No.605256

一刀の晋王転生録 第五章四話

k3さん

焦りはじょじょに大きくなり……

2013-08-04 23:43:34 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2028   閲覧ユーザー数:1834

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第4話

   「第三次五胡撃退戦 追い詰められて」

 

 

 一刀が頭を抱えている間、理奈の元に公孫賛が訪れていた。

 

「あら? いかがなさいました?」

 

「司馬昭の事でちょっとな……」

 

「……何でしょう?」

 

「……あいつ……けっこう危ないかもしれない」

 

「! どういう事でしょう?」

 

 彼女もうすうすではあったが一刀に何かを感じていた。しかし公孫賛ほど確信出来てはいなかった。だからこれには驚きを隠せない。

 

そのため、急かすように聞き出そうとする。

 

「あいつ、麗羽に領土を攻められたときの私によく似ているんだ。自分が何とかしなきゃとか、自分が勝たないと駄目なんだとか」

 

「……そうですか」

 

「だから、あなたに対策を練ってほしいんだ。司馬昭の身内のあなたが」

 

「わかりました。ご忠告感謝いたします。公孫賛殿」

 

 公孫賛が去った後、理奈は彼女の忠告にどうするかを考える。

 

(私だけでは駄目ですね……江里香と……それに闇那、澪羅、綺羅にも言っておきましょう)

 翌日、一刀はある策を持って前線に赴く。

 

(姜維は……俺が倒す!)

 

 彼は五胡兵を斬りながら彼の姿を探す。

 

(! 見つけた!)

 

 彼の姿を見つけた一刀は真っ先に彼の元に向かう。

 

(行くぞ! 姜維!)

 

 一刀が剣を振る直前、姜維が一刀に振り向いた。

 

(何!?)

 

 姜維は目に見えるほどに驚きながらも何とか対処する。

 

(よし、予想道理動揺している!)

 

 一刀の策とはあえて此方から攻撃を仕掛けるという単純なものである。しかし、今まで姜維との戦いでそんな事は一度も無かった、

 

さらに一刀と姜維の一騎打ちでは常に姜維に軍配が上がる。そのためそんな事はしないだろうと思い込んでいた姜維に対して、効果は

 

絶大だった。

 

(動揺している間に、決着をつける!)

 

 そう意気込みながら怒涛の攻撃を仕掛ける一刀。しかし……。

 

(まさか司馬昭から仕掛けてくるとは、だが仕掛けてきたという事は奴はここで俺を倒そうとしているのと同義……上等だ! こっち

 

としても決着をつける事に異存は無い!)

 

 姜維は並みの将では無い。確かに動揺していたが一分もせずに冷静さを取り戻していた。

 

(お前がそう来るなら、俺は……此処から動揺した振りをする!)

 

 姜維の思惑に気がつかないまま、一刀は剣を振り続ける。

 

(! 姜維に隙が! 今だ!)

 

 その隙を突き、止めを刺そうと剣に力を込める。

 

(!? な、に……)

 

 一刀は見た。姜維が笑っているのを。

 

(し、しまった……誘われた!)

 

 もう、遅かった。剣を振りぬく動作を止め切れない。

 

 姜維は難なく攻撃をかわし、反撃する。

 

「ぐ!」

 

 一刀の頭に拳が当たった。

 

「ち! 浅いか!?」

 

 何とか直撃を免れたものの、それでもダメージは馬鹿にならないものだった。

 

「う……ぐ……」

 

「と、言っても最早まともに動けなくなったようだな……此処までだ!」

 

 姜維は拳に氣を込め、走りながら、一刀に向かってそれを突き出した。

 

(お、俺が、皆を……)

 

 そう思っても身体に力が入らない。これまでかと思ったその時。

 

「させない!」

 

「何!?」

 

 江里香が現れ、拳を武器で受け止めた。


 
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