No.612830

一刀の晋王転生録 第五章二十二話

k3さん

二人の戦いは始まった。しかし簡単には決着は付けられず、攻防は続いていく。

2013-08-26 21:19:09 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2048   閲覧ユーザー数:1808

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第二十二話

   「五胡最終戦 互角」

 

 

 一刀は前線に出ながら指示を出す。

 

「袁家の軍と公孫賛軍は敵の右翼を攻撃! 董卓軍は左翼を! 姉上と闇那は待機! 残りは俺と一緒に正面の敵を叩く!」

 

 彼の指示に従い、軍は大きく動く。

 

 それに対して姜維はこのまま迎撃の態勢をとり、両軍はそのまま正面衝突した。

 

 五胡の兵は司馬家とは倍の数があるが、それでも司馬家は互角に渡り合っていた。将の質が上なのだ。

 

 この事態に姜維は特に驚くことは無かった。彼はそうであろうと予測していたのだ。

 

(やはりこうなったか。まぁ、問題無い。これを確認するために正面からぶつかったからな)

 

 確認を終えた姜維はこれからの対策を練りながら、目の前の敵を倒してゆく。

 

 一方、一刀はこの事態に気が高ぶっていく。無理も無いことではある。倍の数はある敵に対して互角なのだ。

 

(よし! 行ける! これならもう少し大胆な策で言ってもいいかもしれない!)

 

 先ほど考えた策を、より大幅に修正を加えて行く。

 

 そしてこの日は夕方まで特に目立ったような事は起きず、戦は終わった。

 しばらく、両軍に特殊な動きは無く、互角に戦い続ける。

 

 数週間経つと、ついに均衡が破れ、少しずつ一刀達が五胡を押していた。

 

(やはり、誘っているな? だが、予測済みだぞ! 姜維!)

 

 一刀は、これが姜維の策であると判断。警戒を強め、剣を振るっていく。

 

 数時間後、後ろから砂塵が見えてくる。じょじょにその正体は現れ、五胡兵の姿が見え始める。

 

(やはりな! 頼んだぞ! 姉上!)

 

 後ろから来た五胡軍は怒涛の勢いで此方に迫ってくる。その様子を遠くから眺める瑠理。

 

(今!)

 

 彼等が河を渡ろうとしていたその時、瑠理は工作兵に合図を促す。

 

 合図した瞬間、河の上流から大きな音が聞こえてくる。

 

 その音の正体は洪水だった。洪水は彼等を飲み込み、全滅させる。

 

(よし! 流石姉上! 完璧だ!)

 

 姜維の奇襲の策を破った一刀は、勢いに乗って、五胡軍を押し込んでいく。だが、それはすぐに止まることとなる。

 

「し、司馬昭様! 前方から大きい火が!」

 

「何!?」

 

 今度は司馬家の兵が火によって被害を受ける。

 

(くそ! やはり簡単にはいかないか!)

 

 姜維は奇襲と火計の二段構えだった。奇襲は水計で防いだが、火計を食らってしまう。一刀はこれ以上進めることを躊躇ってしまい、

 

動きを止めてしまう。

 

 対して、姜維も先ほどの水計によって警戒したのか、彼も軍の動きを止めてしまう。

 

 結果、両軍は膠着してしまい、結局はこの日も決着をつける事は叶わなかった。

 

 その後も、策を食らっては策を食らわせ、防いでは防がれるを繰り返すという凄まじい攻防が繰り広げられた。


 
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