第七十五技 ミッションスタート!
キリトSide
「ねぇ、キリトくん。こんな感じで大丈夫かな?」
アスナは麻のシャツにロングスカート、頭に巻いているスカーフは少し深めに被っている。
いつもとは少々違う着こなしだ。
「大丈夫だと思うけどな…。俺はどうだろう?」
ちなみに俺はいつもの黒い服などではなく、青のシャツとジーンズのようなズボンに伊達眼鏡(四角眼鏡)、
加えてヘアバンドでオールバックにしている。
「あ、その、カッコいいよ///」
「俺はバレないかなって聞いたんだけどな(ニヤリ)?」
「え、あ、や…。もぉ~~~/////////」
俺は少しアスナを
何故、俺達がこんな風に変装しているかというと。
今日の主釣りはニシダさんがイベント化してしまったので人がそれなりに集まる事になったのだ。
そういうわけで、俺とアスナは自分達の事が公にならないように変装することにしたのだ。
「念のため武器をアイテム欄に入れといてっと。よし、それじゃあ行くか」
「うん! いこいこ!」
俺とアスナは家を出て、ニシダさんに指定された場所へと向かった。
俺達は開催場所に着いたのだが……。
「お、多いね…」
「あ、ああ…」
とにかく人が多かった。大体、50人近くはいるのではないだろうか? バレない、よな?
「はっはっは、絶好の釣り日和ですな~」
ニシダさんはかなりご機嫌な様子だ。
もしかしたら今日で念願の主を釣り上げる事ができるかもしれないからな。
そこは俺も楽しみだったりする。
「それにしてもこんなに人が集まるとは思いませんでしたよ」
「私も釣り仲間に呼びかけただけだったのですが、いつの間にやら…」
俺の言葉を聞いてニシダさんが答えたが、どうやらニシダさんからしても予想以上に集まったらしい。
「では、キリトさん準備はよろしいですかな?」
「ええ。いつでも構いませんよ」
ニシダさんは俺の答えに頷くと、集まった人々に大きく開催を宣言してから湖に近づき、竿に餌を付けた。
ちなみに餌は大きなトカゲで、アスナが小さな悲鳴を上げていた。
竿を持って投げ入れ、あとは獲物がかかるのを待つだけだ。
開始20分ほどが経過した時、それは来た。
「お、おお! 来ましたーーー!」
「「「「「おおおぉぉぉぉぉ!!!」」」」」
ニシダさんの竿に大きなあたりが来た。周囲の見物客にもどよめきが
「ニシダさん!」
「ま、まだです…。もう少し……」
完全にかかりきるまで待たなければいけないようだ。
下手に交代してしまえば逃がしてしまうからな。
ニシダさんは釣りスキルを
「来たーーー! キリトさん、お願いします!!!」
「任せてください!」
俺はニシダさんから竿を受け取ったが、かなり厳しいものだ。
全力で引っ張れば何とかなりそうだが、それでは竿が折れてしまうのではないかと思う。
「ニシダさん! この竿大丈夫ですか!?」
「最高級の竿です! 思いっきりやってください!」
その言葉を聞いて、俺は最大の力を込めて竿を引っ張った。
徐々にだが獲物が上にあがってきているのが分かる。背後ではみんなが応援してくれている。
「いっけーーー!」
「頑張れ!」
「もうちょっとよー!」
「これはまさか、モ○スター・スト○ーム!」
「いつのアニメだよ!」
「キリトくん! 頑張ってぇ!」
アスナに応援されたらさらにやる気が出た。俺も現金な奴だなぁ。
ていうか『エ○ジェル・○ーツ』かよ!
まぁ、とにかく一気に行くしかない!
「っはあぁぁぁぁぁ!」
気合の雄叫びをあげながら一気に引っ張り上げた。
すると水面から巨大な魚が空中に放り出された。
周囲の人達も歓声を上げたのだが、すぐに静かになり少しずつだが距離を取り始めた。
―――ヒュゥゥゥゥゥンズッシィィィン!!!
「「「「「「「「「「………デカッ!!!」」」」」」」」」」
俺が空中に放り出した魚は5mを超えるであろう巨大な魚であった。
キリトSide Out
To be continued……
後書きです。
イベントを見に来ている人達の人数を増やしました。
本作では原作よりも生き残っている人数が1000人は多いですからねw
そして『AB』のネタを使いましたw
時代的にはキリトが1、2歳の頃なので昔のアニメ扱いです。
なんでキリトが知っているのか、ですか?・・・仕様ですよw
それでは次回で・・・。
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第七十五話になります。
ついに主釣りが始まります。お楽しみにw
どうぞ・・・。