No.616268

一刀の晋王転生録 第五章最終話

k3さん

晋王即位の報を受けた三つの勢力は大胆に動くことにした。自分達の理想の為に。

2013-09-05 20:30:53 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:2495   閲覧ユーザー数:2103

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  最終話

   「呼応する者達」

 

 

 一刀が晋王として即位したという情報は当然、曹操、孫権、劉備に入る。

 

 曹操はこの後どうするのかを部下達に伝えるため、玉座に集める。

 

「私の意志を伝えるわ……魏王を名乗る!」

 

「!?」

 

 皆が驚き、呆然とする。

 

「漢に反感を抱かれるというのは分かっているわ。けど、このまま何もせずに居れば晋王が天下を握ることは間違いない。あの娘達の

 

死を無駄には出来ない。だから、私は魏王を名乗る」

 

「流石です! 華琳様!」

 

「何があろうと付いていきましょう!」

 

 夏候姉妹を初め、部下達は彼女を支持する。

 

 だが、彼女達は気付いていない。気付こうとしない。

 

 曹操は王を名乗る理由で確かにこう言ったのだ。

 

 あの娘達の死を無駄には出来ない、と。

 

 普段の彼女ならばそういう理由で王を名乗るとは言わない。普段の彼女ならば、このまま司馬昭が天下を握る事を簡単に認められな

 

い、天下を諦めない、と堂々と宣言しているはずである。

 

 一刀の懸念どうり、彼女に異変が起こりつつあったのだ。そしてその事を気に掛けているのは、彼女にとって最大の好敵手である一

 

刀のみであった。

 一方、孫権軍も何かしらの行動をしようと会議をしていた。

 

「皆に聞く。私はどうすれば良い。ここは王を名乗るべきだろうか?」

 

 呂蒙はこれに反対する。

 

「今すべきではありません。何故なら私達は敗北が続いています。それで王を名乗っても効果が良い方向に向かうとは思えません」

 

「……確かに」

 

 特に合肥での戦いでは、圧倒的な兵力差で有利でありながら負けたという失態を犯した。逆に曹操軍は力を示したことになり、それ

 

を利用し、王を名乗ることが出来る。

 

「つまり、王を名乗る事自体に反対では無く。王を名乗れるそれなりの力を示す必要があるという訳か? 亞沙」

 

「その通りです」

 

「ならば、一体どうする? 魏と戦うとしても張遼の事もあり、なかなか攻めることが出来ん」

 

 合肥で敗北させられた最大の要因である彼女の存在は孫権軍には恐怖の対象となってしまっていた。彼女の名を聞くだけでも士気は

 

がた落ちする事は孫権にも分かっていた。

 

「蓮華様ぁ、亞沙ちゃんと相談して決めた事ですけど、良いでしょうかー?」

 

 そこに陸遜がある計画を実行しようと進言する。

 

「聞こう、我等は孫呉の為にどうするべきだ?」

 そして劉備軍では。

 

「桃香様、最早手段を選べるような状態ではありません。すぐに司馬昭を攻めるべきです」

 

 諸葛亮はそう進言する。漢が司馬昭に王を名乗ることを許したということは、漢と司馬家の間でいさかいが起こることがかなり減少

 

する。彼等がこのまま勢いに乗れば、手が付けられないほどのものになり、天下を掴むだろう。劉備に天下をと望む彼女達にとってそ

 

れは何としても防がなければならない事だ。

 

「でも……」

 

 渋る劉備に対し次は鳳統が進言する。

 

「漢は司馬家を止める力が無くなっているかと思われます。このままでは逆賊司馬昭の専横はさらに加速し、最悪漢が滅びます。そこ

 

で桃香様には彼等に対抗するためにも王を名乗って頂きたいのです。無論それだけの力を示す必要はあります。そのためにも、彼等を

 

攻めて力を示すのです」

 

 結局、諸葛亮と鳳統が時間を掛けて劉備に許可を貰う。

 

 二人は将達を集め、司馬昭を倒す策を説明する。

 

 その後彼女達は準備を整え、進軍を開始した。

 

 だが彼女達はこれが劉備に地獄の扉を開ける事だったとはこの時点では想像もしていなかった。

                           次章予告

 

 ついに乱世は終盤。

 

 曹操軍改め魏軍と劉備軍改め蜀軍に挟まれ、司馬家軍改め晋軍は苦戦を強いられる。

 

 だが、その状況は孫権軍改め呉軍により急激な変化を遂げる。

 

 怒りと憎しみ、悲しみと苦しみ。

 

 乱世故の負の連鎖を呼び起こす。

  第六章

   「負の連鎖の四国時代」

 乱世は王達を追い詰める。

 

 司馬昭、曹操、孫権、劉備は乗り切れるのか? それとも乱世に呑まれるのか?


 
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