第十二技 最強の片鱗
キリトSide
俺とクラディールは広場の中央で向かい合うように立っている。
周囲からは驚きや興奮などのざわめきが聞こえる。
「おい! ソロのキリトが
「ああ! しかも相手はKoBの奴らしいぜ!」
「ホントだ、すげぇ。本物のキリトだ!」
「キリトって、確か【黒の聖魔剣士】だよな?」
「おう! 四本の剣と二本のカタナを状況に使い分けて戦う上級プレイヤーだ!」
「あたし、初めてみた~」
「わたしもわたしも! しかも、聞いてたよりもカッコイイし!」
などなど観衆の感想は様々。俺には関係無いことだからどうでもいいが。
クラディールの奴はどうやら俺を殺そうとする事に集中していて、周囲の言葉が入ってこないようだ。
クラディールの武器はどうやら大剣らしい。俺も愛剣の一つ『エリュシデータ』を抜き放った。
「「「「「おぉ!」」」」」
なぜかそれだけで野次馬にどよめきが
まぁ、それはいいや。
1vs1デュエルにおいて、相手のHPを0にすれば勝利となる。
つまり相手を殺すということだ。
それ以外の方法では『降参』を言わせることが勝利条件だ。
「くっくっくっ。小僧、死ぬ覚悟はできたか?」
「死ぬ覚悟と生きる覚悟、両方が無かったら最前線になんてでないさ」
「ふん、減らず口を。見ていてくださいアスナ様!
私がこの男より優秀であることをご覧に入れてさしあげましょう!」
そうクラディールが言ったあと、空中にカウントダウンを示すディスプレイがでてきた。
―――5
―――4
―――3
―――2
―――1
―――0
俺とクラディールは0のカウントとともに駆け出した。
「ふんっ!」
奴は大剣持ちでありながらもそれなりに正確な攻撃を仕掛けてくる。
振り下ろし、切り上げ、袈裟切り、薙ぎ払いなどを繰り出してくる。
「ふっ!」
俺はそれらの攻撃に対しても受け止めたり、流したり、躱したりする。
その中で俺は奴の持つ武器の一点のみを攻撃し続けている。
「はぁ! 喰らえぇ!」
奴はソードスキル《アバラッシュ》を使用してきた。両手用大剣の上段ダッシュ技である。
「(ボソッ)……終わりだ」
俺は《アバラッシュ》に対して、ソードスキル《ソニックリープ》を使用した。こちらは上段の片手剣突進技である。
お互いの位置が入れ替わっただけに思われるが、俺の
―――バッキャァン!
「なっ!?」
奴の武器である大剣が粉砕された。
俺が行ったシステム外スキル《
俺はすぐにクラディールに歩み寄り剣を突きつける。
「どうする? 武器を持ちなおして、仕切り直してもいいんだが…」
クラディール「くっ………」
―――『
「「「「「う、うおおおぉぉぉぉぉ!!!」」」」」
この勝負、俺の勝ちだ……。
キリトSide Out
To be continued……
後書きです。
はい、決闘終了です。あっけないのがクラディールの役どころですからw
ええっとスキルに関してですが、今回登場したスキルは原作でのものですから
詳細を知りたい方は一部サイト様でスキルの説明を行っていますのでそちらを参考にしてください。
それでは次回で・・・。
Tweet |
|
|
27
|
8
|
追加するフォルダを選択
決闘です!
キリトVSクラディール・・・。
分かる人にはわかってしまう結果になりますがw
それではどうぞ・・・。