No.426365

一刀の晋王転生録 第二章十話

k3さん

大変お待たせしました。
この十話で反董卓連合は終わりです。
そして最後・・・やっちゃった!!

2012-05-22 01:08:38 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:7015   閲覧ユーザー数:5677

姓:司馬 名:昭  性別:男

 

字:子上

 

真名:一刀(カズト)

 

北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

姓:司馬 名:懿  性別:女

 

字:仲達 

 

真名:理鎖(リサ)

 

一刀と瑠理の偉大なる母。

 

 

 

 

姓:司馬 名:師  性別:女

 

字:子元

 

真名:瑠理(ルリ)

 

母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。

 

 

 

 

姓:張  名:春華 性別:男

 

真名:解刀(カイト)

 

一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

姓:王  名:元姫 性別:女

 

真名:美華(ミカ)

 

一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

姓:鄧  名:艾  性別:女

 

字:士載

 

真名:江里香(エリカ)

 

後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

姓:賈  名:充  性別:女

 

字:公閭

 

真名:闇那(アンナ)

 

司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

姓:王  名:濬  性別:女

 

字:士治

 

真名:澪羅(レイラ)

後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

姓:司馬 名:望  性別:女

 

字:子初

 

真名:理奈(リナ)

 

一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

第十話

   「反董卓連合 解散」

 

紅蓮の炎に包まれた洛陽。

 

それを見た連合は動揺でしばらく動けなかったが、その後すぐに消火作業に移った。

 

だが作業が終わった後の洛陽はほとんど原型をとどめてはいなかった。

 

ほとんどの者がその洛陽の姿を見て呆然としていた。

 

だがそのなかでも二つの軍の行動は早かった。

 

その一つは劉備軍である。劉備軍はすぐさま洛陽の民に対してできる限りの支援活動を実行していた。

 

もう一つは曹操軍である。

 

曹操はすぐにでも董卓軍を追うべきと進言、

 

しかし・・・

 

「・・・体力と士気が下がっていてとてもではないが今戦える状態ではない。」

 

ほぼ全ての諸侯の答えがこれだった。

 

曹操は話にならないと判断し、自軍だけで追撃を開始。

 

曹操達は董卓軍が長安に逃げたという予測をたてた。

 

はたしてその予測は当たっていた。

 

その進軍途中で待ち伏せを受けたのを証明として・・・

 

「な、なんてこと・・・」

 

曹操、荀彧は董卓軍はなりふり構わず長安に逃げたと考えていた。

 

そして今の連合軍の現状から焦りを感じていたこともあり、待ち伏せの可能性をまったく考えていなかった。

 

さらに待ち伏せされた場所も最悪とも言えた。

 

山の谷間だったのである。

 

曹操達は董卓軍による落石の計を受けて大損害を受ける。

 

さらに曹操軍の上から大量の矢が降ってきた。

 

極めつけは曹操軍の正面から董卓軍が向かってくる。

 

曹操軍は全力で対抗するが、

 

「うがあぁぁぁぁぁ!!!」

 

「あ、姉者ーーーー!!」

 

夏候惇の悲鳴が上がった。

 

夏候惇が目に矢を受けてしまったのだ。

 

だが流石は夏候元譲といったところか。

 

すぐさま矢を抜き、矢に刺さった目玉を食らう。

 

すぐに体勢を整えるが夏候惇の体力を消耗は相当なものだった。

 

奮戦はしたが結局夏候惇は気絶してしまった。

 

夏候淵を始めとした将達は動揺してしまい、兵達は大きく士気が低下する。

 

もはや曹操軍の敗北が決定していた・・・・

 

(う、嘘!!、この曹猛徳が、このようなところで、・・・負ける?・・・)

 

曹操はこの現実を認められなかった。

 

英雄でもない下衆を相手に敗れる、到底納得できなかった。

 

さらにそのような相手に逃げるなど許せるものでは無かった。

 

逃げるくらいならば勇んで討ち死にをするつもりだった。

 

だが、此処で死んだところで後世に自分はどれほど己の存在を誇示できるのか?、

 

己が欲したものをどれぐらい手に入れたというのか?、

 

だがこのような生き恥を晒して覇道を歩むというのはあまりにも・・・

 

曹操は迷った。

 

「でやぁー!」

 

「やぁー!」

 

曹操が迷っている間も曹操の護衛である少女の二人、許褚、典韋が傷つきながらも懸命に戦っている。

 

そんな二人を見て・・・

 

そして片目を失った夏候惇や彼女を守ろう戦う夏候淵や楽進、于禁、李典の三人。

 

彼女達までこんなところで死なせてしまって良いのだろうか・・・

 

