No.206349

真・恋姫夢想 ~とある桂花のデレ日記・六の記~

狭乃 狼さん

北朝伝。

まったく出来ませんw
話がぜんぜん浮かばない今日この頃。
・・・煮詰まったとも言うけど。

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2011-03-14 16:26:10 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:20772   閲覧ユーザー数:16020

 

 

 

 

 

 

 

                           「とある桂花のデレ日記・六の記」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 某月他日

 

 

 この日、私はとある話を耳にした。

 

 出所はもちろん一刀。

 

 その日、あいつはいつもどおり、華琳さまを始めとした沢山の女の子に囲まれ、優雅に午後の紅茶なんてものをしていた。私もいつもどおり、華琳さまのおそばに張り付き、そんな彼をいつものように罵りながら、同じ空間にいられることに嬉々としていた。

 

 で、そんな中、彼がふと、こんなことを言った。

 

 「・・・・・・そういや、もうすぐバレンタインデーだな。・・・暦は旧暦だけど」

 

 「・・・・・・なに、それ?」

 

 初耳なその言葉に、首をかしげる私たち。

 

 「むこうじゃさ、二月の十四日ってのは、女の子が好きな男に、チョコレートを送って愛の告白をする日なんだよ。あー、でも、チョコレート自体、こっちの世界には無いか」

 

 「なに?そ、その、ちょ、ちょこれいとう?って」

 

 好奇心が勝ち、たまらず聞く私。

 

 「カカオっていうのを材料にして作る、お菓子の一種さ。まあ、手に入れるのは正直難しいだろうな。ここからはるか西、羅馬よりもさらに西に海を渡ったところでしか、確か手に入れられないはずだよ」

 

 羅馬よりもさらに西。

 

 とてもじゃないけど想像もつかなかった。

 

 「・・・ほんとにあるの?そんなけったいなもの。あんたのでまかせじゃないでょうね?」

 

 ぎろ、と。一刀の目を睨み付ける私。

 

 ・・・きれいな瞳だなー、いつもながら。・・・あの瞳で、いつも私を見つめててほしい。他の誰かじゃなくて、私だけを。

 

 ・・・なんてことを私が考えているなんて、ここに居るみんな、思ってもいないだろうなー。私だって顔には絶対出さないし、それどころか真反対の顔をしてるんだもの。・・・どんな顔かはあえて言わないけど。

 

 「かかお・・・ね。それって、どんな形をしてるの?色は?」

 

 と、華琳さまが彼に、かかおとやらについて、根掘り葉掘り、その特徴を聞く。・・・あ、あの顔は絶対に手に入れる気だ。

 

 ・・・ほんとに手に入ったら、私も買い付けておこ♪うふふ。

 

 あ、でも。・・・どうやって作ったらいいのかな?ちょこれいとうっって。

 

 

 

 二月十四日。

 

 うろうろ、そわそわ。

 

 とある部屋の近くで、そこに近づかず、でも遠ざからず、というような、挙動不審な行動をしている私が居たりして。

 

 でもって、その手に握られている、一つの包み。

 

 中に入っているのは、いつぞやかの話にあがっていた、「ちょこれいと」。材料のカカオ豆に関しては、華琳さまがあの後、大陸中の行商人に触れを出し、結果、思った以上の量を買い集めることができた。

 

 一刀いわく、

 

 「・・・まさか、本当に手に入れるとは思わなかった」

 

 だそうである。・・・華琳さまにかかれば、できない事は無いって事ね、うん。

 

 でもって、華琳さまに渡す(まあ、華琳さまは女性だけど、この際気にしないってことで)というのを建前に、ちょっとだけ分けていただいた。

 

 作り方に関しては、一刀から大体のものを聞いた流琉に教わったので、これも問題は無し。我ながらいい出来栄えと自負している。

 

 ・・・で。

 

 華琳様にはすでに渡したのだけど、その、本命の人間には、やっぱりなかなか渡せないもので。

 

 結果、先の不審な行動繋がっている訳である。

 

 「・・・いつまでもこんなことしてたら、皆に不信がられかねないし・・・。そ、そう!これは義理!”義理ちょこ”とやらなんだから、別に私が渡したって不思議は無いはずよね?!うん!そうよそうよ!・・・で、でも、普段あんな態度な私が渡したって、義理ですら説得力が無いかも・・・」

 

 ま、ずっとこんな調子、彼の部屋の近くを、行ったり来たりな訳である。・・・普段の行いが大切。誰かさんに同じ事言った記憶があるなー・・・はあ。

 

 「・・・それはともかく、どうしたもんだか。これ、どうやったら一刀に渡せるかしら」

 

 「・・・・・・・俺がどうしたって?」

 

 「・・・だから、あんたにどうやって、ちょこを渡そうかって悩んでんでしょうが!このへんた」

 

 「・・・チョコって・・・桂花が、俺に?」

 

 「Mみmlpcしおs@k@期あおjp@!?!!??!?!?」

 

 何を喋ったか覚えてません。

 

 てか、多分今私、顔真っ赤だ。頭から煙でも吹いてるかもしれない。

 

 「・・・桂花?どした?顔真っ赤だけど、熱でもあるのか?」

 

 ・・・・・・・・・こういう肝心なところで抜けてるところも、まあ、彼の魅力の一つなんだろうけど。

 

 「・・・・・・・・・・・ぎ、ぎぎぎ、ぎ、ぎぎ」

 

 「ぎぎ?」

 

 「・・・ぎ、義理!だけど!あ、あげといてやるわよ!せ、せいぜい感謝して食べるのね!たっぷりの毒入りだけどね!!そ、それじゃそういうことで!!」

 

 「あ!おい!」

 

 彼の手にそれを押し付けた後、一目散に走り出しました。その後のことは、ぜんぜん覚えてません。・・・・・・・・・・・とりあえず、渡せたから良しとしよう。うん。・・・なんかとんでもないこと言った気がするけど。

 

 

 

 二月後日

 

 

 とりあえず、彼は生きてます。

 

 まあ、ほんとに毒を盛ったわけじゃないから、当たり前といえば当たり前なんだけど。・・・食べて、くれた・・かな?

