No.614067

一刀の晋王転生録 第五章二十六話

k3さん

窮地に立たされた一刀達に馬超達の援軍が現れる。これにより一気に流れが変わり、そして決着がつく時が訪れる。

2013-08-30 20:53:34 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2682   閲覧ユーザー数:2004

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第二十六話

   「五胡最終戦 決着」

 

 

 突然の馬超と馬岱の出現。

 

 姜維は彼女達が現れる事を考えもしていなかった。そのため、五胡軍は彼女達の軍の攻撃を横から無防備に食らってしまう。

 

 彼は何とか彼女達に対応しようとする。だがそれは一刀達に隙を見せることとなる。

 

(! 今だ!)

 

 一刀達はその隙を突き、五胡軍に一気に斬りこんで行く。結果、五胡軍は総崩れとなった。

 

(くそ! くそ! もう少しだったのに!)

 

 姜維は悔しさで顔を歪ませる。自分達の負けだと悟ってしまったのだ。馬超達の出現は優劣を完全にひっくり返し、さらに勝敗を決

 

してしまった。

 

「く! 退けぇー!」

 

 姜維は撤退指示を出す。

 

「! 逃がすな! 何としても奴を討ち取れ!」

 

 一刀はそれを阻止せんと追撃の指示をする。

 

(納得出来るか! こんな結末!)

 

 彼はこの敗北を認められなかった。馬超達の出現は一刀達にとっても予想もつかない出来事だというのは彼にも分かっていた。そし

 

て彼女達が現れた時期と場所は、打ち合わせをしていない事になる。つまりこの勝敗は偶然によるものと言っても良い。

 

 偶然ではなく、純粋に一刀の力による敗北ならまだ認められていた。

 

「俺は! 俺は! 戦う! あの男と! このまま終わってたまるかぁー!」

 

 姜維は逃げながら、大声で叫ぶ。そんな彼の言葉に応えるかのように話しかける者がいた。

 

「なら、私の話に乗りませんか?」

 

「なっ!?」

 

 姜維は立ち止まり声のする方向を向く。

 

「き、貴様は?」

 

「どうです? 今なら興味が出るでしょう? 姜維?」

 

 そこには得体の知れないような笑みを浮かべた鐘会が居た。

 その一方、一刀はと言うと、馬超に駆け寄り、疑問を投げかけていた。

 

「何故此処に? 大丈夫なのか?」

 

 心配しているのは無論、漢での立ち位置についてだ。ここで自分達を助ければ周りの反応はあまり良いものではなくなってしまう。

 

「ああ、大丈夫だ。陛下が説き伏せたんだよ。それが無かったらもっと早くに来れたんだけどな」

 

「陛下が?」

 

 劉協は劉備軍を追い出して洛陽に戻った後、馬超達に一刀達の援軍に向かってほしいと要請していた。皇帝自らの要請となっては、

 

良からぬ事を考える輩も、馬超達を陥れるという事が出来ず、代わりに劉協にそれと無くそうしないように進言しようとする。

 

 それを劉協は劉備に言ったように、漢のためだと何度も説明する。

 

「司馬昭達が敗れたとき、奴等はこの洛陽まで攻めてくるはずだ。そうなったら洛陽が落ち、朕、そしてお前達は唯では済まなくなる

 

かもしれんぞ?」

 

 最終的にはその言葉で彼等の方が折れる事となった。自分に危険が晒されるという事を理解したら萎縮してしまい、保身という捉え

 

方で了承したのだ。

 

「……成程な、それにしてもあいつ等には困ったな」

 

「ああ、まったくだ」

 

 そんな彼らに呆れる事で意気投合している最中に、馬岱が二人の下に駆け寄ってくる。

 

「お義姉さま! 司馬昭さーん! 鐘会って人が姜維の首を持ってきたって!」

 

「そうか! これで奴等との戦いも終わったな!」

 

「鐘会が……ね」

 

 こうして四国時代での五胡との戦いは幕を下ろすこととなった。


 
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