【Aチャンネル 小ネタ】るんちゃんとハサミ
ある日、るんちゃんは、トオルと一緒に部屋で遊んでいました。
るんちゃんは、トオルの髪に、一本の白髪を見つけました。
「トオル、白髪があるよ。
抜こっか?」
「うん」
「じゃあ抜くね。じっとしてて。
うーん…もうちょっと…
あっ!!」
「どうしたの?」
「まちがって、黒い毛ぬいちゃった」
「るんちゃーん…
黒い毛を抜いちゃダメだよ…」
トオルは、自分の髪を袖でおさえながら、るんちゃんの失敗にあきれました。
「何やってるの、ふたりとも」
「あ、おかあさん。
トオルに白髪があったから、抜いてたの」
「あらまぁ…
白髪は抜いちゃダメよ。
抜いたら増えるらしいわ」
「そーなの?」
「ハサミで切っちゃいなさい」
「わかった!
えーっと、ハサミ、ハサミ…
あった! トオル! これで白髪切ろう!」
「……」
「トオル? どこ行くの?」
トオルは、るんちゃんのそばを離れ、
部屋の奥にこもり、出てこようとしません。
るんちゃんは困りました。
「どしたの、トオル?
なんでそんな部屋の奥にこもってるの?」
「るんちゃん、ぜったい、変なとこ、切る。
イヤ、絶対イヤ」
「やだなぁ~、もう。
そんな怖がらないでよ。
私、けっこう器用なんだよ?
ハサミぐらい、ちゃんと使えるよ」
「るんちゃん! 手! 手!
手がふるえてるよ!?」
るんちゃんのハサミをもつ手は、ぶるぶると震えてました。
危険を感じたトオルも、ぶるぶると震えます。
結局、トオルの白髪は、お母さんに切ってもらいましたとさ。
めでたしめでたし。
おわり。
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【あらすじ】
Aチャンネルの二次創作。小ネタ。
るんちゃんがハサミをもって、トオルに襲いかかります(嘘)