No.451699

ハイスクールD×D~最強の戦車と最強の兵士(予定)~

平和島静雄の肉体に悪魔の駒の『戦車』の能力をプラスしたら?という妄想で書いた小説です。

2012-07-12 20:38:52 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3759   閲覧ユーザー数:3642

第二章

第十一話「合宿の定番はカレー、だけど現地調達の場合はそいつらの腕次第」

 

 

突然だが、現在おれ達オカルト研究部は山を登っている。

理由は前の話で言った通り修行をするために山籠りするためだ。

そんで、俺達は山道を徒歩でグレモリー家所有の別荘に向かっている。

 

「おい、リアス。さっきそこでイノシシ狩ってきたから今夜は牡丹鍋だ」

 

「あら、かなりの大きさね。今夜は牡丹尽くしね」

 

「あらあら、料理のし甲斐がありますわね。うふふ」

 

「・・・・・(呆然)」「・・・・(唖然)」

 

先ほど狩ってきたイノシシをリアス達に見せると、リアスと朱乃は喜んでいたが、イッセーとアーシアは呆然としていた。

なに驚いてんだ、こいつ等?

 

 

 

 

確かに静雄の肩にはイノシシがのっかていた。ただし、二人が驚いたのはそこではなく、そのイノシシの大きさだ。体長三メートル近い猪を荷物を背負ったまま片手で仕留めた静雄に驚愕しているのか、それともこんな猛獣が住みついているこの山に驚愕しているのか二人だけの秘密だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side静雄

 

木造の別荘はグレモリー家の所有物だ。

普段は魔力によって風景に隠れ見えない様にされているが、今日使用するので見えるようになっている。

俺達は中に入ると荷物をリビングに置くと、水を一杯飲んだイッセーは倒れこんでしまった。

女性陣は動きやすい格好に着替える為、二階に上がっていった。

 

「僕も着替えるね」

 

「俺はさっきのイノシシ解体してから着替えるわ」

 

そう言って俺は外に祐斗は一階の浴室に向かった。

途中、

 

「覗かないでね」

 

などといってきた祐斗にイッセーはマジギレしたが無視しといた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、さっそく外で修行よ」

 

猪の解体も終え冷蔵庫に保存し終えて、ジャージに着替えると丁度リアスがイッセーに向かってそう宣言した。

 

 

静雄sideend

 

 

 

sideイッセー

 

どうもイッセーです。

さっきまで木場との剣術修行、朱乃さんとの魔力修行、小猫ちゃんとの組み手とやってきましたが今回のレッスンは死んじゃうかもしれないです。何故なら・・・・

 

「さあって、んじゃあ・・・殺るか?」

 

サングラスを外し黒い手袋をはめ、指をボキボキと鳴らしながら静雄がコワイ笑みを浮かべながら仁王立ちしているのですから・・・。

 

レッスン4:静雄の攻撃から逃げきれ

 

「あ、あの~・・・この修行に一体どういう意味が・・・?」

 

「あン、意味だと?」

 

「は、はい・・・」

 

俺の質問に静雄は一瞬ギロリと効果音が付きそうなほど睨みを受け小さくなってしまう。

 

「チッ・・・いいか?まずテメェは弱い。そこだけはしっかり叩きこんでおけ」

 

いきなり、グサッと来る事を言われた。

 

「だが、テメェの神器(セイクリッド・ギア)赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』は『神滅具(ロンギヌス)』と呼ばれるほどの力がある。しかも、その特性上十秒ごとに力が倍加す能力だ。そこで、今の所お前にもっとも必要なモンは二つ」

 

「二つ?」

 

「ああ、耐久力と回避力だ」

 

そういう静雄は近場の木に手をかけると

 

「本当ならこれ以外にもあんだろうが、生憎とこれ以外思いつかねぇ。だからぁ!」

 

メキメキメキ・・・ボゴォッ!

 

五メートルは超える木をまるで雑草を抜くかの様に引っこ抜いて、凶悪な笑みを浮かべた。

 

「俺の攻撃を避け続け、一撃を俺に入れたら合格だ」

 

「は、はいぃぃぃっ!?」

 

驚愕の声をあげる俺に対して、静雄は気にせず木を振りまわしながら突っ込んできた。

 

「行くぞコラアァァァァ!!!!」

 

「ギャアアアアアアアッ!!?!?!?!」

 

その日、俺は星になりました。

 

 

 

イッセーsideend

 

 

 

 

 

 

 

 

side静雄

 

「うおおおおお!美味ぇぇぇぇ!マジで美味い!」

 

今日の修行を終え俺達は夕食を食べていた。

テーブルには今日、俺が狩った猪の牡丹料理とリアスが釣って来た魚料理がずらりと並んでいた。

 

「あらあら、お替わりも沢山あるから食べてくださいね。はい、シー君」

 

そう言いながらよそったご飯を俺に手渡してくる朱乃。

 

「ん、悪いな」

 

それを礼を言って受け取ると、食事を進めた。

 

「朱乃さん、最高ッス!嫁に欲しいぐらいっす!」

 

「うふふ。困っちゃいますね、シー君?」

 

