IS学園
入学式が終わり教室に戻った一同。
そして今は自己紹介。
自分の番が回ってきたので席を立ち自己紹介する。
「織斑一夏。特技は家事全般とマッサージ。いきなりここへ入学が決まったからわからないこともあると思うが頑張っていきたい。よろしく頼む。」
そう言って席につく一夏。
「キャーー!」
「かっこいい!」
「クール系で守ってもらいたい!」
女子の歓声に顔をしかめる一夏。
順番に進みロックオンの番。
「あたしはロックオン・ストラトス。アイルランド出身よ。一応代表候補生を努めてるわ。特技は料理。よろしく。」
「キレイで知的そうだよね?」
「あれがクールビューティーっていうのかな?」
「ロックオンって珍しい名前だよね?」
サラサラの銀髪に雪のように白い肌、澄んだ蒼い眼。
さらにロックオンの知的なイメージも相まってクールビューティーにふさわしい。
その後千冬が入ってくる。
ここは原作と同じなのでカット。
(あの人、ここで働いていたのか・・。やっぱり他人に見向きもしない親友(束)やISが大事だったってことか・・。)
授業中、一夏は千冬を見ないようにした。
休み時間
一夏はアイルランドにいたときに協定などを学んでいたのでそこまで苦労せずに理解していった。
一夏は今ロックオンの席で何故ここに来たのかを話していた。
「一夏、何でここへ?」
「実は・・。」
どうやら一夏は受験会場を間違え、そこでISを起動したかららしい。
話を聞きロックオンは頭を抑えてため息を吐く。
そこへ金髪の生徒が声を掛けてくる。
「少しよろしくて?」
「ああ?」
一夏は気だるそうに返事をしながら生徒を見る。
「まあ!?何ですの!?エリートであり代表候補生であるこの私が声を掛けているというのに!」
「(こいつも男を見下してるな。目を見ただけでわかる。)ロックオン、誰だったっけ?」
ロックオンに生徒の名前を聞く一夏。
どうやら聞き流していたようだ。
「あなたね・・。彼女はセシリア・オルコット。イギリスの代表候補生よ。」
「ああ、確か教官を唯一倒したっていう?」
「そう!私は唯一教官を倒したエリートなのですわ!」
「・・・。(スッ)」
(ロックオン、手を抜いたな・・。まぁ目立つのは好きじゃないって言ってたから仕方ないか。)
涼しい顔をしながら目線を反らすロックオンの考えを一夏にはわかっていた。
本当ならロックオンは試験教官レベルなら簡単に倒す実力者だということを一夏は知っている。
ロックオンは目立つことはあまり好きではないのだ。
そこでチャイムが鳴る。
「また来ますわ。逃げなくてよ!」
(はぁ、面倒なやつと関わってしまったな・・。)
一夏は内心頭を抱えていた。
自身をエリートだと豪語する面倒なやつと関わってしまったと。
「授業に入る前にクラス代表を決めなくてはな。誰かやらないか?自薦他薦は問わない。」
するとクラスメイトの一人が立ち上がり・・。
「織斑くんがいいです!」
「あたしも!」
一人を皮切りに一夏を推薦する声か多く上がる。
一夏も負けじと声を張り上げる。
「ちょっと待て!だったら俺はロックオンを推薦する!」
「ちょっと!あたしを巻き込まないでよ!」
「ロックオン!こうなったら道連れだ!」
「何でよ!?」
一夏とロックオンの喧騒が始まる中、千冬は締め切ろうとする。
「よし、織斑とストラトスが候補に上がったが他にはいないか?いないなら締め切るぞ。」
が、そこへ待ったを掛ける生徒がいた。
「ちょっと待って下さい!これは大事なクラス代表を決める選挙、珍しいからという理由だけで決められるのは納得できませんわ!」
セシリアが立ち上がりミュージカルのように言葉をつらつらと並べていく。
それを見た一夏とロックオンは喧騒をやめて耳を傾ける。
「第一男がクラス代表だなんて恥さらしもいいところですわ!実力からいって私が選ばれるのは必然!なのに極東のオス猿が代表だなんて!」
セシリアがそこまで言ったところで一夏が我慢できなくなり反撃にでる。
「黙って聞いてればさっきから好き勝手言いやがって・・!だったらお前が大切にしているISは誰が作った?作ったのはお前の言う極東の猿だ。」
「そ、それは・・。」
顔を青くするセシリアに追い討ちを掛けるようにロックオンが続く。
