武道会が終わり日も暮れてきた頃、洛陽の城では
全員「「「かんぱ~い」」」
宴が開かれていた
季衣「モグモグモグモグ!!」
鈴々「ガツガツガツガツ!!」
流琉「季衣、落ち着いて食べなさいよ」
蒲公英「そうだよ、ねえお姉さま?」
翠「バクバクバクバク!!」
蒲公英「お姉さま・・・」
蒲公英は呆れた顔で見ていた
朱里「ハイ、どうぞ」
パチ
亞莎「うう~では」
パチ
朱里「ハイ」
パチ
亞莎「あっ・・・参りました」
雛里「朱里ちゃんの勝ちだね♪」
穏「うーん、亞莎ちゃんにはまだ早かったですかねえ」
此方は囲碁を指していた
風「おやおや、此方でも小さな戦いが始まってますね~」
稟「囲碁ですか?面白そうですね、桂花貴方もどうです?」
桂花「そうね少しなら」
朱里「あの風さん」
風「ぐぅ・・・」
稟「寝るな!!」
風「おお!」
桂花「そんなに眠いなら、もう寝てなさい」
風「いえいえ、朱里ちゃんが変な事を聞こうとしていたのでつい」
朱里「変な事?」
風「はい、お兄さんの事でしょう?」
朱里「はい!あの剣の事と、天の世界について聞きたいんです♪」
雛里「あっ!私も」
亞莎「私も聞きたいです」
穏「私も聞きたいです~////」
風「穏ちゃん以外なら良いですけど、今は無理かと」
雛里「何でですか?」
風「まずはあれを」
風がある場所を指差す
恋「もぎゅもぎゅ」
霞「おーおー相変わらずよー食うなあ恋?」
恋「ゴクッ!・・・食べるの好き」
音々音「恋殿!あちらにシュウマイがありました!」
恋「ありがと」
霞「ウチの分有りそうに無いな」
星「霞」
霞「うん?おお星!飲んでるか?」
星「無論だ、向こうで桔梗達も飲んでいる」
霞「そうか!ただ飯は恋がほとんど食べてしもうて」
星「あっちにまだあるから行こう」
霞「おっしゃ!」
星「ところで霞、北郷殿にお会いしたいのだが、何処にいるのだ?」
霞「あー一刀には、今は会えんで」
愛紗「星、北郷殿は居たか?」
霞「愛紗やないか?アンタも一刀に用事か?」
愛紗「ああ、大事な用事だ」
星「そうだな、北郷殿を手篭めにすると言う用事がな」
愛紗「だから何度言えば判る!!手篭めになんぞせん!!////」
霞「止めとき、逆に手篭めにされて終わりやで」
愛紗「霞まで!?」
星「ところで、北郷殿に会えないとはどう言う事だ?」
霞「あれ」
霞がある場所を指差す
桃香「優勝は出来なかったけど、良い大会でしたね」
白蓮「そうだな、私は出番無かったけど」
蓮華「気にする事は無いわ」
雪蓮「そうよ、私達なんて一回戦負けよ」
華琳「ちょっと不安もあったけど、まあ良い大会である事は否定しないでおきましょう」
冥琳「ところで北郷は何処にいるのだ?天の世界について聞きたいんだが」
雪蓮「ああ!そう言えば居ないわね」
思春「探してきましょうか?」
華琳「今は駄目よ」
明命「何故です?」
華琳「あれ」
華琳が指差したのは、風・霞と同じ場所である
風・霞・華琳側全員「「「あっ!」」」
そこで見たのは
秋蘭を膝枕している一刀の姿であった
朱里・雛里・亞莎「「「////」」」
穏「あらあら、膝枕ですか!女の子夢ですね////」
朱里「そ、そうなんですか!?////」
穏「はい、好きな男の子に膝枕して貰うのは、女の子の夢ですから~////」
雛里「あわ~////」
亞莎「確かに少し羨ましいです////」
桂花「まったく、人前でよくあんな事が出来るわね」
稟「おや桂花?羨ましいんですか?」
桂花「べ!?別に羨ましくなんてないはよ!?////」
