No.406954

超次元ゲイムネプテューヌMk.2 叶えたい願い

ゆきさん

女神救出を手伝うことになったカイト。
クエストで遭遇する謎の怪物。謎の力を使うカイト。
そして、カイトがネプギアを口説く!?

2012-04-12 01:08:10 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1445   閲覧ユーザー数:1376

第2話 封印剣と怪物

 

「ふあー、もう朝か。......何で、ネプギアが?」

 

寝起きがよいカイトはすぐさま状況を確認し、迎撃モードに移る。

カイトは掛け布団をどかし、寝ているネプギアの上に覆いかぶさる。

 

「起きろよ、オレのネプギア」

 

「ふぇ?」

 

ネプギアは若干寝ぼけてるのか、

何が起きてるか分からないといった顔をしている。

(予定ではこれで完璧に起こすはずだったのにな)

カイトはため息をつきつつ次の手段に移る。

 

「起きなきゃ、エッチなことするぞ」

 

「え.......ま、まだ早いですよ!........け、けど、どうしてもって言うなら」

 

「あほか。起きたなら支度しろよ。ギョウカイ墓場に行って女神を助けに行く」

 

昨晩いろいろとカイトなりに考えた結果は女神を縛ってる触手を無理やり引き千切りそのまま女神を回収して、民衆に呼びかけを行うことでシェアはぐんと上がるのではないかと

(女神が無事なことを知らせればシェアもよくなるはず)

カイトはネプギアの額を小突いて、服を着替え部屋を出ようとする。

ネプギアは立ち去っていくカイトに後ろから抱きつく。

 

「何だ?.........何で泣いてるんだ?」

 

ネプギアはカイトに抱きついたまま離れない。

さすがのカイトも察したのか、

 

「言いたいことは言えよ?俺でいいならいくらでも聞いてやる」

 

カイトはネプギアに向かい合い、優しく頭を撫でる。

ネプギアは泣き止み、カイトの手を取り布団に誘導してゆく。

 

「カイトさん、私の話聞いてくれます?」

 

「もちろんだ」

 

カイトはネプギアの横に座り肩に手を回し軽く抱き寄せる。

ネプギアは身体を預けるようにカイトによいそる。

 

 

 

 

 

「なるほどな、ごめんな。何も知らずに動いたりして」

 

「そ、そんな、謝る必要なんてないですよ!カイトさんがお姉ちゃん達のこと助けてくれようとしてくれたこと嬉しかったです」

 

「けど、俺は自分のために動いてるようなもんだぞ」

 

「それでも、助けようとしてくれるのに変わりはないから」

 

カイトはネプギアの手をとり立ち上がる。

 

「よし、じゃあまずはネプギアに戦闘の勘を思い出してもらうために弱いモンスターと戦っていこう!」

 

「私の勘?......か、カイトさん!?」

 

カイトはネプギアの手を引っ張り部屋から出ようとする。

 

「私、まだ着替えてないです」

 

「.....すまん」

 

 

 

 

 

一時間後

 

カイトたちはギルドのクエストを受けて

バーチャルフォレストに大量発生しているスライヌと戦闘していた。

カイトは白い聖剣を握る右手に力を込めスライヌに対して思いっきり横に振る。

目の前にいたスライヌは音もなく消滅し、

後ろに潜んでいた数匹のスライヌ達は衝撃波によって消し飛んだ。

 

「終わったか.......そっちはどうだ?」

 

「一匹とり逃したわ」

 

アイエフは早口にそう言うと逃げたスライヌの後をコンパとネプギアと共に追って行った。

カイトも追いかけようとした瞬間、

 

「ッぐ!......この感じ、まさか!」

 

胸の奥が急激な痛みに襲われる。

カイトは何とか胸の痛みにこらえながら彼女達の後を追った。

 

 

 

「ヌ、ヌラー」

 

「や、やっと、追いついたわ!」

 

「も、もう、疲れたですー!」

 

「か、覚悟してください!」

 

肩で息をする三人を見たのか再び逃走を図ろうとするスライヌ。

 

「ま、まだ逃げる気ですか!?」

 

そんなネプギアの声を無視して、逃げようとしていたスライヌは急に動かなくなった。

 

「ヌ、「■■ガ■ウ■■■ギャア■ー■!!!」」

 

現れた怪物はエイリアンのような口でスライヌを喰らった

ネプギアたちの目の前に急に現れた謎の怪物。

それは軽く十メートルは超える真っ黒な人型の怪物だった。

右手には異様なほどの大きさの剣。左手は黒いオーラの触手のような物でもある。

 

「気持ち悪いです~!」

 

「な、なんですかね、あのにょろにょろしたのは?」

 

「ッていうか、こいつなんなの?」

 

