……思ったのだけど、本幕じゃなくて第一幕にしたほうが良かったかもしれない。
プロット再確認&再構築ちょっとしてたら、前幕、第一幕、第二幕、終幕という順にしたほうがよさそうだったもので^^;
まぁ、pixivにはわからないことですけど、TINAMIとかアットノベルスではそう書いていますからね……
とりあえず、書き始めてしまったのでこのままいくか変えるかはちょっと考えます。まぁ、そこまで支障があるわけではないんですけdねw
それではどうぞ!!
「……戦で負けてしまった敗者って呆気ないと思わないかな?」
広い大通りににて、アリシア・テスタロッサは突然そのような独り言を言い出す。
周りには先ほどとは違った大通りで、周りで血を大量に流しながら倒れている人間はアリシアがすべて殺めた管理局員だった。
バリアジャケットに返り血を少し浴びており、その血は顔にも付着していた。
だけど返り血なんてアリシアは気にしておらず、先ほどから独り言を呟いており、まるでそれは誰かに話しかけるような感じだった。
「勝てば官軍という言葉もあるけど、その言葉もその通りだと思う。負けた敗者は悪として扱わられ、新体制になったところから犯罪者として扱わられる」
――結局、なにに対しても勝ったもの勝ちなんだよ。と、アリシアは最後に付け足す。
誰に話しているのかも分からない。独り言なのかもしれないとは思うが、わざわざこんな戦いの最中にこんな独り言を話すだろうか。
「何が言いたいかって? そんなの簡単な事だよ。要するに私たちがこの戦いに勝てば私たちが管理局を指揮することとなり、あなた達管理局が勝てば私たちは捕まり、大犯罪者として扱わられるっていう事だよ。とりあえずそんな路地裏の入り口辺りで隠れてないで出てきたら、フェイト――」
アリシアがそう言うと、先ほどからアリシアが話しかけられていた人物、フェイト・T・ハラオウンはアリシアの前に姿を現す。
フェイトも途中から自分に向けて話しかけられているのではないかと気づいていたが、本当に自分に話しかけられているのか分からなかったので、先ほどまでずっと隠れていたのだ。
フェイトが姿を現れた方向へアリシアは体ごと振り向き、アリシアとフェイトは対面する形となった。
まったく瓜二つの顔で、余り区別がつくところはなかった。違うところと言えばアリシアが五歳くらい若いという事ぐらいで、それもフェイトと何度も会ってなければ気づかないレベルだった。
「……こうやって会うのは二度目だね。フェイト」
「……さっきの言葉は何が言いたかったの?」
「あれ、先にそっち聴いてくる? とりあえず答えようか」
アリシアは最初に自分の正体について、フェイトから聴いて来るだろうと思っていたが、会話の続きを先に聴いて来るとは思わず、少し驚いていた。
だが、そのような会話をし始めたのはアリシア自身であるため、質問されたからには答えるべきだと思い、アリシアは答えた。
「フェイトはさ、『革命』という言葉をどう思う?」
「革命? 意味はどうしてそんな言葉を急に?」
あまりにも唐突過ぎて、どうしてそんな言葉を聞いてきたのか理解できていなかった。
アリシアはフェイトがその疑問を聴いてくることが分かっていたかのように微笑み、そしてアリシアはその疑問に答えた。
「『革命』っていう意味は物事が発展する『革命』と被支配階級が支配階級を倒して新たに政権を握り、新たな政治体制を築くという意味があるよね。私が言いたいのは後者の『革命』だけど、革命も成功すれば官軍になるし、失敗すれば賊軍になる。それがどういう意味を持つかフェイトにはわかる?」
「……何が言いたいの?」
「簡単な話、私たちが負ければ私やなのはは一生刑務所から出られないでしょうね。たとえフェイト達が何とかしようとしても、他の管理局員がそう簡単に刑を軽くさせることなんて出来ないと思うけど」
「っ!?」
ようやくアリシアが言いたいことがようやくわかった。ある意味、その言葉はフェイト達が一番避けていた事でもあった。アリシア達が勝てばそう言う問題になる事はないが、管理局側が勝てばなのはやアリシアが一生刑務所で過ごす事になるだろう。
フェイトやはやての時のように、今回に限ってはそう簡単に上手く行くわけがない。事件が余りにも大事過ぎて、なのはが刑務所から出るという事は不可能に近い事だった。
「要するに私が言いたいのは、それでも私やなのはを捕まえる事が出来るのかという事。フェイトに限らず、フェイトの仲間である他のみんなにも聞きたいことではあるんだけどね」
「…………」
フェイトはアリシアの言われた内容にすぐに返せず、黙ってしまった。
さすがにかばいきれないという事はフェイトもどこかで理解していた。それほどの事をなのはやアリシアはしているわけなのだから、どうしようもなかった。
多分、なのはもそれを覚悟しているのだろうとフェイトは思い、まだなのはは姿を現していないようだけども、とっくにその覚悟はしているだろうとも思っていた。
そうであるのならば、こちらも覚悟しなければならい。そう思ったフェイトは黙ってから少しして、アリシアに答えた。
「……確かに、今回に限っては私たちもどうしようもないのかもしれない。だけどなのはは捕まる覚悟なんてとっくにできていると思うし、それならば私たちだって覚悟をしなければならないと思う」
「というと?」
「たとえこの先どうなろうとも、私たちは管理局員としてあなた達を止める。それが、私たちの役目なんだから――!!」
なのはが捕まった時の覚悟が出来ているのならば、その覚悟に答えなければならないとフェイトは思い、この先何が待っていようと止める覚悟をするのだった。
それを聞いたアリシアは納得し、フェイトが決意した事なのだからこちらもその決意に答えなければならないとアリシアは思った。
「……そう、これで容赦なくフェイトと戦う事が出来る……っとその前に、多分フェイトが思っている疑問に答えてなかったね」
「疑問?」
一体何のことだろうとフェイトが思うと、アリシアは少しして何のことかを答える。
「私がどうして生きているのかという事。まぁ、簡潔に言っちゃえば次元空間に飛ばされたお母さんと死んだ私はある世界に飛ばされて、そこでフィルノ・オルデルタの両親に救われたの。私はその時どうなったのかはまだ死んでいたから分からなかったけど、お母さんから私が死んだ後の事を全て聴いてる」
「母さん……生きてたの?」
「さすがに病気に勝てなくて亡くなったけども、母さんはフェイトにしてきたことを謝ってた。まぁ、今はこんな話をしている場合じゃないから、結果がどうであれまた後で話すよ。今は、この『革命』を成し遂げるっ!!」
「そうだね。今はそんな話をしている場合ではない。アリシアをここで止めて、次はなのはを止めないといけないのだから――!!」
刹那、フェイトとアリシアの二人はほぼ同時に動きだし、それぞれの決意の為に姉妹同士で戦い始めるのだった――
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J・S事件から八年後、高町なのははある青年に会った。
その青年はなのはに関わりがある人物だった。
だがなのはにはその記憶が消されていた。
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