「・・・なんで俺に言うんだよ?」

 

「うふふ、何ででしょ♪」

 

「チッ・・・ん?」

 

意味深に言う朱乃に舌打ちしながらオニオンスープに口をつけると何だか何時も朱乃が作る味付けと若干違うことに違和感を感じた。

それを聞こうと思った時、何やらアーシアが悲しそうな顔をして、

 

「・・・私もスープ作ったんですよ」

 

とイッセーに主張してきた。

なるほど、だからいつもと味付けが若干違う訳か・・・。

そんな事を考えているとイッセーは自分に取り分けられているスープを一気に飲み干した。

 

「美味いぞ、アーシア!最高だ!もう一杯くれ」

 

「本当ですか!良かったです・・・・。これでもイッセーさんの・・・」

 

「ん?後半聞き取れなかったけど、なんだって?」

 

「い、いえ、何でもありません!」

 

何がしたいんだこいつ等?

 

 

 

 

「さて、イッセー。今日一日修行して見てどうだったかしら?」

 

食事を終えお茶を飲みながらリアスはイッセーに尋ねてきた。

 

「・・・俺が一番弱かったです」

 

「そうね。それは確実ね」

 

むしろ、この中でイッセーより弱い奴はいないだろ。

 

「朱乃、祐斗、小猫、そして静雄はゲームの経験がなくても実戦経験は豊富だから、感じをつかめば戦えるでしょう。あなたとアーシアは実戦経験は皆無に等しいわ。それでもアーシアの回復、あなたのブーステッド・ギアは無視できない。相手もそれくらい理解しているはず。最低でも相手から逃げられるぐらいの力は欲しいわ」

 

「逃げるって・・・・。そんなに難しいんですか?

 

コイツ、俺との訓練を忘れてんのか?

 

「逃げるのも戦術の一つよ。一旦退いて体勢を立て直すのは立派な戦い方。そうやって勝つ方法もあるの。けれど、相手に背を向けて逃げるっていう事は、実はかなり厳しいものよ。実力が拮抗している者ならともかく、差が開いている強敵に背を向けて逃げると言うのは殺してくださいって言ってるようなものよ。イッセーは今日の特訓でわかったと思うけど静雄から逃げきることができなかったでしょ?静雄から逃げきることが出来れば立派な力になるわ。それに、イッセーとアーシアには逃げ時も教えないといけないわ。もちろん、面と向かって戦う術も教えるから覚悟なさい」

 

「了解ッス」

 

「はい」

 

さて、話も終わったし一服してから風呂に入るか。

 

「食事も終わったところでお風呂に入りましょうか。ここは温泉だから素敵よ」

 

リアスの言葉にイッセーの雰囲気がガラリと変わった。

・・・・覗く気だなコイツ・・・。

 

「僕は覗かないよ、イッセーくん」

 

祐斗もイッセーの考えている事がわかったのかニコニコと笑いながら釘をさす。

 

「バッカ!お、おまえな!」

 

「あら、イッセー。私たちの入浴を覗きたいの?」

 

リアスの一言で女性陣の視線がイッセーに集中した。

気まずそうなイッセーにリアスはクスリと笑い、

 

「なら、一緒に入る?私は構わないわ」

 

「何でだ、馬鹿」

 

ゴツッ

 

「イタッ!?」

 

ふざけた事をぬかした馬鹿(リアス)に拳骨を振り下ろした。

 

「ッ~~~~~!!?静雄、いきなり何するのよ!?」

 

「それはこっちのセリフだ馬鹿。そういう事はテメーん家で言え」

 

「あらあら、シー君。もしかして妬いてるのかしら?言ってくれればお背中流しますのに」

 

チェシャ猫の様な笑みをした朱乃が横から割って入ってトンでもない事を言って来た。

 

「ンなわけねーだろうが!?俺はもう少し慎みを持てって言ってんだよ!!」

 

「あら、そうでしたの?てっきり久しぶりに一緒に入ろうと思いましたのに・・・」

 

朱乃の言葉に後ろから何っ!?とイッセーの驚愕の声が聞こえたが、今は構ってられない。

 

「何時の話ししてんだテメーは!?それは幼稚園の頃の話持ち出すな!」

 

「あら、でも小学入る前までは一緒に入ってたじゃない?」

 

「グッ!そ、それ以来はいってねーだろ!?」

 

クソッ!やっぱり口じゃコイツに勝てねぇ・・・。さっさと話題を変えるか・・・。

 

「おい、イッセー!祐斗!さっさと風呂にはいんぞ」

 

「うおっ!?ちょ、平和島!く、首が絞まっ―――」

 

「ハハッ、それじゃあ、皆さん。失礼しますね?」

 

イッセーの襟首をつかみズンズンと浴室に向かい、祐斗ムカツクくらいは爽やかな笑顔で朱乃達に一礼すると俺達の後ろをついていった。

 

 

 

 

 

浴室に向かう途中、リアスと小猫が逃げたと言っていたが、俺は決して逃げた訳じゃねぇからな!

ただ、ガキん頃から朱乃に舌戦で勝ったことが無いだけだ!!

 

 


 
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