風「う~」
雛里「風さん?如何したんですか?」
風「風の特等席が捕られてしまいました」
稟「別に貴方の特等席ではないでしょう」
桂花「諦めなさい」
朱里「今日はお話できないんですか?」
風「いえいえ、時間が経てばお話できますよ」
雛里「それまで待ってよう」
そう言い終わると、朱里達は再び囲碁を始めた
愛紗「////」
星「これはこれは、見せ付けてくれる////」
霞「ええなー一刀の膝枕////」
星「好いた男の膝枕か、我々には今までそんな物は縁の無い物だと思っていた」
霞「一応言っとくけど、今の二人には近づかんほうがええで」
星「そうか、仕方が無い愛紗今日は諦めろ」
愛紗「う、うむ////」
霞「ところで、大事な話って何や?」
星「愛紗が北郷殿の弟子になりたいと言い出してな」
霞「一刀の!?」
愛紗「うむ、私はもっと強くなりたいんだ!強くなって民を、皆を守りたい」
霞「成る程な、事情はわかった一刀に話に行こう」
愛紗「いいのか?」
霞「一刀は好きな女に手を上げたりせん、だから大丈夫や!まかせとき♪」
星「そうか、ではお願いしよう」
愛紗と星は、霞の後ろに付いて行くのだった
桃香・白蓮・蓮華・明命・思春「「「////」」」
雪蓮「あらあらお暑い事、良いの?人前だけど?」
華琳「大会で活躍したんだもの、あれくらい許すわ」
冥琳「見てるこっちが恥ずかしくなってくるな////」
雪蓮「なーに冥琳?膝枕して欲しいの?」
冥琳「別にそんな訳ではない////」
雪蓮「まあ良いは、所で華琳御遣い君てどんな子?」
華琳「そんなに気になるの?」
雪蓮「だって聞きたいじゃない!閨の話とか!!閨の話とか!!閨の話とか!!」
蓮華「ね、姉さま!!不潔です!!////」
明命「れ、蓮華さま落ち着いてください!?」
華琳「話した所で無駄よ雪蓮、貴方じゃ一刀の相手は務まらないわ」
桃香「そ、そうなんですか?////」
華琳「そうよ、私が何回失神しそうになったことか(ボソボソ)////」
雪蓮「華琳?」
華琳「な、何でも無いは////」
桃香「でも、お似合いですねあの二人////」
白蓮「こう言う時独り身は、寂しいもんだな」
桃香「いいなー秋蘭ちゃん♪」
桃香達は二人の姿を羨ましそうに見ていた
秋蘭「久しぶりだな、お前に膝枕をして貰うのは」
一刀「そうだな、最後にしたのはいつだっけ?」
秋蘭「もう三年前だ」
一刀「そうか、秋蘭」
秋蘭「うん?」
秋蘭が一刀の顔を見ると酒壺と杯を出す
秋蘭「おっ!気が利くな」
一刀「俺が注いでやるから」
秋蘭「ありがとう」
酒を杯に注ぐと、空を見上げる
秋蘭「良い月だな」
一刀「ああ、そうだな」
秋蘭「あの時も満月だったな」
一刀「離れ離れになった日の事か?」
秋蘭「あの日から、私は月を恨んでいた」
一刀「月を?」
秋蘭「私達から、一刀を奪ったあの月を何度恨んだ事か、あの月が無ければ私達は悲しまずに済んだのにって」
一刀「そうか、でも大丈夫これからはずっと一緒だ」
一刀は秋蘭の頭を撫でて微笑んだ
秋蘭「あのな、一刀」
一刀「何だ?」
秋蘭「私との約束も良いが、他の皆とも約束を守れよ」
一刀「ああ!」
秋蘭「後今晩「北郷!!」
一刀・秋蘭「「くっ!#」」
甘い空気が一瞬にして壊れた
桃香「焔耶ちゃん!?」
華琳「死んだわね」
蓮華「死んだ!?」
華琳「見てれば判るは」
一刀に向かって走っていく焔耶を全員が見ていた
焔耶「私と勝負しろ!!」
一刀・秋蘭((シュイン!))