怪物はネプギアたちを見つけると剣を垂直に振り下ろしてくる。

三人はそれを避けすぐさま武器を構える。怪物は空いたほうの触手ですぐさま攻撃を仕掛ける。

アイエフとネプギアは迫り来る触手を切り裂きながら怪物に迫ってゆく。

コンパは二人の援護で注射器で二人に迫る触手を撃ち落してゆく。

 

「ナイスよ、コンパ!」

 

「これなら、いけます!」

 

触手の中でもひときわ巨大なものが二人に迫ってくる。だが二人は勢いを殺さず、突っ込んでゆく。

ネプギアは剣の柄を逆手に持ち替え、触手を下から切り上げる。

アイエフもそれと同時に軽くジャンプし上空で半回転して上から切り裂く。

 

「まだ、終わりじゃないわ!」

 

アイエフはすばやく着地し、

 

「カオスエッヂ!」

 

足で下から前に半回転蹴りをして、追撃とばかりにカタールで振りかぶるように半回転切りする。

 

「こいつ、まだ!ネプギア!」

 

「任せてください!」

 

ネプギアは先ほどの勢いで空中に飛んでいる。

ネプギアは空中で再び剣を持ち替え片手ではなく両手で剣を握り直す。

そして、

 

「ラジカルセイバー!」

 

真下に切り落とした瞬間ビームのようなものが同時に触手を襲った。

そして、触手は真っ二つに切れた。

 

「や、そ、そんなところ触らないでくださいー!」

 

なぜか、コンパは触手に捕まっていた。先の一瞬の出来事の内に他の触手は全てコンパのほうに向かって行って、対応しきれなくなったコンパはそのまま捕まってしまったのである。

ネプギアとアイエフは急いで

彼女の元に向かおうとするが二人の身体にもいつの間にか迫っていた触手が絡みつく。

 

「ふあ、だ、だめです。や、やめてください!」

 

「ど、どういうことなの!?あん!.........あ、あれは」

 

アイエフの目には驚きの物を捕らえていた。

先ほど切ったはずの触手が分解して小さくなって増殖していたのだ。

 

「お、お姉ちゃん......私、もう」

 

「あ、あきらめちゃ、ダメよ。ネプギア!」

 

「そ、そうです!ギアちゃん、がんばるです!」

 

そんな彼女たちの思いに答えるように彼女達を縛っていた触手が一気に切り裂かれる。

そして、目の前には彼女達を守るように怪物と1人対峙する青年がいた。

 

「ごめん、遅れて。すぐに終わらせるから!」

 

「「カイトさん」」「カイト」

 

三人は感嘆の声を漏らす。

だが、カイトは満身創痍といった感じだった。

カイトは剣を構え、呪文のようなものを唱えてゆく。

 

「我、汝の古き誓いによって、此処に封印の力を!封印剣―――<ラスト・ソード>!」

 

カイトの呼び声とともに赤と黒の混じったような色の魔方陣が地面に描かれてゆく。

その魔方陣の中から現れたのは禍々しい光を放った黒い剣であった。

カイトの手に握られるとその黒い光はカイトの右手を纏っていく。

カイトは軽く地面を蹴り怪物に突攻をかける。

怪物はそんなカイトに対し恐怖を抱いたのか傍若無人に剣を振る。

カイトはそれを軽く払いのけ怪物の懐まで一気に接近した。

 

「今、楽にしてやるからな」

 

カイトは優しく囁き、封印剣を怪物のコアとなる胸の部分に突き刺した。

 

「■ぐ!■■あが■■ああああああああ!■■■」

 

「この、呪いを開放し、我が身に力の代償を!」

 

その言葉と同時に怪物は黒い霧となり、封印剣に吸収されていった。

カイトは封印剣を呼び出したとき同じような言葉を紡ぎ、封印剣を消し去った。

振り向くと、そこにはいまだに状況をつかめていない美少女が三人いた。

 

「えっと、どういうことですか?」

 

「カイトさん、すごいですー!」

 

「もう、訳分かんないわ」

 

カイトはそんな女の子三人に近づき、

 

「お前ら、さっきの声かわいかったな」

 

「ふぇ?.....こ、今度はカイトさんに」

 

「は、恥ずかしいですー」

 

「あ、あんたバッカじゃないの!わ、私が可愛いなんて」

 

ネプギアは顔を真っ赤にして何かごにょごにょとつぶやいている。

コンパは素直に嬉しいのか、顔を真っ赤にしたままボーっとしている。

アイエフは素直に喜んではいないが顔を真っ赤にしている。

(アイエフにはもう一撃いっとくか)

カイトはそう心の中で決心してアイエフに近づき、

 

「もっと、素直になれよ。俺の前だけでもいいからさ」

 

「え?.......か、カイトの前だけ」

 

アイエフもネプギアと同じように何かをつぶやいている。

カイトはここで重要なことに気付いた。

ここはバーチャルフォレスト。つまりモンスターが出るところ。

(これはやばいな。モンスターがめっちゃ集まってしまった)

その後カイトは襲い来るスライヌを相手に無双を行いましたとさ。


 
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