本心。だから、お願い……」

 

 

「わかった。目を…閉じて……」

 

 

「うん……ぁっ…んむ…ちゅ……っんん!………」

 

 

「ん……ちゅう…んむ………ぷはぁ」

 

 

「……好きよ一刀。貴方の事が大好き。

 

 今まで天邪鬼で素直になれなかった私の想いを貴方の心の中に滑り込ませて……………」

 

 

「桂花。…………今までの君も、そしてこれからの君も心の中に深く刻み込むよ。

 

 俺も桂花が好きだ、愛してる」

 

 

「……一刀……」

 

 

「……桂花……」

 

 

 

 

 

 


 
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