焔耶「えっ!?」
焔耶が気が付いた時には、一刀と秋蘭の手に氣の玉が出来ていた
一刀・秋蘭「「二連氣功弾!!」」
ズドーーーーーーン!!!!!!
焔耶「だあああああああああああ!!!!!!」
焔耶は氣弾に負けてそのまま木にぶつかり倒れる
桔梗「だから止めておけと言ったのじゃ、このバカモノ!!」
焔耶「まさか・・・二人同時に撃ってくるなんて・・・」
焔耶はそのまま気を失った
全員(ポカーン)
全員が(華琳達以外)が口をあけていた
春蘭「季衣」
季衣「モグモグ、あっ春蘭さま如何したんですか?」
春蘭「北郷は何処に居る?」
季衣「あそこです」
春蘭「そうか、もういい飯を食っていいぞ」
季衣「ふぁーい」
流琉「ねえ季衣?春蘭さま何か変じゃなかった?」
季衣「うん?そうかな?」
流琉「何だか少し緊張してたみたい」
流琉は春蘭の後ろ姿を心配そうに見ていた
一刀「まったく折角のいい雰囲気が台無しだぜ」
秋蘭「仕方ない、壊れてしまった物は直し様が無い」
一刀「ところでさっき何か言いかけたけど何?」
秋蘭「それは・・・!」
一刀「来たんだ・・・春蘭」
一刀が顔を上げると春蘭が目の前に立っていた
春蘭「北郷・・・話がある・・・」
一刀「もしかして、今言おうとしてるのって俺の予想と当たってる?」
春蘭「判るのか?」
秋蘭「姉者、もしかして」
春蘭「北郷・・・私にも」
一刀・春蘭「「秋蘭と同じ修行を付けてくれ」」
春蘭「!?」
一刀「やっぱり」
春蘭「なら話が早い、北郷修行を付けてくれ」
一刀「一様理由を聞こうか?」
春蘭「これからも、華琳さまの大剣であるためだ」
一刀「それだけ?」
春蘭「違う」
春蘭は、一度深呼吸すると真剣な目で一刀を見る
春蘭「私は、一刀・・・お前を守りたい、お前の背中を守りたいんだ」
一刀「!?」
一刀は春蘭の言葉に驚いた
春蘭「な、何だ可笑しいか?」
一刀「いや、姉妹揃って同じ事言うんだもんな」
秋蘭「そうだな」
春蘭「もしかして、秋蘭もか?」
一刀「ああ」
一刀は秋蘭に修行を付けようと思った理由を話した
それは秋蘭が一刀の部屋を訪ねた日の事
秋蘭「一刀、私もお前を守りたい・・・お前の背を守れる様になりたい」
一刀「秋蘭・・・」
秋蘭「今度は私からの、約束だ」
一刀「わかった、修行覚悟しておけよ」
春蘭「そうだったのか」
一刀「ああ」
秋蘭「まさか姉者まで一刀に修行を付けて欲しいとはな」
春蘭「いけないか秋蘭?」
秋蘭「いや駄目じゃないさ」
一刀「春蘭も飲むか?」
春蘭「良いのか?」
秋蘭「膝は駄目だがな」
秋蘭は独占体制に入っていた
春蘭「くっ!」
一刀「肩なら空いてるよ?」
春蘭「そ、そうか////」
そう言い終わると、春蘭は一刀の隣に座り頭を一刀の肩に乗せ腕を組む
一刀「はい、春蘭?」
春蘭「こ、これからは・・・その・・・わ、私も・・・か、一刀と呼ぶからな////」
一刀「あ、ああ////」
秋蘭「ふふ、姉者は可愛いな////」
一刀は春蘭の照れている顔を見ない様にしていた、そして秋蘭は春蘭の姿を肴に酒を飲んでいた
一時間後
春蘭「かじゅと~早くなでなでしる~////」(ぐりぐり)
一刀「はいはい」
完全に酔いの回った春蘭(猫化した)が一刀の腕に額を押し付ける
華琳「あらあら随分と良い光景ね」
一刀「華琳、あれ劉備さん達も」
華琳の側には桃香や雪蓮達が居た
桃香「こんばんわ北郷さん」
雪蓮「やっほー♪」
