三年生になった。当然クラス替えがある。結果は・・・バーニングと月村ことツッキーと同じクラスになったorz
もともと運が良いほうじゃなかったけど、ここまでとは・・・・。
今日は少し寝坊してしまったのでバスに乗ることにしたが、何故かバーニングとツッキーがいるんだよ!バーニングって確かリムジンだったろうが!!なんでこんな時に限って・・・・はぁ。
いるのは仕方が無いので絡まれないように一番前の座席に座る。そして学校前に着くとダッシュで降りて逃げる。
どうやらバレずに済んだようだ。・・・あ!、教室同じだからどっちにしろ絡まれるじゃんorz
昼休みになった。なんだか騒がしい。騒ぎのほうをみるとバーニングと知らない女の子が言い争ってた。なんだか凄いな、女同士の喧嘩ってのは。
『主様、雌というものはあれぐらいの気迫がないとつとまらないぞえ。』
そんなもんか?ナナが言うと説得力があるな。・・・仕方ない、これ以上騒がれて安眠妨害されるのは迷惑だから止めるとしますか。
「そこまでだ二人とも。」
「ちょっ!?」
「にゃ!?」
二人の首根っこを掴んで引き離す。
「ちょっと何すんのよ!?アンタは関係ないんだから離しなさいよ!!」
「そうなの!!君は関係ないんだから離してなの!!」
・・・こいつら、自分たちがどれだけ周りに迷惑をかけてるか分からんのか?特に俺。←睡眠の邪魔をされて機嫌が悪い
「いい加減にしろ!そして周りを見やがれ!自分たちが|どれだけ迷惑をかけてる(俺の安眠妨害をしてる)のか分からんのか?」
ほんの少しだけ怒気を放ちながら言うと、二人は周りを見て気まずそうな顔をした。
そして俺は席に戻った。
『主様が周りの者どもの事を考えるなど珍しいのぅ』
んなわけあるか。安眠妨害されたから止めただけだ。
『・・・やっぱりのぅ』
Side女の子
私とアリサちゃんはちょっとした意見の違いで言い争いになっていたの。
「そこまでだ二人とも。」
「ちょっ!?」
「にゃ!?」
横から知らない男の子が首根っこを掴んできて私たちを引き離したの。むぅ~、私は猫じゃないの!
「ちょっと何すんのよ!?アンタは関係ないんだから離しなさいよ!!」
「そうなの!!君は関係ないんだから離してなの!!」
まったくなの!関係ない人が間に入らないで欲しいの!でも私たちがそう言うと男の子はちょっと怒った声で・・・
「いい加減にしろ!そして周りを見やがれ!自分たちが|どれだけ迷惑をかけてる(俺の安眠妨害をしてる)のか分からんのか?」
なんでだろう。言ってることは正しいのに何だか納得できないような・・・。でもクラスのみんなに迷惑をかけてしまったのは確かだから私たちは気まずくなってしまったなの。
そして男の子は自分の席に戻って・・・寝たの。
もしかして、寝ているのを邪魔されたから怒ったんじゃ・・・。
Side out
あの騒ぎから翌日あの二人はどうやら仲直りしたようで、楽しそうにお喋りしながら登校していた。うむ、良きかな良きかな。
さて、今日も寝ますか。
「Zzz・・・。」
授業中、いつも通り俺は寝ている。認識阻害の魔術で先生は気づかない。ただし、魔術に関してはまだ未熟なので対象が一人に限定される。
そして昼休み。
「Zzz・・・。」
「・・・て。・・・・さい!・・・・・・起きなさいよこのバカ!!!」
「ぐあぁぁ!!耳が!!耳があぁぁぁ!!!」
「やかましい!」
ゴスッ!!
鈍い音が教室に響く。
「ぐはっ!・・・ぐぅ、おいバーニング!なんのつもりだ!?」
「バニングスよ!!!アンタ昼食はまだなんでしょ?なら一緒に着きなさい。」
「は?なんでお前について行かなきゃダメなんだよ?俺はまだねる「いいから来なさい!!!」ちょ!?」
有無を言わさずにズルズル引きずられていく俺。そしてたどり着いたのは屋上で、そこには二人の先客者がいた。
「あ!アリサちゃん、こっちこっちなの!!」
「黒澤君は・・・ってなんで引きずられてるの?」
この間の女の子とツッキーがいた。確かあの女の子は高町っていってたな。ん?どっかで聞いたことがあるような?ま、いっか。それよりも現状の問題をどうにかしなければ・・・
「さてと、零冶を連れてきたからご飯を食べましょ。」
え~?なんで俺がお前らと食べなきゃダメなんだよ?