 

 華琳様はちゃんと食べてくださったようで、

 

 「なかなかおいしかったわよ、桂花」

 

 と、褒めてくださった。もちろん、その日の閨で♪

 

 けど、彼からの反応はまったく無し。

 

 ま、まあ、それならそれで、私があいつに、ちょこを渡したことが露見しないですむんだけど。・・・・・・やっぱり、感想はちゃんと聞きたいわけで。たとえば、

 

 「・・・チョコ、いまいちだったな」

 

 「え?!どうして!?味付け間違えた?!」

 

 「いや。・・・・もう一つ、味に変化が欲しかったな。たとえば、そう・・・桂花、君の全身にチョコを塗りたくるとか、さ。そうすれば、チョコごと君を味わえたのに」

 

 「そんな、恥ずかしい・・・。でも、一刀が望むなら私は・・・!!」

 

 ・・・てなことになったりとか?!やんやん!一刀のえっち!!

 

 ・・・・・・・な~んてことになったらいいなあ、なんて思って居たんだけど。結局、あいつからは何も言ってこない日々が、それからも続いたわけで。・・・・・・・はあ。

 

 

 

 三月十四日。

 

 あれから一月たったこの日の夜。

 

 私は一人で、自室にて、これでもかというくらい、ニヤニヤしてました。

 

 ・・・なんでかって?

 

 ・・・うふ。

 

 うふうふうふふふふふふふふ。

 

 あ・・・・・・・こほん。

 

 事は今日の昼。

 

 昼食を終えた私は、午後の仕事に取り掛かるため、魏の屋敷に戻っていました。で、そんな私の下を、一刀が訪ねてきました。

 

 「あによ、種馬。真昼間からさかりでもついた?言っとくけど、私に変なことしたら舌噛んで死ぬからね!あ、その前にあんたを殺ってからだけど」

 

 とまあ、いつもどおりの反応(苦笑)を彼にする私。

 

 「いや、別にそういうつもりは無いって。えっと、さ。その、この間のチョコのお礼、させてもらいたいなーと。そう思ったんだけど」

 

 え?

 

 お礼?

 

 ちょこの?

 

 ・・・・・・・・嬉しい!

 

 も、その場で飛び上がって喜びそうなぐらい、私の心は躍りまくってました。

 

 ・・・でも、何で一月も経ってから?

 

 その疑問を素直に口にしてみる。・・・まあ、その口調はしっかりと悪口交じりなんですが。

 

 「・・・えっと、さ。バレンタインの一ヶ月後の日はさ、ホワイトデーって言って、チョコを貰った男のほうが、今度は女の子に御礼をする日なんだよ」

 

 ・・・へー。そんな風習になってるんだ。

 

 「だからさ、今日はそのホワイトデーの日だし、この間のチョコのお礼をまだ言ってなかったしさ、それも兼ねてってのがちょっとばつが悪いんだけど」

 

 ごそ、と。

 

 服の中からそれを取り出す一刀。

 

 「桂花、チョコ、ありがとうな。義理でも嬉しかったし、とってもおいしかったよ。・・・はい、そのお礼。・・・・・受け取ってくれるかい?」

 

 「・・・・・・・・・・・ふ、ふん!ま、まあ、別に、感謝されるのは当たり前だけど、そ、そんなに言うんなら、も、貰っといてやるわよ」

 

 とか言いながら、心臓爆発寸前の私だった。・・・顔、にやけてなかったわよね?

 

 で、そのときのそれが、私の手に今乗っているもので。

 

 それは、小さな小箱。

 

 開けると、何かの音楽が流れてくる。優しい感じの、ゆっくりとした曲。

 

 ”おるごーる”、というものらしい。

 

 天の国の知識でもって、真桜に協力して貰って、一刀が自分で作ったらしい。曲も、天の国の有名な、らぶそんぐ・・・愛の歌だそうだ。

 

 その曲に耳を傾けながら、私は、一刀の姿を頭に浮かべ、ずっとニヤニヤしていた。

 

 歌詞はさすがに判らない。

 

 彼も教えてはくれなかったし・・・・・・・なんでかは知らないけど。

 

 だから、音階だけを、私は静かに口ずさむ。

 

 「・・・・・・らららら、ら~ら、ら~ら~♪らららららっら、ららら~♪」

 

 その優しい音階に、彼への、けして口に出来ぬ、この想いを重ねて。

 

 

 ~えんど。

 

 

 

追記:

 

 

 最後の曲、わかった人が居ても、決してタイトルは言わないでくださいね。

 

  

 コメに書いちゃ、い・や、ですよ?www

 

 

 じゃ、そゆことで。

 

 ちょっと逃げてる最中なもんで。

 

  

 ?「こらー!この変態親父ー!」

 

 ?「待たんかい、このクサレがー!」

 

 ?「我らへの御礼を忘れるとはどういうことだー!!」

 

  

 あ、やべ。

 

 それではみなさん、さようならー(ダッシュ!!)

 

 あ、このページに関してはコメの対象から外してくださいねー。

 

 コメは純粋に、日記の感想だけでお願いしまーすwww

 

 でわでわ!

 

 ???『こらー!!待てー!!』

 

 誰が待つかーい!!フヒーヒー♪

 

 

 

 終劇・・・?

 


 
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