秋蘭「雪蓮、黄蓋殿は大丈夫か?」
雪蓮「大丈夫♪明命と思春を付けといたから、絶対お酒を飲めない様にしてあるわ」
一刀「それはまた、可愛そうに」
春蘭「かじゅと~おしゃけ~////」
一刀「わかった、わかった・・・あれ?」
酒壺を見ると空っぽになっていた
一刀「ごめん春蘭空っぽになっちゃった」
春蘭「や~だ~まだ飲むのりゃ~////」
一刀「んなこと言ったって「ここに有りますぞ」星?」
声のした方を見ると、星・霞・愛紗の三人が立っていた
一刀「何で此処に?」
霞「ウチが連れて来たんや」
春蘭「んん~何だあいしゃ~かじゅとは渡さんぞ~////」
愛紗「飲みすぎだ春蘭」
一刀「それで、何か御用でしょうか?」
愛紗「北郷殿お願いが有って来た」
一刀「俺に?」
雪蓮「何々?もしかして告白?」
愛紗「ち、違う!?」
星「まあ似て非なる物だな、ところで北郷殿今回の大会どうだった?」
一刀「そうだね、貴重な体験が出来たかな」
雪蓮「貴重な体験?もしかして蜀か呉の中に好みの子が居たとか?」
雪蓮の言葉で空気が一気に変わる
一刀「言葉に気を付けてよ孫策さん、皆殺気立ってるじゃないか」
春蘭(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!)
秋蘭(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!)
霞(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!)
華琳(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!)
何時の間にか華琳達が一刀の首に得物を構えていた
雪蓮「ゴメンゴメン」
愛紗「実は北郷殿私を、弟子にして欲しい!!」
一刀「俺の!?」
春蘭「だ、駄目だそんなの認めん!!」
秋蘭「待て姉者、愛紗何故そんな事を考えた?」
愛紗「北郷殿の戦いを見て、私は心を奪われたんだ、私もあれだけ強くなれば皆をもっと守れる、そう思ったんだ」
一刀「だから弟子になりたいと?」
愛紗「ああ、頼む」
一刀「ちなみに聞きますけど、皆を守るのは貴方だけですか?」
愛紗「ああ」
一刀「そうですか・・・ならお断りします」
愛紗「何故だ!?」
一刀「よく考えてみるんだな」
そう言い終わると一刀は立ち上がり、歩いていく
雪蓮「御遣い君の気持ち判る気がするわ」
愛紗「本当か!?」
桃香「愛紗ちゃん、私達だって皆を守ってるんだよ」
星「そのとうりだ、北郷殿の気持ちも判らないでもない」
華琳「一刀は自分よりも大切な人を守ることに力を使う人間だは、その一刀にあんな言葉を言ったらそうなるわよ」
愛紗「私は北郷殿を怒らせてしまったのか、謝らねばいけないな」
華琳「今日はもう遅いから、明日になさい」
愛紗「ああ」
愛紗の中でまた一つ、一刀の存在が大きくなった
皆さんどうもカイです今回で真・恋姫無双武道会(団体戦編)は終わりです、しばらくは再びもしもシリーズを書いていきます
そ・し・て!!
もしもシリーズが一段楽したら
真・恋姫無双(修行編)を開始します
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皆さんどうもカイです、団体戦編のラストが出来ました。
そして最後に発表があります