「おい、俺は別にお前らと飯を食うつもりは「いいからここに座りなさい!!」聞けよ・・・。」
「みんなで食べると美味しいの!」
「黒澤君も・・・一緒に食べよ?」
はぁ、ツッキーよ。そんな子猫のようなつぶらな瞳で見ないでくれ。罪悪感が・・・。
「・・・はぁぁ、分かったよ。」
「分かれば良いのよ!」
「うっさいバーニング。」
「バニングスって言ってるでしょうが!!!いい加減覚えなさい!!!!」
結局昼食を一緒に食べることになった。
「・・・あ、あのね黒澤君。この間はありがとうなの。」
高町が突然お礼を言ってきた。・・・この間?あぁ、あの喧嘩のことか。
「別に。」
「・・・はぁ、アンタさぁ、なんでそんなに淡泊なのよ?もっと愛想よくしたらどうなの?」
「それが俺の素だからだ、バーニング。」
「ブチィィ!!バニングスだって何度言えばわかるのよぉぉぉ!!」
激怒したバーニングが殴りかかってきた。
っふ、そんなパンチなぞ当たらんわ!
「ふんっ、当たらなければどうということはない!」
「こんのぉ!避けるなぁ!!」
バーニングとのやり取りは昼休みが終わるまで続いた。
その日の夜
[マスター。]
「・・・あぁ、分かっている。この町に膨大な魔力が出現したのだろう?」
[さすがはマスターその通りです。]
深夜にどこからともなく膨大な魔力反応がした。
「それにしても久しぶりだな、ルナ。」
[はい、あの三流作者の野郎が本気で私を忘れていたようです。]
違う!最初は出番がないだけだ・・・・・と思う。 byクライシス
「しかし、一体なにが出てきたんだ?原因が全く分からんぞ?」
[恐らく、この魔力量から推測するに、ロストロギアだと思われます。]
「ロストロギア?なんだそれ?」
ルナ説明中・・・
「なるほどねぇ。ま、明日になったら探しに行ってみるか。」
そうして俺はもう一眠りすることにした。
『・・・けて・・・・・・だれか・・・たすけて・・・。』
翌日、改めて魔力探知をしてみたが何故か引っかからない。
放課後、すぐに辺りを捜索してみると声が聞こえた。
『たすけて・・・・・・たすけて!』
「・・・これは、念話か?」
『ふむ、どうやら助けを求めているようだな。さてどうするのか、友よ?』
「・・・ソルか。」
今日は銀火竜リオレウスのソルが話しかけてきた。こいつは俺のことを主従関係ではなく対等な関係とおもっているらしい。まぁ、俺はそのほうが堅くなくて助かるんだが。
「一応、念話が聞こえた方に行くとするか。恐らく昨日の事と関係あるだろうからな。」
俺は声が聞こえた方に向かった・・・が、そこには
「どうしようアリサちゃん?この子、ケガをしてるみたい。」
「どうしようって・・・とりあえず病院に!」
バーニングたち三人娘が傷ついた小動物を抱えていた。
「ソル、あのイタチ・・・いや、フェレットか?ただの小動物の感じがしないがどう思う?」
『我もそう思うぞ、友よ。あれからは僅かながらに魔力が感じられるぞ。それにしても・・・不味そうだな。』
彼らは俺との契約により魔力を感じることができるようになっていた。それとソル、なんでも喰おうとするな。
「そうか。さてどうしたものか。一応この世界の魔術は秘匿対象とみて間違いはないだろうから、迂闊に知られるようなことはできん。」
『今日の所は様子見・・・か?』
「あぁ、そうだな。」
俺はそんまま彼女たちに見つからないようにその場を後にした。
同日の夜、また大きな魔力が感じられたので俺はルナに封印してあった鎧を装着すると魔力反応があった場所に急行した。そこには・・・
「リリカルマジカル、ジュエルシードシリアルⅩⅩⅠ・・・封印!!」
・・・なんだ、あの白いのは?最近の子供はコスプレが流行っているのか?って、よくよくみるとあれは高町じゃないか!?何故あいつが・・・・・・あ!そういえば高町って名前、この世界の主人公だった。すっかり忘れていた。
『ふむ、あやつなかなかの魔力を持っているようだな友よ。そう思わぬか、アルテよ?』
『ええ、単純な魔力量では私たちを少し上回るようですわね、ソル。』
ソルと金火竜のアルテが話している。
「だが、魔力制御はド素人みたいだな。・・・あの青い菱形の宝石が件の騒動の元みたいだな。」
