No.529592

Persona4 The StrikerS in MID-CHILDA

Neo-PSIさん

すっごい久々に投稿・・・いやぁ、申し訳ない・・・

2013-01-08 23:02:28 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2534   閲覧ユーザー数:2477

 

第2話『異変』

 

 

>後輩3人と再会してから40分後・・・。

 

>現在時刻は午後0時40分。

 

 

「20分前か・・・。」

「予定している時間まで、もうそろそろですね。」

「花村先輩達、まだッスかねぇ?」

「里中先輩と天城先輩は一緒に来るらしいけど・・・、花村先輩とクマも遅~い!」

 

 

 

集合予定時刻も、後20分を切ったその時・・・

 

 

 

「ゴ~メン!余裕もってくる筈だったんだけど、結構ギリギリになっちった!」

「遅れてゴメン!もう皆集まってる?」

 

緑の洋服と短パンを着た茶髪気味のショートカットの少女と、赤の服を着た大和撫子を思わせる黒の長髪の少女が4人の前に現れた。

 

「里中、天城、久しぶり。」

「って、おぉ!鳴上君!久しぶりだね!」

「元気そうだね。また会えてうれしいよ!」

 

 

悠と2人、事件解決だけでなく、同じクラスで勉学でも苦楽を共にした仲間「里中 千枝」と「天城 雪子」は、お互いに再会を喜んだ。

 

 

 

 

>里中、天城が合流した。

 

>後、合流していないのは陽介とクマの2人だ・・・。

 

 

 

 

 

 

>更に10分後・・・。

>・・・まだ陽介とクマが来る気配はない

 

 

「あーーーったく!花村とクマ吉は何してんのよ!言い出しっぺで、一番近いのに!」

「時間になっても来なかったら・・・。・・・置いてく?」

 

集合10分前になっても現れない旅行発案者+αに里中と天城の2人はイライラし始めた。

 

「イヤイヤ・・・。きっと時間までに来るさ。」

「何だったら、探しに行くのはどうッスか?」

「その方が良いかもね。」

「いえ、もしかしたらすれ違いになって余計に時間がかかるかも知れませんよ。」

「う~ん。じゃあ、待つしかないっかぁ・・・。」

「仕方ないなぁ。」

 

 

結局『そのまま待つ』という結論になったその時・・・。

 

 

「お、おぉーい!皆ーーー!!」

 

少し長めの茶髪にヘッドフォンを首にかけた青年が息を切らしながら現れた。

 

 

「おっそい!花村!!発案者が遅刻寸前ってどういう事よ!!」

「わ、悪い!ちょ、ちょっと、よ、予想だにしない事が、は、発生して。ゼェゼェ・・・。」

「久しぶりだな。陽介。」

「お、おう。悠、ひ、久しぶり。げ、元気そうだな。って、それどころじゃないんだって!」

 

 

今回の旅行の発案者で悠の無二の相棒「花村 陽介」が息を切らせてやってきた。

しかしこの慌て様。如何やら本当に只の遅刻ではなく、緊急なのものだと言う事を悠と仲間達は感じ取った。

 

「ど、どうしたの?」

「取り敢えず、まずは落ち着け。一体何があったんだ?」

「あ、ああ。はぁ~、・・・ふぅ・・・、じ、実はさっきクマから知らせがあったんだ!」

「クマ君から?」

「その知らせというのは、何なんですか?」

「それが“向こう側の世界”に変な物が現れたって!!」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

陽介からの知らせにその場にいた全員に衝撃が走った。

 

 

「ど、どう言う事ッスか?」

「そんな! また“向こう側の世界”を悪用する奴が現れったていうの!?」

 

 

 

 

 

すると・・・。

 

「ヨ、ヨースケー!お、置いてかないで欲しいクマー!」

 

青、赤、白、黄のカラフルな熊のキグルミが陽介のやってきた方から現れた。

気ぐるみの足の短さからか、走っているがその速度はハッキリ言って、ちょっと遅い。

 

「クマ、元気そうだな。」

「おお!センセイ!お久しぶりクマ!」

 

 

このキグルミこそが、こんななりだが、今や特別捜査隊にとって中々頼れる存在「クマ」である。

 

「おい、クマ。挨拶は後にしろよ!」

「お、おおっと!そうでした!」

 

久しぶりの再会に話を脱線しかけていたクマを陽介が本題に戻そうとした。

 

「クマ、“向こう側の世界”に人の気配はあるのか?」

「そ、それが・・・、誰かがいるっていう気配は全くしないクマ・・・。」

「じゃ、じゃあ何で?」

「そんな・・・、やっと全部終わったと思ったのに・・・。」

「まだ・・・、終わりじゃなかったのか?」

「畜生・・・。」

 

 

事件は終わったと思っていたのに・・・。異変は起こらないと思っていたのに・・・。皆の雰囲気が一気に暗いものとなり、その心に戸惑いが生まれていく。

 

 

 

そんな中、彼が皆に声をかけた。

 

 

「・・・。皆、聞いてくれ。」

 

「「「「「「「??」」」」」」」

 

彼の雰囲気がどことなく変わった。空気がピリピリしている。これをこの場の皆は知っている。事件解決へと行動していた際に彼が放っていたものだ。一体何だろうか?皆が彼の言葉を待つ・・・。

 

 

「俺は今から、その異変を調査しに行こうと思う。」

 

「「「「「「「!?」」」」」」」

 

「こんな物を残したまま旅行に行ってもとても楽しめないと思う。それにこれは|あの時(・・・)俺がやり残した事なのかもしれない。だったら直の事、行かないといけないと思う。」

 

 

「「「「「「「「・・・・・・。」」」」」」」

 

 

「すまない。折角旅行を企画してくれたのに・・・。だけど、もしかしたら今回また此処に来たのは、これの為かもしれないと俺は思うんだ。」

 

皆が俯いてその言葉を聞いている中、陽介が真っ先に顔を上げた。その顔には、もう戸惑いは無く、決意に満ち溢れていた。

 

「謝んなよ。俺の方こそ悪い。遠くからわざわざ来てくれたのに、こんな事になっちまって・・・。それと言っちゃなんだが、勿論俺も行くからな!」

 

「・・・ッ!ああ。また宜しく頼むぞ!相棒(ようすけ)!」

「オウ!!任せろ!相棒(ゆう)!」

 

 

「まったく、もう。何2人だけで行く様な空気してんのさ!」

「私達も一緒に行くからね!」

「クマも勿論行くクマよ!センセイの行く所、何処までもお供するクマ!」

 

陽介の決意に後押しされたのか、皆の顔にはもう戸惑いの色はなかった。

 

「鳴上先輩だけの問題じゃないッスよ!・・・これは俺達(・・)の問題でもあるんスよ!」

「そうだよ!それに、情報支援が必要でしょ?悠先輩!」

「謎をそのままにするのは僕の性分に反しますしね。僕も行きますよ!」

 

 

「皆・・・、ありがとう。」

 

>一度解散となった「特別捜査隊」が再結成された!

 

 

 

 

「さぁ・・・、行こうか。“向こう側の世界”へ!」

 

「おっしゃあ!」

「うん!」

「行こう!」

「オー!」

「押忍ッ!」

「はいっ!」

「ええ!」

 

 

>ジュネス2Fの家電売り場のテレビから“向こう側の世界”へ向かおう!

 

 
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