No.393684

IS ~運命を切り裂く剣~ 親は居ない/添い寝♪

ISを唯一使える男がいた。
運命を変えた一人の男がいた。
この二人が出会うとき、何かが起こる!
運命の切り札を掴み取れ!part14

2012-03-18 11:54:16 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1821   閲覧ユーザー数:1802

             パーティ当日

 

「それにしてもでかいなぁ~。」

 

「そうだなぁ。俺の昔借りてたアパートの部屋の4倍くらいだなぁ。」

 

「って言うと、結構な貧乏なんですの!?」

 

「セシリアちゃん、それだけは言わないでほしい…。」

 

「す、すみませんでしたわっ。」

 

 このパーティで一番最後にパーティ会場に着いたのは一夏、一真、セシリアだった。

 

「クラス代表、おめでとう!!!」

 

「えっ!?

何で?俺、負けたのに…。」

 

「それは、私が辞退したのですわ。

 今考えてみれば、私があなたに勝つのは当然だったでしょう。」

 

「なるほどぉ。花を持たせたわけかぁ。考えてるねぇ。」

 

一通り話し終わり、箒たちが居るところに行った。

 

「遅いよー!!もう始まってるよ!!」

 

「そうだぞ!!」

 

「鈴ちゃんに箒ちゃんは来てたんだ。」

 

「ったく、だったら言えっつうの。」ボソッ

 

「そうですの。」ボソッ

 

「ま、まあまあ一夏君にセシリアちゃん、落ち着いて…。」

 

「まぁ、いいか。

 おもいっきり食べるぞぉ!」

 

「アハハハ。」はぁ~

 

「どうしたの~?そんな深いため息しちゃって。」

 

「いやぁ、鈴ちゃん。

 俺、今日は8時くらいには寝るからさ。

 今、5時でしょ。

 だから、3時間しか居ないから。」

 

「ええ~!そんなぁ~!」

 

「ごめん。本当にごめん。」

 

と、一真は頭を下げた。

 

「あ!べ、別にいいのよ!私はただ…。」

 

「ただ…?」

 

「な、何でもないわよ!バカ!////」

 

そう言い、スタスタと別のグループに入って行った。

 

「どうしたんだろう?鈴ちゃん。」

 

すると、今度はセシリアが一真のもとへ来た。

 

「あのぉ…。」

 

「ん?どうしたのセシリアちゃん。」

 

「え、えーと。あのぉ…そのぉ…。」アセアセ

 

「あ、そうだ。みんなで食べるか。」

 

「え!いいのですか!?」

 

「良いけど…ほら、一夏くんたちのところで食べるよ。」

 

と、言い、一真はセシリアの手を掴むと、そのまま、一夏のところへ行く。

 

「へ?////」

 

「え?ああ、ごめんね手をいきなり掴んで。」

 

「い、良いのですのよ////」

 

「顔赤いよ、セシリアちゃん。」

 

「そんなはずないですわ、行きますのよ一真さん。」

 

「わ、わかった。」

 

と、言われ、セシリアと共に一真は行くことにした。

 

そのあとは、結構なものだった。

 

 一真は囲まれて質問攻めになり、セシリアはインタビュー時に何でクラス代表を辞退したのかを一夏に惚れたからと言われ、お酒が混じっていたのか一夏がそのお酒を飲んでしまい暴れまくり、挙句の果てには一真と鈴以外は全員寝てしまい、一真と鈴で全員部屋に戻さなければなくなり、部屋もかたずけなくなってしまった。

 

その時間、約2時間。

 

「「はぁ~、疲れた~。」」

 

「ごめんね、鈴ちゃん。

 付き合わせちゃって。」

 

「いいの、いいの。

 慣れてるから。

 それに、あの時のお礼だと思ったら安いもんでしょ。」

 

「あはは。

 そういえば、また鈴ちゃんのお父さんの中華料理を食べたいなぁ。」

 

すると、鈴の顔が暗くなる。

 

「ん?どうしたの鈴ちゃん?」

 

「実はね、お父さん、家から出てっちゃったの。」

 

「え?」

 

「それで、私はおじいちゃんの家に住まわされた。」

「おじいちゃんは確かに優しいわ。」

「でも、親からの愛情は無くなった。」

「一真にこの感情がわかる?」

 

「だ、大丈夫だよ。

 お父さんも、

 戻ってくると思うs「親からの愛情を受けたからそんな甘ったるいこと言えるのよ!!!」…!」

 

「もう帰ってこないわよ…。」

 

そういうと、鈴は泣き始める。

 

すると、一真が口を開く。

 

「だったら、まだ鈴ちゃんの方が良いと思う。」

 

「ふぇ?」

 

「俺もさ、親がいないんだ。」

 

「それってどういう…?」

 

「俺が、11歳のころ、火災が家の近くで起こってさ、親が両方とも巻き込まれて死んじゃったんだ。

 しかも、俺の目の前で。

 それでさ、俺、親を守れなかったからさ、人を助けたいって思ったんだ。

 だから、鈴ちゃんも泣かないで。

 笑顔の方が、似合うからさ。」

 

「一真…。」

 

「ほら、もうそろそろ寝る時間だ。」

 

そう言われて、時計を見てみるともう7時30分なっていた。

 

「じゃあ、お休m「待って!」え?」

 

「一緒に寝てほしんだけど。///」

 

「う~ん…。」

 

「駄目ぇ?」

 

一真が悩んでいると、鈴は上目線+涙目で一真を見上げた。

 

すると、一真は(こんなくだり、前にもあったな。)と思いつつ、「わ、わかったよ。」といった。

 

その時、鈴の脳内では勝った!!というのと盛大な拍手が起こっていた。

 

 

 

 

 

 

「じゃ、お休み。」

 

「お休みって…って、えぇ!」

 

「なに?」

 

「いやぁ~、ほら、もっとないの?」

 

「無い。」

 

「そ、そうなんだ。」

 

「じゃあ、こうだ!」

 

すると、鈴は一真のいるベッドに潜り込んだ。

 

「な、なにしてるの鈴ちゃん!?」

 

「なにって、添い寝。」

 

「…離れてって行っても離れないよね?」

 

「うん♪」

 

「わかったよ、じゃあ、お休み。」

 

「お休み~。」

 

そうして、彼女は、幸せの中、眠りについたのだった。


 
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