『で、どうするのだ友よ?あれを奪うか?』
『それとも今回は見逃すのかしら、零冶?』
「ああ、今回はだけは見逃そう。あれはあいつ自身で手に入れた物だからな。それに、横取りはあまり好きじゃない。さて、引き上げようか。」
俺は今回だけ見逃すことにして引き上げた。今回のことであれはかなり危険なものだと分かった。早急に回収し、処分しなければ。実際、あいつらがアレを回収してくれるならこちらとしては全く問題ない。むしろ助かるが、高町はまだ小学生だ。才能はあるが、実力は信用できん。
さて、寝よ・・・。
「グガアアァァ!!」
「きゃあ!!」
「なのは!!」
翌日、また魔力反応があったので行ってみると高町とあのフェレットがいた。犬型の魔獣に苦戦しているようだ。
『主よ、あまり強くなさそうだなアレは。』
「そうだな。意外と楽に回収出来るかもしれんな。」
高町はずっと結界を張ってる。しかしまぁ、よくもあんな頑丈な結界を張れるものだな。
まぁアレをを回収するついでに助けてやるか。
そうして、高町と魔獣の間に入り再度高町に飛びかかろうとしていた魔獣に蹴りを叩き込んでやった。
「ギャアァァァ!!」
「えっ!?」
「なっ!?」
突然間に入ってきた俺に驚く一人と一匹。
「グルル、ガアァァ!!!」
「喚くな駄犬。」
俺は飛びかかる魔獣の顔を蹴り上げる。
「ガァッ!?ギャウッ!!」
次に宙に浮いた魔獣に足を槍のように突き、魔獣は吹き飛ばされて倒れた。
「す、すごい・・・。」
「そ、そんなバカな!?原生生物を取り込んだジュエルシードを魔法や使わずに倒すなんて・・・」
アゴが外るぐらい口を開けて呆然としている一人と一匹。ちょっと面白い。そんな二人を無視して倒れている魔獣に近づきジュエルシードを取り出す。
ふむ、まだ活性化している状態みたいだ。取りあえず、俺の魔力で押さえつけてみるか・・・・あ、収まった。
そして魔獣の額からⅩⅥと書かれたジュエルシードが出てきてそれを懐にしまう。そしてその場から立ち去ろうとすると
「ま、待て!!君は魔導師なのか!?」
・・・はぁ、助けたのに礼の一言ぐらいないのかよ?
『ふむ、礼儀がなっていませんね。燃やしてあげましょうか?』
『・・・だな。友よ、今すぐ召還してくれ。我らの業火で燃やし尽くしてやろうぞ。』
こらこらアルテとソル、もう少し穏便に済まそうとしろよ。さて、ここは型月の設定を借りますかね。
「・・・マドウシ?否、我はこの地に住む魔術師。」
「なっ!?あり得ない!この世界に魔法技術は存在しないはずだ!!」
「否、現にここにいる。魔術は秘匿されるもの。知らないのは当然。」
「そんな・・・。そ、それでジュエルシードをどうするつもりだ!それはとても危険なんだぞ!!」
「知っている。これは危険、よって処分する。」
声で人物が特定されないように、片言で話す。
「っ!?ならそれをすぐに返せ!それは僕らが見つけたものなんだ!!」
「拒否する。これの処分が最優先。第一、お前の物という証拠がない。」
「ぐっ!!」
証拠がないことに歯噛みするフェレット。
「あ、あの!!さっきは助けてくれてありがとうなの!」
「謝罪は不要。我はアレを回収するために動いただけ。」
「それでもありがとう!えっと、それでさっきの青い宝石、ジュエルシードっていうんだけど返してほしいの。」
「拒否する。」
「でも!それは元々ユーノ君が運んでた物なの。」
「・・・それは危お前たちが我が地を危険にさらしたことと同義。故に排除対象になるが?。」
「なっ!!?」
「えっ!?ち、ちが・・・。」
ふむ、いじめるのはこれぐらいにしようか。じゃ、引き上げますか。
俺は黒い霧を周りから出してその場を去った。
Side ユーノ
僕はなのはと一緒にジュエルシードが発動した地点に向かった。するとそこには原生生物を取り込んだジュエルシードがあった。
マズい、原生生物を取り込んだジュエルシードはかなり強力だ。なのはもシールドを張って防いでいたが、中々攻撃に転じることができなかった。そして再び魔獣化したモンスターがなのはに飛びかかろうとしていた。
「グガアァァァ!!」
「きゃあ!」
「なのは!!」
ドカッ!!
