No.420252

恋姫†無双~魏伝アフター御遣い再び~

カノさん

遅くなりました。第7話です。

今回から、魏の面々です。

まだ、再会までかかりますが、長い眼で見てやってください。

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2012-05-08 18:20:12 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:8562   閲覧ユーザー数:7309

 

 

第7話~姉妹の誓いと切なる願い~

 

 

 

 

~鍛錬場~

 

 

ブン、ブン、ブン・・・・・・

 

 

皆が寝静まった夜中に一人、剣を振る影があった・・・

 

 

 

 

月に照らされて、その姿が明らかになる・・・

 

 

長い黒髪に赤いチャイナドレスを着た隻眼の武人・・・

 

 

魏武の象徴であり、華琳の側近・・・

 

 

春蘭こと夏侯惇元譲である

 

 

春蘭「ハァ、ハァ、ハァ・・・・・・」

 

 

???「姉者」

 

 

春蘭「ん?なんだ秋蘭か、どうしたこんな遅くに?」

 

 

秋蘭「それはこっちの台詞だ。」

 

 

秋蘭と呼ばれた水色の髪、春蘭と色違いの水色のチャイナドレスを着た華琳のもう一人の側近・・・

 

 

秋蘭こと夏侯淵妙才である。

 

 

春蘭「いや、その・・・な。」

 

 

秋蘭「・・・・・・姉者もか?」

 

 

春蘭「・・・・・・あぁ」

 

 

妹の問いに静かに応えた・・・

 

 

そして、二人で空を仰ぎ見た・・・

 

 

 

 

秋蘭「アイツが・・・天に帰って一年半か・・・」

 

 

春蘭「・・・・・・あぁ」

 

 

秋蘭「・・・・・・」

 

 

春蘭「・・・・・・」

 

 

沈黙が続く・・・

 

 

春蘭「・・・北郷・・・・・・一刀は・・・」

 

 

秋蘭「うん?」

 

 

春蘭「・・・何時になったら帰ってくるんだ・・・」

 

 

春蘭の眼に涙が浮かぶ・・・

 

 

秋蘭「姉者・・・・・・」

 

 

春蘭「私は・・・いや・・・、私達は・・・共に華琳様を支えるのでは無かったのか!」

 

 

春蘭は泣きながら叫ぶ・・・

 

 

秋蘭「大丈夫だよ、姉者」

 

 

春蘭「なんで・・・何故そこまで信じられる!!!」

 

 

春蘭は今にも掴みかかりそうな眼で睨む

 

 

秋蘭「・・・一刀は、私が唯一愛した男だからな。姉者は違うのか?」

 

 

春蘭「!?・・・私は・・・」

 

 

秋蘭「私はアイツの事が好きだ。それだけで信じられる。それにアイツは絶対に約束を破るような事はしない。何があっても・・・だろ?」

 

 

春蘭「・・・そうだな」

 

 

秋蘭「大丈夫か?姉者」

 

 

春蘭「あぁ、もう大丈夫だ。ちょっと弱気になっていたようだ」

 

 

先程と違い、春蘭の眼に力が戻り・・・

 

 

秋蘭「ふふふっ、それでこそ姉者だ」

 

 

春蘭「それに、私も一刀の事を愛しているからな!」

 

 

自信満々に凄い事を大声で宣言していた

 

 

 

 

秋蘭「ふふふっ。姉者、今凄い事を言ってるぞ」

 

 

ニヤニヤ

 

 

秋蘭は意地悪な笑みを浮かべていた

 

 

そして、いつものように恥ずかしがって走り出すと・・・

 

 

しかし・・・

 

 

春蘭「ん???どうかしたか?秋蘭」

 

 

春蘭はこちらを見てキョトンとしていた

 

 

秋蘭「い、いや、なんでもない」

 

 

春蘭「何か変なことでも言ったか?」

 

 

秋蘭「いや、そういう訳ではないが・・・」

 

 

春蘭「なら、良いではないか。私が一刀好いているのは変わらんからな!」

 

 

秋蘭「そ、そうか・・・」

 

 

秋蘭(・・・これは姉者に一本とられたな・・・)

 

 

 

 

春蘭「秋蘭」

 

 

秋蘭「ん?」

 

 

春蘭「一刀が帰ってくるまで一緒に華琳様を支えていこう!」

 

 

秋蘭「ふっ、言われるまでも無い!」

 

 

 

 

そして、二人は空を見上げ・・・

 

 

春蘭「一刀!お前が戻ってくるまで!」

 

 

秋蘭「華琳様の事は任せておけ!」

 

 

姉妹は誓いを立てる・・・

 

 

春蘭「だから!」

 

 

春蘭&秋蘭「早く帰って来い!!!」

 

 

切なる願いと共に・・・

 

 

 


 

 
 
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