No.604725

一刀の晋王転生録 第五章三話

k3さん

三度、五胡と戦うこととなった一刀。しかし一刀の様子は今までとは少し違っていた。

2013-08-03 22:12:46 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1991   閲覧ユーザー数:1803

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第三話

   「第三次五胡撃退戦 一刀の焦り」

 

 

 司馬家と五胡の戦い、最初は両軍互角に戦っていた。だが、時間が経つにつれて、均衡は崩れていく。

 

(く! 少しずつ……押されている? やはり五胡は強い!)

 

(やはり、力が落ちているようだな! 司馬昭!)

 

 自軍が押されていく光景を戦いながら見ていた一刀は危機感が強くなっていく。

 

(くそ! どうする?)

 

 その時、一刀は背後から尋常ではない殺気を感じ、とっさに振り返りながら後ろに下がる。

 

「ふん! やはり簡単には討たせてくれないか」

 

「!? 姜維!」

 

 何時の間に背後に居たのか、そんな考えからすぐに目の前の男をどう対処する変え、剣を構えなおす。

 

「行くぞ! 司馬昭! 今度こそ貴様に勝つ!」

 

「来い! 姜維!」

 

 一刀から先に仕掛け、姜維は彼を迎え撃つ。

 

(まともに戦っても勝てる可能性は低い、かといって奴を倒せる手は思いついていない、ならば此処は!)

 

 自分の望む展開を作るため、あえて自分から攻撃を選択。

 そんな一刀の攻撃を冷静に対処する姜維。

 

 時間にして十五分ほど経つと、一刀が押されていった。

 

(まだだ! まだ!)

 

 まだ、姜維の隙が見当たらず、粘る一刀。しかし、無常にも打ち合いは続かなかった。

 

(ぐは!)

 

 一刀の腹部に蹴りを入れられ、体勢は崩された。

 

「今度こそ終わりだな! 司馬昭!」

 

 姜維は一刀に止めを刺すために、動き出す。

 

(何!?)

 

 しかし彼の目の前に流れ矢が飛んできた。

 

(く!?)

 

 それを何とかかわす。

 

(!? しまった!)

 

 だがその隙を付いた一刀は彼の前から姿を消していた。

 

「ち! 悪運の強い男だ」

 

 だが、こうなっては仕方ないので、すぐに兵の指揮に戻る。

 

(まだ、好機を訪れるはずだ)

 

 自分にそう言い聞かせながら。

 その日の戦が終わった夜。一刀は自分の天幕で、頭を抱えていた。

 

(くそ! 駄目だ! このままじゃ!)

 

 軍略や指揮では此方が劣っている。先の一騎打ちでも、自分で姜維の隙を作り逃げるつもりだった。しかし結果は偶然によって出来

 

た隙で逃げた。

 

(これじゃ駄目だ! 駄目なんだ! 皆は俺が守らないと!)

 

 彼は当主になったことで、今まで以上の重圧を感じていた。

 

(俺が! 何とかしなくては!)

 

 今回の事でそれはいっそう強くなってしまい、焦っていた。


 
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