「ギャアアァァ!!!」
「えっ!?」
「なっ!?」
禍々しい漆黒の鎧を着た(なのはと同じぐらいの身長だから多分同い年くらいだろう)少年が魔獣を蹴り飛ばした。その姿は騎士というよりも荒々しさが感じられる戦士だった。
魔獣の方を見ると既に起き上がって攻撃しようとしてた。危ない!見たところ武器となるデバイスない。いくらなんでも武器ももたずに戦うなん「ガァッ!?ギャウッ!!」・・・はい?
僕は一体何が起きたか分からなかった。気がついたら魔獣は既に倒されていた。
「す、すごいの・・・。」
「そ、そんなバカな!?原生生物を取り込んでいるジュエルシードを素手で倒すなんて!?」
彼は僕らが呆然としているとあの魔獣に近づいてジュエルシードを取り出した。
そんな!?封印処理も行わずに取り出すなんて・・・。それに彼から魔力反応がしない!?
「ま、待て!!君は魔導師なのか!?」
ここから立ち去ろうとする彼を慌てて引き留めた。
「・・・マドウシ?否、我はこの地に住む魔術師。」
「なっ!?あり得ない!この世界に魔法技術は存在しないはずだ!!」
「否、現にここにいる。魔術は秘匿されるもの。知らないのは当然。」
マズイマズイマズイ!!もし、本当に彼がこの世界に存在する魔導師なら、僕らは彼の領域を危険にさらしたことになる。それだけは感づかれないようにしなきゃ。
「そんな・・・。そ、それでジュエルシードをどうするつもりだ!それはとても危険なんだぞ!!」
「知っている。これは危険、よって処分する。」
「っ!?ならそれをすぐに返せ!それは僕らが見つけたものなんだ!!」
「拒否する。これの処分が最優先。第一、お前の物という証拠がない。」
「ぐっ!!」
確かに僕の物なんて証拠はない。でも!これは僕の責任なんだ。僕がやらなくちゃダメなんだ!!
「あ、あの!!さっきは助けてくれてありがとうなの!」
突然なのはが彼にお礼を言った。あ、僕も言ってなかった・・・。
「謝罪は不要。我はアレを回収するために動いただけ。」
「それでもありがとうなの!えっと、それでさっきの青い宝石、ジュエルシードっていうんだけど返してほしいの。」
なのは・・・。君はとても素直で良い子だよ。
「拒否する。」
「でも!それは元々ユーノ君が運んでた物なの。」
前言撤回!!!!君は悪魔だ!!せっかく僕が悟られないようにしてたのに・・・。
「・・・それは危険物をお前たちが持ち込んだということになる。よって排除対象になる。」
「なっ!!?」
「えっ!?ち、ちが・・・。」
マズイマズイマズイ!!今、彼を敵に回したくはない。先ほどの戦闘だけを見ても僕らに勝ち目は皆無だ。
だが、彼の周りから黒い霧が出てきて彼を覆った。そして霧が晴れたときにはもう彼はいなかった。
・・・しまった、逃げられた。
Side out
Side なのは
「はぁ・・・。」
私は自分の部屋で深いため息を吐いた。
「今日のあの子、いったい誰だったんだろう?・・・それにあの子の瞳。朱くて何だかとても悲しい瞳だった。」
どうしてそう思ったのかは分からない。・・・でも、今度会ったらお話してみるの!!
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白き魔法少女とのエンカウント