エターナルサイド
水色の髪をした少女が襲われていた。
どうやら二人は知り合いらしい。
「いいわよねぇあんたは・・!無口て無愛想でも日本代表候補生に選ばれてさらには全てに優れているお姉さんもいて!」
オーシャンが姉という言葉を出した瞬間少女・更織簪は声を張り上げる。
「姉さんは関係ない!」
「まあ、今の私はISを越える力を手にいれたからどうでもいいんだけど。死ねぇ!」
水でできた剣を刺そうとするオーシャン。
簪は目をつぶり襲い来る痛みを覚悟したがいつまで経っても痛みか来ない。
恐る恐る目を開けるとそこにいたのはエターナルだった。
「さっきから聞いていたら今お前がやっているのはただの八つ当たりだろ。」
「お前!いつの間に!」
アクセルのマキシマムドライブで高速移動したエターナルが間に入り剣を受け止めていた。
「邪魔をするなぁ!」
「おっと。」
エターナルは剣を避けてパンチを放つが・・。
「うそ・・。水になった・・。」
唖然とする簪。
パンチは液状化したオーシャンの体を貫いた。
オーシャンは元に戻り嘲笑う。
「あはは!あんたの攻撃なんか効かないわ!」
「ふふふ・・ははは!」
オーシャンの嘲笑いを受けてエターナルは高らかに笑う。
「何がおかしい!?」
「液状化するなら固体にすればいいだけの話た!」
エターナルは指を鳴らしてIのメモリを作り腰のスロットにセット。
(アイスエイジ・マキシマムドライブ!)
何も起こらず風が発生する。
「はっ、何も起こらないじゃない!」
「うん・・?すこし肌寒くなってきた・・。何で・・?」
今日は暖かいはずだが簪は少し肌寒く感じ始める。
エターナルはなぜかその場から動こうとしない。
オーシャンは前進しようとするがやがて動かなくなる。
「う、動けない!何で!?」
オーシャンは足元を見ると凍っていた。
冷却が進行、やがて全身が凍りつく。
バキーン!
「お前!私に何をした!?」
オーシャンの疑問に答えるようにアイスエイジのメモリを見せるエターナル。
「このアイスエイジのマキシマムドライブで寒波を発生させてお前を凍りつかせたのさ。」
「何!?お前はメモリを何個持っているのだ!?」
エターナルはアイスエイジの能力を応用して強烈な寒波をオーシャンに当てて氷に変えたのだ。
しかも簪の周辺の空気は少し冷えているが人体に影響は無いように調整している。
「これがエターナルの力だ!あらゆるメモリの頂点に立つ力!さて、話はここまでだ。今から俺が地獄への片道キップを送ってやる。」
そう言ってエターナルは駆け出しながらエターナルメモリをエッジのスロットにセット。
(エターナル・マキシマムドライブ!)
「うぁぁ、く、苦しい・・。」
「はぁ!でやぁぁぁ!」
凍りつきながら苦しむオーシャンに必殺技のキック型エターナルレクイエムを当てて着地。
エターナルは背中を向けて右手でサムズダウンをする。
「さぁ、地獄を楽しみな!」
「いやぁぁ!」
オーシャンは爆散してメモリがパキッと音を立てて割れる。
簪はお礼を言うべくエターナルに近づく。
「あ、ありがとう・・。」
「・・俺の名前は仮面ライダーエターナルだ。そいつは任せる。」
簪の礼にエターナルは自分の名前を名乗り、簪に後始末を任せて、アクセルのメモリを生成、腰のスロットにセット。
(アクセル・マキシマムドライブ!)
エターナルは来たときと同じように超高速移動でその場を去る。
簪は思い返す。
自分のピンチに颯爽と現れ敵を倒す・・。
まさに大好きな特撮のヒーローだ。
(仮面ライダーエターナル・・また会えるかな・・?)
簪の目にはエターナルがヒーローに見えた。
再会できると信じて・・。
メテオサイド
「何なのだこいつ・・。」
「不気味ですわ・・。」
セシリアや箒の目線の先には炎を纏った怪人が暴れていた。
火炎弾でIS学園の壁を軽々と燃やしていた。
「ひゃはは!こいつは最高だ!ISなんて目じゃないぜ!」
「ISは最強じゃないの!?攻撃がちっとも通らない!」
教師陣がISを装着して応戦していた。
マグマはISのアサルトライフルの弾丸を受けてものけ反らない。
そこに青い何かが降ってくる。
「何だ!てめぇ!」
「何あれ・・?」
「仮面ライダーメテオ・・お前の運命はあたしが決める・・!」
メテオは指で銃の形を作りバンと撃つ。
「何がメテオだ!」
マグマが襲い来るがメテオは必要最低限の動きで攻撃を捌いたり回避しながら攻撃を与えるカウンタースタイルで戦っていた。
「ふっ!はっ!」
「ムダのない動きだ・・。」
「ISの攻撃が通用しなかった相手をあそこまで手玉に取るなんて・・。」
メテオの動きに箒は感心、セシリアは自身の常識が崩れていく感じがした。
ISは世界最強の兵器のはず。
だが現実は目の前の怪物すら撃退できずいきなり現れたメテオと名乗る人物と怪物の戦いを見ているだけ。
しかもメテオが有利に進んでいるという状況に。
「はぁぁ!」
「ぐぁ!?」
カウンターでキックを当て、メテオはスイッチを手に取る。
「この一撃でお前の運命が決まる。」
「ふざけるなぁ!」
マグマはさらに炎を燃やすがメテオはギャラクシーにメテオスイッチをセットしてオンにする。
(リミットブレイク!)
メテオは認識部分に指を乗せる。
(OK!)
「はぁぁ・・!」
メテオは右手にエネルギーを纏い駆け出す。
「はぁ!」
「ぐぁ!?」
マグマは宙に浮かび、メテオはパンチラッシュを浴びせる。
「おおぉぉ!」
「速い・・!」
ある程度食らわせ、右手にパワーを溜める。
「はぁー・・ホワッチャー!」
落ちてきたマグマに強烈なストレートを叩き込む。
まともに食らったマグマに火花が走る。
「バカな・・!ISを越える力を手に入れた俺が・・こんなところで終わるなんて・・!」
マグマの言葉にメテオは顔の前で指を横に振る。
「所詮それがお前の限界。」
「ぐあぁ!」
必殺の高速ライダーパンチ・スターライトシャワーを食らいマグマは爆散してメモリがパキッと割れる。
メテオはその場を後にしようとするが教師の一人がアサルトライフルの銃口を向ける。
「助けてくれた事には感謝します。だけど聞かせて下さい。あなたは何者ですか?」
「さっきも言った。仮面ライダーメテオと。ふっ!」
メテオは高く跳躍して逃げる。
「仮面ライダー・・。」
「メテオ・・。」
その姿を箒とセシリアは見ていた。
人気の無いところで二人は合流して変身を解く。
「お疲れさま、一夏。」
「ロックオンもな。」
二人は互いに笑いあう。
その後二人のISをティアナに渡し、代表戦に向けての調整を開始。
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三話目。
ライダーバトル。