この作品はキャラ設定等が一刀くんを中心に、わりと崩壊しております。原作重視の方はご注意下さい。
時代背景等も大きな狂いがあったりしますので、『外史だから』で許容できない方は、鈴の音から逃走する感覚で全力で逃げて下さい。
オリキャラも出ますので、そういうのが苦手という方も、戦場で発情した自由人から逃げる感覚でまわれ右。
一刀君とその家系が(ある意味で)チートじみてます。
物語の展開が冗長になる傾向も強いです。(人、それをプロット崩壊という)
この外史では一刻=二時間、の設定を採用しています。
それでもよろしい方は楽しんで頂けると幸いです。
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袁家の兵士から絶賛逃亡中の二人組を路地に押しこんだ俺は、急が迫っていることもあり、短く、要件と敵意が無いことだけを告げる。
「表で俺の仲間が時間を刹那稼ぐ間に、君たちに別の姿に見える妖術の一種を使う。
自分たちを害すると思うなら、この短刀ですぐに俺を貫け。いいね?」
精一杯笑顔を作ってみたつもりだけど、さすがに引きつっていた感は否めない。
『元皓さま』と呼ばれていた、細身の身体ながらそれに似つかわない、険のある顔つきに鋭い眼光を持つ壮年の男性は、
どこか呆気に取られた表情をしながらも、俺から短剣を受け取りながら頷き、
理知的な雰囲気を醸し出しているフードを被った、声色からして女性だろう…は、
ぴしっと固まってしまって、口からこぼれる言葉も、『あ、う、う、あ…』などと要領を得ない始末。
「この状況で笑顔を見せられるのは、なかなかのもんだと思うが。…こりゃ、公与みたいな者には、毒にもなるか。
もしや、笑顔自体が実は妖術の一種か? …まぁよい、若いの、妖術でも何でも構わん。助けるというなら、早くせい。
どうせ儂の体力では逃げられるはずもないしの」
「了解しました、では早速。お互いの手首をこの術をこめた紐で結びます」
なんか明け透けに失礼なことを言われている気がするが、今は構っていられない。
于吉から預かっているリボンを二人の手首にまとめて縛りつけていく。
「華佗、どうだ?」
「うむ、普通に老男老女の二人連れに見えるな。氣を瞳に込めれば、元の姿がちらつくが」
「俺にもそう見えるってことは大丈夫だな。兵士たちだったら、この人たちを深く知ってることもないだろうから、
元の姿を自然に見抜く可能性も薄いかな。さて、あとは適当に俯いていてくれたら、俺が何とかするよ」
後ろで、雪蓮があえて空気を読まない発言をして、時間稼ぎをしているようだが、もう限界のようだ。
「一体、なんの騒ぎ?」
騒動に今さら気付いた振りをしつつ、表通りに出ていく。
雪蓮にその場を退く様に詰め寄っていた兵士たちが、こちらに一気に矛先を変えた。
「おい、隠し立てしてもろくなことにならんぞ! 我らが追っていた二人組をそちらに匿ったのだろう!」
相も変わらず金ぴかの鎧が光に反射して目に痛い。純金で出来ていたら一着だけでも恐ろしく高く売れる気が…さすがにないかな。
でも、袁家だからなぁ…。
「貴様、黙りこくっているということは肯定とみなすぞ! そこをどけ!」
「あ、あぁ、申し訳ありません。皆さま方の見事な鎧姿に立ちくらみを起こしておりました。
こちらの路地影では、老いた両親が少し休憩を取っているものですから、妻も意地になったのでしょう。
親思いの妻ゆえ、どうかご容赦願いたい」
といいながら、その兵士長と思える男性に布袋を握らせる。うん、いわゆる袖の下とか言われるものだ。
捜索部隊が30人ぐらいのようだけど、一晩どんちゃん騒ぎしてもお釣りが来るぐらいの通貨を入れてある。
こういうのは、雪蓮とか華琳とかが恐ろしく嫌うんだけど、身体的弱者である俺は、使えるものは何でも使えってもんである。
雪蓮の眉が吊りあがったのが見えるけど、目配せをしながら、彼女を俺の後ろへ庇う位置へと移動させる。
「奥さんなんだから、軽率な行動は控えてくれよ、な?」
「なっ、それ、ひきょ…うーっ、わかったわよ!」
顔を真っ赤にして渋々納得する雪蓮。目の前の兵士たちにすれば、惚気の会話と殆ど変らない。今はむしろ好都合なんだけど。
「ふむ、ま、まぁ、話は判った。しかし、我らも役目があるからな。路地を改めさせてもらうぞ」
「それはもちろん御随意に。御義父様、御義母様、兵士の方が路地を点検なさるそうですから、少し端に寄って下さいな。
兄さん(=華佗)も邪魔にならないようにこっちに来てくれ」
偽装した二人組はそっと路地の隅へ移動する。兵士たちも顔を一瞥するが、やはり老男老女にしか見えないようで、
そのまま路地の奥まで点検し、機嫌良さそうにその場を立ち去って行った。
「はい、お疲れさんでした。華佗は悪いけど、華琳たちに合流して、この件を報告してくれ」
「うむ、任された。ついでに俺も薬草の類を見てきても構わないか?」
「うん。合流場所は、この近くの、あの一番大きな酒家で。二階の大部屋を借り切っておくから、そこまで来てもらうように伝えてくれ」
華佗が露天の方角に去っていくのを見ながら、頬を膨らませたままの雪蓮の手を取り、ゆっくりと声をかける。
「ごめんね、雪蓮が一番嫌いな方法とわかっていたけど、騒ぎにしたくなかったからさ」
「…演技だったら、あっさり私を妻に出来ちゃうんだ、一刀は」
…あれ? お怒りの理由が全然違う? あ、そうか! 演技とはいえ、勝手に奥さん扱いされたらそりゃ怒るよな!
