「誰よあんた!」
これが俺がスクールバスにのってかけられた第一声である。声の主はアリサ・バニングスと言うらしい。声にこそ出さないがほかの連中もそう思っているらしい。顔がそんな感じである。
急な転校生であると高町が紹介してくれたがアリサとやらは未だに俺を睨んでいる。
「えっと、なにか?」
「なにか?じゃないわよ!急な転校なんて怪しすぎるでしょ!」
「俺だってこんなに早く学校に通うことになるなんて思わなかったよ…」
昨日の夜に学校へ通うことになると決まって次の日にはもう手続きが終わってるっておかしすぎるだろ…
「誰が手続きしたのよ」
「高町士郎さん」
「「え!?」」
どうやらこの答えにはアリサ…いやバニングスと呼ぶべきか…と隣にいた月村すずか…だったかな?も驚いたらしい。
「何であんたの手続きを士郎さんがするのよ」
「いろいろあるんだよ…」
その後の事は全部無視した…面倒だったから。ちなみに高町が何とか説明してくれたらしくそこまで追及はしてこなかった。
学校に着くと先生が校門で待っていた。さすがに制服を着ないでここに入ろうとは俺も思っていなかったのでとても助かった。
その後は制服を貰いクラスに紹介への紹介らしい。
「私が呼ぶまでここで待っててね」
「了解です」
しかし高校生で小学校に通う羽目になるとは思わなかったな…コ○ンもこんな気持ちだったのかな…
「それでは雨宮君、入ってきてください」
どうやら先生の簡単な説明が終わったのか入ってくるように促された。扉を開け中へ入ると女子は「お~」、男子はとくに何も言わなかったが半分近くが難しい顔をしていた。どういう反応なんだ?
「それじゃ雨宮君、簡単に自己紹介してくれる?」
「えっと、雨宮リンドウです。バスの中であった人がいるかもしれませんがまぁよろしくお願いします」
「分かりました。それでは雨宮君の席はアリサさんの隣です」
マジで!?うわ…めっさ睨んできてるんですけど…
とりあえず席についてよろしくと言ったが相手にされなかった。まぁ、あれだけ睨んでたら当たり前か…
そしてとある授業中にて…
内容は漢字の成り立ちについてである…なんというかすごく退屈である。そんななかユーノから念話が届いた。
{なのはにリンドウも、今いいかな?}
{私は別にいいよ}
{俺も構わん}
{それじゃまずは…何から話したらいいのかな?}
{それじゃ俺から聞くが昨日のあの黒まりもはなんなんだ?}
{あれはジュエルジードの思念体だよ}
{ジュエルシード?確か昨日もそんなこと言ってたよね?ジュエルシードってなんなの?}
今度は高町が質問をする
{ジュエルシードっていうのは僕たちの世界の古代遺産で、使用者の願いを叶える魔法の石なんだけど…力の発動が不安定で周りに使用者を求めて暴走して危害を加えることもあるしたまたま発動させた人や動物を取り込んで暴走することもあるんだ}
{そんな物騒なものがなんだってこんな魔法が知られてない世界にあったんだ?}
{僕のせいなんだ…僕は故郷で遺跡発掘を仕事としてるんだけど}
ちょっと待てよユーノ…なんでフェレットが遺跡発掘とかやってんの?お前やっぱ人間じゃねぇの…なんて聞けないよな…
{僕があるとき古い遺跡であれを見つけて…調査団に依頼して運んでもらってたんだけどその船が事故か、あるいは何らかの人為的災害にあってしまって…21個のジュエルシードがこの世界に散らばってしまったんだ}
そんな物騒なものが運ばれてる船だったなら明らかに後者だろうな…てことはそのうちジュエルシードを狙った魔導師なりがでてきそうだな…
{ちなみに今まで見つけられたのはたった2つしかないんだ}
そのうちの1個が昨日の奴か…
{あれ?でもちょっと待って、話を聞く限りジュエルシードが散らばっちゃったのって全然ユーノ君のせいじゃないんじゃ…}
それは俺も思ったが多分ユーノは…
{だけど、あれを見つけてしまったのは僕だから全部見つけて、もとのあるべき姿に戻さないと…}
なんて思ってるんだと思ったよ
{なんとなくだけど…ユーノ君の気持ち、わかるかもしれない}
{確かにな…}
{えっと、昨日は巻き込んじゃって、助けてもらって本当に申し訳なかったけどこの後は僕の魔力が戻るまで、力を貸してほしいんだ…1週間、いや5日もあれば…}
{戻ったら、どうするの?}
{そしたら、また一人で…}
{それはダメ、私は学校と塾の間は無理だけど、それ以外の時間ならジュエルシード探し、手伝うよ?}
そう言うんじゃないかと思ってたよ…
{でも、昨日みたいに危ないこともあるんだよ?}
{それでも、もう知り合っちゃったし話も聞いちゃったからほっとけないよ…それに昨日みたいなことがあったら、ご近所さんに迷惑になっちゃうし。本当に危なくなったらリンドウ君もいるし}
{もう俺は参加する前提なのか…}
{え?しないの?}
{いや、するつもりだけどさ…}
何というかやっぱ高町は士郎さんと桃子さんの娘だわ…
{助けてあげられるかもしれない人がいるなら迷っちゃいけないって…これ、うちのお父さんの教え}
{いいこと言うな…士郎さんは}
{でしょ?}
{でも私、あんまり魔法使いになれるか自身ないんだけど}
{なのははもう立派な魔法使いだよ…それも僕なんかよりずっと才能のある}
なんかもう突っ込む気も失せてきたな…一つ言えるのは、ユーノは十中八九人間だということだな
{そうなの?自分ではよくわかんないんだけど…とりあえず、いろいろ教えて?}
{うん…ありがとう}
言い忘れていたが…今は授業も終わって下校中である。
そしてあるとき妙な気配を感じた。
{おいユーノ、これって}
{うん、間違いなくジュエルシードだね}
{どうするの?}
高町が一人だけあわてている。
{とりあえず、現場に向かおう、手伝って}
{{了解(うん)}}
「ブラッド、場所はわかるか?」
『はい、おそらくは神社の方角かと』
まぁ、人が少ないという意味ではよかったかもな…
そして俺たちはそれぞれ現場に向かった。
――神社にて――
俺たちが神社に着くとそこには犬?の化け物のような奴がいた。
黒まりもの方が全然弱そうだったな…
{あれは…生物を取り込んでる}
だったらあれは犬だろうな絶対
「それって、どうなるの?」
「実態がある分手ごわくなってる」
「大丈夫、多分」
なら早くバリアジャケットなどを展開しろよ…
「なのは!レイジングハートの起動を」
「へ?起動ってどうやって?」
それであなたは大丈夫なんていってたんですか?どこにそんな根拠があるんだよ
「起動なんてこうすりゃいいんだよ、ブラッド、セットアップ」
『standby ready set up』
はい、これで起動完了
「起動キー無しでデバイスを起動させた!?」
そんなに驚くことかよユーノ…
「よ~し、レイジングハート、お願い」
『standby ready set up』
高町も無事にデバイスを起動させた。ユーノはかなり精神的にダメージを受けているようだ…
でもまぁ、これであとは始めるだけだな…
さて、今回の第8話どうだったでしょうか?
次は2回目の戦闘パートです。前回よりはよくなるように頑張ります。
次も楽しみにしていただけると幸いです
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今回まで日常パート続きます。前回戦闘入るかもと言っていましたが入れませんでした…
こんな感じで第8話見ていってください。