第十三技 去るべきは敗者
キリトSide
「すごい戦いだったな!」
「ああ! キリトの実力は半端じゃねーや!」
「もしかしてあいつ、キリトが【黒の聖魔剣士】って知らないで挑んだのか?」
「それだったらバカだろう? 普通、名前だけでも知ってるとおもうぜ」
「すごかったね~。私、トッププレイヤーの戦いって初めてみたかも!」
「うんうん! 《
観戦していたプレイヤーは未だ興奮冷めやらないようだ。
あまりこいつの耳に入るとなにかしでかすかもしれないしな。
「さて、俺が勝ったわけだからな。これ以降、俺達には近づかないでもらおうか」
「き、きさまーーー!?」
「クラディール!」
俺を睨みつけているクラディールにアスナが言い放つ。
「血盟騎士団、副団長として命令します。私への護衛任務の解除。そして、三日間の謹慎を命じます」
「なっ!? し、しかしアスナ様!?」
「副団長命令です。今すぐこの場から立ち去りなさい!」
アスナの言葉にクラディールは肩を落として去ろうとするが、俺の方を向いた。
「きさまは、貴様だけは…殺す!」
俺に呪詛のような言葉を吐いて、奴は去っていった。
俺は最初の時のように、奴に背に向けて殺気と睨みをかけておいた。
「ごめんね、キリト君……。わたしのせいで、こんな…」
アスナは申し訳なさそうにひどく落ち込んでしまった。
「気にしないでくれ」
「けど……」
これ以上なにか言おうとする彼女の耳元に俺は口を近づけて言った。
「あまり落ち込まないでくれ。俺は君の笑ってる顔の方がいい」
「っ~~~~~/////////」
真っ赤になって俯いてしまったがすぐに顔を上げてちょっとだけ睨んできた。
「なんで君はいつもそう/////////」
「(ふっ)少しは元気がでたか?」
「あっ……ありがとう//////」
彼女ははにかんでそう答えた。
「なら良かった。少し休憩してからでもいいか?」
「うん」
さすがに俺も少しだけ疲れたからな。
十五分後、俺とアスナは改めて迷宮前の広場に来た。
「確認するが今回は迷宮の解明、ボス部屋を見つけて確認することでいいんだな?」
「そうよ。まだボス部屋も見つかってないから、できれば確認だけでもできればいいの」
「OK。それじゃ、準備はいいか?」
「問題無いわ。いきましょう」
俺達はこうして迷宮へと向かった。
キリトSide Out
To be continued……
後書きです。
改めて、短くてすいませんでした(ペコリ)。
ちなみにもうすぐ閉鎖する某小説投稿サイトにて、このストーリーを完結させました。
しかし、この小説はそちらとは少々違った内容も組み込まれますので、
そちらで読んでいた方も、こちらでは違った見方をできると思います。
内容が変わってくるのはあちらでの『骸骨の狩り手』さんのところからですけど・・・。
それではみなさま、次回で・・・。
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第十三話です。
今回はかなり短いですが、ご容赦ください。
それではどうぞ・・・。