迷った末に・・・

 

「!!!・・・引け!!、引けぇぇぇぇ!!」

 

曹操は辛うじて、撤退の指示を出した。

 

この戦、曹操は意地になったことにより撤退指示を出すのを常人よりも大幅に遅らせてしまっていた。

 

判断の良い将ならば策を食らったその瞬間に撤退を開始するはずだった。

 

曹操ほどの人物ならば尚更である。

 

否、

 

曹操故に起きた失態と言えるのかも知れない。

 

曹操が天才であるが故に、

 

己の才と存在に大きな自信を持っているが故に、

 

己が英雄だと誰よりも自覚しているが故に、

 

それは・・・

 

曹操の欠点とも言えるのかも知れなかった。

大きな損害を受けて戻ってきた曹操に更なる衝撃が待っていた。

 

「・・・なんですって!?、劉備!!それはどうゆうこと!!。」

 

動揺を隠し切れず声を上げる曹操。

 

「・・・袁紹はこれ以上の戦は無理だと判断したことで連合は解散してしまいました・・・」

 

劉備もまた無念を隠しきれずもう一度伝える。

 

(馬鹿な!!ここで解散したら恐れていたことが本当に起こってしまう!!)

 

曹操は袁紹に異議を申し立てようとして袁紹の居場所を劉備に聞くが・・・

 

「袁紹はすでにここにはいません。そしてすぐに袁術も去り、他の諸侯も次々と去って行きました・・・」

 

劉備は涙目になりながら曹操に伝える。

 

そう、さっき劉備が言ったとうりに解散しているのだった。

 

(愚か過ぎる!!、これでは仮に解散しなかったとしても連合は勝てなかったかもしれない・・・)

 

そう思ってしまうほどの衝撃だった。

 

曹操は最早此処にしてもどうにもならないと判断。

 

曹操達も自分の国へと帰った・・・

 

(司馬昭・・・あなた達は正しかった・・・私は・・・負けてしまった・・・)

 

劉備達もまた自分の国へと戻る・・・

 

(私達・・・何のために連合に参加したの?・・・)

「ほう、これは珍しい結果だな・・・」

 

ここは管理者達の空間。

 

「連合軍は董卓軍を倒すことは出来なかった、か・・・」

 

ククク、と男は笑う。

 

「ここまでほとんど歴史どうりになるとはな・・・」

 

そう、今までの外史を見てもここまで正史に似た動きは初めてかも知れなかった。

 

(まぁ、孫文台がここで死ぬというのが少し違うが・・・)

 

男はそう思った後、これからの一刀達の動きに予想をつける。

 

李傕、郭汜、張済の三人は呂布か曹操に殺されるだろう。

 

呂布は痺れを切らしてそう動く可能性はあるし、曹操は先ほどの失敗から余裕が無くなり、多少強引になって動く

 

可能性はあるだろう。

 

その際董卓は助からず董卓軍はそこで崩壊する可能性が高い。

 

その後、本格的な群雄割拠の時代が訪れる。

 

一刀達は恐らくこのあたりで曹操の強引なやり方により魏軍に入ることになるだろう。

 

そう男が予想をつけていた時、

 

「失礼いたします。」

 

もう一人の男が近寄ってきた。

 

「おお、お前か、どうした?」

 

「・・・五胡の動きが活発になっているようであります。」

 

「・・・・・何?」

 

報告を聞いた男は少し早すぎる、と思った。

 

だが・・・

 

「今までの外史でも五胡の動きが早かった事例が多かった・・・心配する必要はあるまい。」

 

と言い放った。

 

「・・・かしこまりました。」

 

二人はこれ以上の追及をしなかった。

 

だが、五胡の早すぎる動き・・・そして孫堅軍の早すぎた離脱・・・この二つの出来事が、

 

この管理者の予想から大きくずれが生じることになる。

一方そのころ司馬家はというと・・・

 

「ナンデアノ女ハ一君トイルコトヲジャマスルノ?」

 

美香はもはや限界に近かった。

 

「一君トイル時間ヲ・・・」

 

そして美華はブツブツと言う。

 

「奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ

 

 奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ

 

 奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ奪ワレタ」

 

ガタガタガタ

 

「ぁ、ぁ、ぁ・・・・」

 

近くに居た闇那はしばらく恐怖で震えて動けず、言葉すらまともに出せなかった。

 

司馬家は平穏(?)でいつもどうりな日常を過ごしていた。

    あとがき

 

やっと反董卓連合が終わり司馬家に視点を置くことが出来ます。

 

さてこの後の展開は管理者たちの予想どうりになるのか?

 

そして司馬家はどうなるのか(笑)


 
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