No.393686

IS ~運命を切り裂く剣~ 誤解/トランプゲーム

ISを唯一使える男がいた。
運命を変えた一人の男がいた。
この二人が出会うとき、何かが起こる!
運命の切り札を掴み取れ!part15

2012-03-18 11:55:35 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1666   閲覧ユーザー数:1648

              クラス対抗戦の前日

 

 その日の放課後、鈴は荷物をまとめ、一夏と箒が居る部屋に向かう。

 

(さぁ~て、あの女(ほうき)から一夏を奪還してみせるわよ~!)

 

 そういう思惑を持ちながら、彼らの部屋に向かった。

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

「で、なんで貴様がここにいるんだ!」

 

 と言い、箒が叫んだ相手はツインテールに方が露出した改造服を着ている鈴だった。

 

「いや~、男と一緒にいるのはむさ苦しいと思ってね。

 変わってあげるよ、部屋。」

 

「何を言って!////ここは、関係者以外立ち入り禁止だぞ!」

 

「私は一夏の友達だから関係者。

 しかも、ここの『生徒』で、この部屋は『生徒』に貸している部屋。

 だから、平気じゃん。」

 

「ぐっ!」

 

 鈴の説明はおかしい。

 

 だが、理論上は合っている。

 

 箒が何か言っているがそれを後目に一夏に問う。

 

「ねぇ、昔の約束覚えてる?」

 

「ん?昔の約束?」

 

「私の料理が上手になったら酢豚を毎日食べさせて上げるって言ったじゃない。」モジモジ

 

「あ!思い出した!」

 

「ホント!」

 

そう言い、鈴は目を輝かせる。

 

「あれだろ、毎日酢豚をおごってくれるってやつだろ。」

 

「「ハイ?」」

 

さっきまで、自分の存在を無視されてた箒でさえも言ってしまうほどだった。

 

「…何ですって?」

 

「だから、言ったじゃん。

 おごってくれるt「あんたなんか犬に嚙まれて死ね!!!!」アイツどうしたんだ?」

 

鈴はそういうと荷物を持ち部屋から出ていく。

 

一夏が箒に尋ねる。

 

「なあ?アイツどうしてあんなに怒っt「一夏、お前、馬に蹴られて死ね!」な!?」

 

そう言い、箒も部屋から出ていく。

 

「ほんっとなんなんだよ。」

 

と、彼は溜息をつくんだった。

 

★☆★☆★☆★☆★☆★

 

「で、そう言うことが起こったのはわかったけど。

 なんで鈴ちゃんがここにいるの?」

 

そう、鈴は一夏の部屋から出た後、すぐ隣の一真の部屋に来ていた。

 

「だって、一夏の部屋に泊まるはずだったのに泊まれないし、同居してた娘にも今日は居ないからって言ってきちゃったし。」

 

「あ~。」

 

「この前、私と寝たって言いふらすわよ。」

 

「そ、それだけは「だったら、なんて返事をするの?」…わかった、わかったからお願いだから言わないでくれ!!!」

 

「わかればいいよ。」

 

この時、一真は(こいつ、悪魔だ。)と、悟った。

 

 

 

 

「じゃあ、おやすみ。」

 

「おやすみって、またこの展開!?」

 

そう、こんな展開が前にもあった。

 

「なんだよ鈴ちゃん。明日は、クラス対抗戦だろ。

 寝なきゃ。」

 

「いーやーだー。そうだ!トランプしよう、トランプ!ババ抜き。」

 

「別にいいけど…。強いよ、俺。」

 

数時間。

 

「ナデェダ。何故この私が負ける。」

 

ババ抜き、七並べ、ジジ抜き、大富豪、その他多くのトランプゲームをしたのだが、結果、鈴の全負け。

 

「おのれディケイドーーーーーー!」

 

「言ったじゃん、俺、強いよって。

 それに、俺、トランプみたいなカード使って戦うじゃん。」

 

鳴〇の台詞を言い、暴走しようとする鈴を、自分なりに止めようとする一真。

 

「ほら、寝るよ。」

 

一真がそう言い、鈴はしぶしぶ従うことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

                 クラス対抗戦当日

 

裏口に2人の生徒がいた。

 

「ふっふっふ、物を持って来たわよ。」

 

「これが、クラス対抗戦のチケット。」

 

「これを高値で売ればお金がたんまりg「高値で売ればどうなるって?」まさか!?」

 

少女たちが一斉に振り向くと、そこにいたのは織斑 千冬であった。

 

「で?な・ん・だ・っ・て・?」

 

「「…いや、いや、いやああああああああぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!」」

 

その後の2人の証言によると、2人は地獄を見たという。

 

 

 

 

「はぁ~。なんでこんなことが起こる?」

 

「すみません。」

 

職員室の別室にいたのは、千冬と真耶がいた。

 

「まったく。

 見回りにでも行って来てください。

 真耶先生。」

 

「わかりました。」

 

真耶が出てくるのと、同時に、彼女は青く広大な空を見ながら呟く。

 

「はぁ~。私は自分が大切だと思える物を守れるか心配になってきましたよ。」

 

 

 

 

 

 

 

            始兄さん

 

 

 

 

 

 

と。


 
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