「あなたが男の人をどう見ているかなんて正直どうでもいいわ。あなただけでなくこの学園にいる全員は全世界の男性の地位や権力を奪って国家や企業から最高の援助を受けていることとそれが無くなったらどうなるかを覚えておきなさい。」
ロックオンの言葉に教室全体が静まりかえる。
セシリアは肩を振るわせながらロックオンを指さしながら宣言する。
「決闘ですわ!特にあなた!あなたの国では男性を積極的に雇ってるそうですわね!」
「そうね、あたしの国では女性が男性を見下すなんてことはないわ。むしろ見下せば刑事告発もできる。」
ロックオンの言葉に再び教室がざわめきを見せる。
そう、アイルランドでは女性が男性を見下したり人権を無視したりすれば裁判が可能。
アイルランドは世界にも珍しい男女平等の国として有名なのだ。
「そんな情けない国の代表候補生と男の素人なんて私の敵ではありませんわ!」
「まあ受けて立ちましょう。一応あたしの祖国と大好きな国を侮辱されたわけだし。」
「俺もやる。祖国をバカにされて黙ってられるか。」
区切りがついたので千冬がこの話は終わりといわんばかりに締める。
「では一週間後代表決定戦を行う。それでは授業を始める。」
そんな一夏の姿を幼馴染みの篠ノ乃箒は見ていた。
IS学園前
人相が悪い男がMと書かれたメモリを持ち歪んだ笑みを浮かべる。
「これさえあれば・・!」
(マグマ!)
その近くでも・・。
「何であいつが合格するの!?だけど今の私はIS以上の力を手にいれた!」
こちらは女性で入試で落ちた事を逆恨みしていた。
手にはOと書かれたメモリがあった。
(オーシャン!)
放課後
ロックオンが話をしている一夏に声を掛ける。
「一夏、ちょっといい?」
「ストラトス、一夏は今私と話をしている。お前はなぜ一夏と仲がいい?」
(この子が篠ノ乃束の妹か。見た感じ感情が不安定ね。その中でも焦りと苛立ちが目立つわね。)
ロックオンは箒の持っている感情を粗方見破った。
箒もISで人生が変わった一人だと。
「中学からの友達よ。それが何か?あとあたしの事はロックオンでいいわ。」
「そ、そうか。それならいい。」
箒は少し顔を赤くしながら答える。
ロックオンはそれを見て首をかしげるふりをする。
(箒には悪いけど一夏はあたしの彼氏。恋人がやるアレもやったし・・///)
ロックオンは一夏と初めて体を重ねた日を思いだし心の中で少し笑う。
一夏の鍛えられた胸板とロックオンの柔らかな胸の感触。
二人の熱が外の気温以上に熱かった夜。
二人がほんの少し大人になった夜。
そんな事を考えていると悲鳴が聞こえてきた。
「何だ?一夏、すまないがまた後でな。」
そう言って箒は声の上がった場所にむかう。
教室には一夏とロックオンの二人だけが残る。
ロックオンの持つメテオスイッチの呼び鈴が鳴りロックオンはそれに応じる。
通信相手はティアナだ。
『一夏くん、ロックオン。ドーパントが現れたわ。使ってるメモリはマグマとオーシャン。オーシャンは一夏くん、マグマはロックオンが応戦して!』
「わかった。ロックオン、行くぞ。」
「ええ。」
二人はロストドライバーとメテオドライバーを巻き付けて近くの窓を開ける。
「エムバス、変身認証を。」
(メテオ、レディ?)
(エターナル!)
一夏はエターナルメモリを起動、ロックオンはドライバーのトリガーを操作。
「「変身!」」
一夏はメモリをドライバーにセットして展開、ロックオンはレバーを操作、ドライブユニットが発光しながら回転。
一夏の体が風に包まれつつ白のスーツに黄色の複眼を光らせ、ロックオンの体にコズミックエナジーを受け黒のスーツに蒼い隕石のようなマスクを身に付ける。
二人は仮面ライダーエターナルと仮面ライダーメテオに変身完了。
「一夏、後でね。」
「ああ。」
メテオは体を屈め、蒼いオーラを纏って開けた窓から外に出てマグマの元へ向かい、エターナルは指を鳴らしてAのメモリを作り腰のスロットに差し込む。
(アクセル・マキシマムドライブ!)
電子音声が響いたあとエターナルの姿はなかった。
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二話目。