「え、あ、あ、ごめん! 本当に嫌な思いさせたよな! 雪蓮の気持ちも考えず…」
「…どこまで鈍感なのよっ! 一刀の馬鹿ぁ!」
雪蓮の叫びと共に、見事なアッパーカットが俺の顎にクリティカルヒット!
薄れゆく意識の中で、俺は雪蓮の呟きを聞いたけど、停止しつつある脳では意味を理解出来なかった…。
「本気で、妻にしてほしいって言えば、すごく躊躇う癖に…! ちっとは女心を考えたらいいのよ、ほんと…」
というわけで、ほんまにぶつ切りです。
というか、性格以外の設定決めないとすすまねぇええええ。というわけで、読者の皆様、助けて下さい。
<b>『急募! オリキャラの真名とか外見求ム!』</b>
募集は次の三名です。
・沮授:字を公与
オリ恋姫の為、真名及び外見をプリーズ!
性格は愛紗の文官転写が近いかな。真面目な委員長タイプです。嫉妬深くなったり、料理が下手になるかはまだ未定でござる。
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jonmanjirouhyouryukiさんのアドバイスを参照したら、『ティンときた!』外見イメージ。
黒髪レイヤーボブで細縁眼鏡キャラ。
胸は愛紗とこの作品の華琳の間ぐらいにしますか。
大きめだけど、走ったりする時に極端に跳ねるのが判るか判らないかぐらいで。
装飾品の類は一切なし。外見上、稟より庶民臭が出ている感じ。
しかし、外史だから黒ワンピが使えるという・・・恐ろしい。
真名はノワールさんとP天使さんのコメントから、『愛理(あいり)』で確定しましょうか。
あとは話し方だな、ううむ…。リピドーに任せようかな…。
と思って描いていたら、どこかの異聞譚様の黒蓮さんの影響ばりばりじゃないかぁ・・・。
だってだってあの娘可愛いんじゃもん!仕様がなかろうが!(祭さんばりのどや顔
・田豊:字を元皓
真名を教えて下さい…。
正史でも、剛直な性格で歯に衣着せぬ厳しい発言をする…と評される方です。年齢上は壮年の男性。
呉の張昭爺さんみたいな立ち位置になるかと思います。
あそこまで豪快になるはどうかはわかりませんが(笑)
孫権との屋敷を巡っての土塀とか放火の逸話は楽しく読めますね。
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なんか、元皓爺ちゃんという虚像が浮かぶのはたぶん蒼天航路の影響なんだろうなぁ。
ただ、次世代を考えると壮年が限界かな、と。
jonmanjirouhyouryukiさんのアドバイスを元に…。
真名を『玄鋼(げんこう)』にしようかと。
んで、外見は背が低めで細身で瞳が異様にぎらぎらしてて、あとはつるっぱげ、って感じでいこうかな。
うん、なんだかスキンヘッド以外ありえない気がしてきた。
・魯粛:字を子敬
オリ恋姫その二。真名及び外見プリーズ…。
年齢設定としては冥琳より上。二十代後半という設定です。
儒教の思想が強い世で異端児、狂児と扱われた人を、
仮にこの外史では、概念や思想に捉われない、現実主義者という解釈を取ります。
一刀の理念を経済面から支える、北郷大商家の実質的な元締め、になってくれるといいなぁ…。
ちなみに、裏設定(人それをチートという)を用意している一人です。
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ブンロクZXさんのアドバイスより。
真名を『悠梨(ゆうり)』を仮確定で。
外見だよなぁ・・・寿春辺りの豪商さんって、江南みたいに露出度は高くない気がするが、
20代後半の恋姫って紫苑ぐらいしか想像できん…。
あの豊満なバストも「むしろ見てもいいんですよ?」ばりの。
髪色はダークブラウンの腰ぐらいまで届く長髪。ポニテだと愛紗だから、編み込みしてる感じにするか? ううむ・・・。
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あとは、紀霊さんとか、程公さんとか出るのが確定してますけど、
とりあえず三話ぐらい後のはずだから、また改めてHELPさせて下さい…。
え、丸投げって言わないかって? アーアーアーキコエナーイ。
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前回のあらすじ:華琳と一刀が北郷家の話をしながら、いちゃらぶした。
ようやく出立したけど、ギョウで早速騒動に巻き込まれそう?
人物名鑑:http://www.tinami.com/view/260237
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