No.471545

八雲家の妹ちゃん

今回は、八雲家にやってきた名前のない女の子。
さてはて、どうなるのでしょーか!?
まぁ、題名に書いてありますけどね。
気にしちゃぁダメですよ。

2012-08-17 18:47:38 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:806   閲覧ユーザー数:794

   八雲家の妹ちゃん  ~心は救われるのか?~

 

 

  私は、いつもの拷問を受けた後気絶していたはず。

  しかし、起きてみれば知らない天井だ。

  寝巻きに着せ替えられているし・・・

  一体、誰の家だ?

  村の人間ではないのだろう。

 「起きたのね」

  目の前に金髪の女性の顔が現れる。

  ちょっと、ビックリした。

 「私は、名前が無いから名乗れないあなたの名前は?」

 「八雲紫よ」

  金髪の女性は美しいのだが、胡散臭い。

 「ここは?」

 「私の家よ」

  畳の部屋に寝かせられていたのか・・・

  まったく、気づかなかった。

 「どうして私を連れ去った?」

 「気になったからよ」

 「どこが?」

  まぁ、おそらく拷問のことだろうが私は知らない。

  なんせ、いきなり始まったのだから。

 「拷問のことよ。妖怪の私でも吐き気がしたわ」

 「妖怪だったんだ」

  何となくそのような気はしていたが・・・

  彼女はどうやら大妖怪のようだし。

 「申し訳ないがそれは、知らない」

 「拷問される理由がわからない?」

 「あぁ、突然始まったからな。記憶を見る力があればわかるかもしれないが」

  彼女ならば見れるのかもしれないな。

 「なら、見せてもらうわよ」

  そして、彼女は女の子の三歳の頃の記憶を見る。

 「これは・・・」

  女の子の能力はすごいものだった。だが、悲しいものでもあった。

  

  ありとあらゆるものに好かれる程度の能力

 

  この能力のせいで、女の子は拷問を受ける日々になった。

   

  もうひとつの能力はよくわからない。

  閻魔に聞きにいかなくてはいけない。

 「わからなかったわ。ごめんなさい」

 「いや、気にしないでくれ」

  私は、この小さな女の子をどうして早く救えなかったのだろう。

  どうしてこんなにも、強いのかがわからなかった。

  だから言ってしまた。

  この子を手放したくなかった。

  次は、助けられるかわからなかったから。

 「私の家の子になりなさい。拒否権はないわよ」

  彼女の一言が私は嬉しかった。

  実の母親から捨てられ名前も奪われ殺されずっと辛かった。

  家族になれと言われて嬉しかった。

  まだ、苦しみは残っているけれど心を救われた気分だった。


 
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