【ダンガンロンパIfストーリー・ダンガンスクール】
【希望ヶ峰学園デノ生活】
【第15話・腐川冬子】
【超高校級の文学少女】
【ジュウニガツ・ニジュウサンニチ】
私立希望ヶ峰学園の校門前、そこで【超高校級の文学少女】である腐川冬子が【超高校級の御曹司】、十神白夜にペアチケットを差し出していた。そして真剣な面持ちで十神を見つめていた。
「びゃ、白夜様! クリスマスに一緒に、で、で、でで、デートをしてくれませんか!?」
そう言いながら、恋人に人気の遊園地のペアチケットを十神に差し出す腐川。彼女は顔を赤らめながらも、必死に勇気を振り絞っている腐川。12月の寒い空気で顔が赤くなっているのではなく、彼女は彼に想いを伝えるために必死だった。そして差し出されたペアチケットを十神は一瞥し、
「ふっ、くだらん。俺には関係ない場所だ。失礼する」
そう言って、十神はさっさと教室へと向かって行った。それを見て腐川は残念そうな眼をしていた。
「大丈夫、腐川さん?」
「残念でしたね、腐川さん」
それに対して声をかけたのは、それを近くで見ていた【超高校級の幸運】、苗木誠と【超高校級のアイドル】、舞園さやかの2人は声をかけていた。2人は一緒に登校して来ていたのだが、何だか嫌な雰囲気が漂っていたから、2人は隠れていたのだ。
「十神君と一緒にクリスマスデートを楽しみたかったんでしょうが、十神君はそう言う人ですから。1回では上手く行かないでしょう」
「そ、そうだよ。腐川さん。諦めたらそこで終わりだよ」
そうやって、2人に慰められる腐川。それを聞いて、腐川の心の中に再び頑張ろうとする意志が湧いてくる。
「そ、そうよね。1回でOKされでもしたら、それこそ白夜様からしたら可笑しいですし。な、ならば私は最後の最後まで、クリスマス当日が終わるまでに白夜様を誘うのを諦めません! そして、最高のクリスマスを過ごします!」
「頑張ってね、腐川さん」
「う、うん。応援するよ、まずは腐川さん、それよりもくしゃみをしないように気を付けてね」
舞園と苗木の2人にそう言われて、腐川は再び十神を誘うために動き出していた。
「待っててください、白夜様―――――!」
「ところで、苗木君? 私も腐川さんと同じように恋人に人気のコンサートのペアチケットを持っているんですけれども?」
そう言いながら、舞園は苗木にコンサートのペアチケットを見せる。
「え、えっとそれはつまり……」
「マネージャーに頼んで、クリスマスはわざわざ空けておいたんです。わざわざ、ですよ? アイドルにとって、クリスマスは大事な稼ぎ時ですのに。ですから、私と一緒にクリスマスを過ごしてくれませんか、苗木君?」
「ぼ、僕は用事はありませんが、舞園さんはそれで良いの?」
そうやって尋ねる苗木に対して、舞園はニコリと笑顔を見せる。
「えぇ、私はそれで良いですよ? 苗木君、勿論レストランも用意してますよ? 苗木君、多分コンサートの後、どこで食事するか悩んだと思いましたので」
「そ、そんな事……どうして分かったの?」
苗木が聞いて考えていた事に対して、舞園は唇に指を付けて可愛らしい姿で苗木を誘惑していた。
「私、エスパーですから」
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ダンガンロンパIfストーリー。
もしも、彼ら彼女らが普通に学園生活を送っていたらどう言う生活を送っていたのか?
第15話、【超高校級の文学少女】腐川冬子の話。