No.393296

唯、謝罪する。

十河さん

雑だ・・。

あるゲームの施設名が入ってます。

わかるかな?

2012-03-17 21:17:03 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2612   閲覧ユーザー数:2550

保健室

 

「う・・ん・・。」

 

セシリアは目を覚ました。

セシリアは周囲を見渡すと・・。

 

「ん、起きたか。」

「ヒ・・!?」

 

唯の姿を見た瞬間、セシリアはおびえる。

先ほどの戦闘を思い出したのだろう。

それを見た唯はため息をひとつはき、セシリアの寝ているベッドに近づく。

 

「安心しろ、とって食うわけじゃない。それよりさっきはすまなかった。」

「え・・?」

 

セシリアはわけがわからなかった。

唯が自分に対して頭を下げているのだ。

 

「少しやりすぎた。とにかく、俺が言いたかったのはISがあるから女性は強いんじゃない・・。相手が男であろうが女でISが使えなくても策さえ練ってしまえば誰でもISを倒せる可能性があるって示したかったのさ。」

「あ・・。」

 

セシリアは思い出す。

唯は確かに生身で自分に勝った。

そしてそれの意味することは女性とIS は最強ではないということ・・。

 

「ま、全ての男が俺みたいだって考えないほうがいい。・・あんなことできるのは俺は人間じゃなくなったから・・。」

「え・・?それはどういう・・?」

 

唯の顔に影が差し込む。

唯の言葉に反応して唯に聞き返すセシリア。

すると唯が突然立ち上がる。

 

「さぁ、教室に帰るか。立てるか?」

「・・ええ。」

「んじゃ、いくか。」

 

2人は教室に向かう。

あと、ブルー・ティアーズの損傷はフレームのへこみ等少し整備すれば問題ないくらいだった。

 

放課後

 

「ん・・んん~。はぁ・・。」

 

授業が終わり、体を伸ばす唯。

そんな唯に声をかける一夏と箒。

 

「お疲れ様。唯、通学はどうするの?」

「しばらくホテルだな。まだ寮の部屋が準備できてないだろうし。」

「そうか。大変だな。」

 

教室のドアが開き、真耶と千冬が入ってくる。

 

「織斑くん、あなたの部屋が決まりました。」

「・・えらく早いな。政府の指示か?」

「ええ・・。これが部屋の鍵になります。」

 

唯は真耶から部屋の鍵を受け取り、部屋番を見る。

 

「1025・・。」

「え!?」

 

唯の部屋番を聞き、箒が驚く。

 

「どうした?箒?」

「その部屋番・・私の部屋だ・・。」

「そうか。まぁ、しばらくの間よろしくな。箒。」

「あ、ああ・・///(唯と一緒の部屋・・。これで一歩リードだ。)」

(む・・、だけど唯は渡さないよ・・。だって唯は私のヒーローで王子様なんだから・・///)

 

箒は顔を真っ赤にしながらほころび、一夏は唯に対する想いをさらに強くする。

同じころ、セシリアも・・。

 

(織斑唯・・。理想の男性・・。あのだらしがない父とは全然違った意思の持ち主・・。)

 

指を唇に触れさせる。

すると胸の鼓動が止まらなくなった。

 

(あなたのことをもっと知りたい・・、そしてあの目はいったい何を意味しているのかも・・。)

 

セシリアは唯が保健室で見せたあの目が忘れられなかった。

セシリアも唯に恋をした・・。

 

場所は戻って教室、唯は愛琉と束がどうなったのかが気になり聞く。

 

「あ、そういえば愛琉と束はどうなったんだ?」

「束は私と同じ部屋だ。水樹にもこのことは伝えてある。」

「了解した。」

 

一夏たちと共に部屋に向かい、簡単に決まりごとを決め就寝。

ちなみにクラス代表は一夏。

改めて代表戦を行い、唯はわざと負けた。

千冬が疑問に思い唯に聞くと・・。

 

「めんどい。」

 

この4文字を返しただけだとか。

 

その日、唯は夢を見ていた・・。

忘れもしないあの夜・・。

織斑唯・・そしてユリのビギンズナイト・・。

 

ミケランジェロ記念病院・・全世界でその名前を知らないものなどいない最高峰の医療設備と医療技術を備えた病院・・。

IS学園もその設備を譲り受けており、相手が大統領であろうが一般人だろうが全ての患者に対して平等に扱い、あらゆる病気や怪我を治し、その後のアフターケアも万全・・と全世界で最高の評価を受けていた。

だが、それは表向きの顔。

この病院の実態は恐ろしいものだった・・。

 

「うぐ・・。」

 

唯は毎日のように薬を打たれ・・。

 

「あああぁぁぁ!!!」

 

毎日人体実験を繰り返した・・。

その影響で生まれたもうひとつの人格・ユリ。

唯の中に眠っている狂気が表に出た人格・・。

広大なフロアに医者や強力な防護服をまとった警備員や生物実験で生み出された化け物・・。

それらの死体があちこちにあった。

 

「ウフふフ・・アハハハハハハハ!!!!!この程度なの?ねェ、もっトボクと遊んでヨ。モットボクヲメチャクチャニコワシテヨ。このテイドじゃ満足デキないヨ・・。マダ足リなイな・・。モットモットアソンデヨ・・。ウふフフ・・アハハハハハハハ!!!!!」

 

血の匂いやいろいろな匂いが充満するフロアでユリは狂気の笑みを浮かべていた。

 

「うわぁぁぁ!!」

 

勢いよく起き上がる唯。

自身は眠っていたのだと気づいたのは目を覚ましてから少したってのことだった。

 

「・・夢。思い出したくない悪夢・・。・・ん?」

 

なにやらやわらかい何かがあったので布団をめくる。

 

「・・箒。何で俺のベッドにもぐりこんでんだ?」

 

箒が唯のベッドにもぐりこんでいたのだ。

 

「まあいいか。」

 

幸い目を覚ましていなかったのでそろっと抜け出しジャージに着替え、ランニングに出かける。

ランニングを終えて帰ったとき、箒はすでに制服に着替えていた。

 

「む、おはよう。唯。」

「おはよう、箒。着替えるから少し待ってくれ。」

「わかった、外で待ってるぞ。」

 

箒が外に出たあと、唯は制服に着替える。

ちなみに今日の髪型はポニーテール。

唯は気分で髪形を変えるのだ。

 

「待たせた。」

「・・お前髪形を変えただけで男に見えないぞ。」

「・・そういってもらえれば光栄の至り。束や愛琉にいろいろ着せ替えられたからなぁ・・。」

 

そういった唯はどこか遠い目をしていた。

まぁ、そのおかげで女装することに抵抗がなくなったわけだが。

 

(・・今度女子物の何かを姉さんに頼んでみるか。)

 

箒はこっそりとこんなことを考えていた。

 

その夜

 

IS学園ゲート前

 

ここにボストンバッグとミルク缶を持ったツインテールが印象的な少女が立っていた。

 

「ここがIS学園ね・・。唯、元気かしら?」

 

少女はメダルを取り出し、それを指で上に弾きキャッチする。

果たしてこの少女は何者なのだろうか?

 


 
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