No.164095

真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん改 その7

全てはその時の思いつきです。
だから終わりがどうなるかは知りません。
コメント欄の暴走は気のせいだと思いたいw
毎回の楽しみですけどwww

2010-08-07 23:40:44 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:14673   閲覧ユーザー数:10985

 

 

「一刀くん!」

「月お姉ちゃん!」

 

 

洛陽にて感動の再会を果たす二人。

月は自分を抑えきれずに一刀くんに向かって走り出した。

 

 

 

しかし、それを阻む者が居た。

 

 

「一刀くん! ボクも会いたかった!」

「詠お姉ちゃん」

 

 

詠は月を抜き去り一刀を抱きしめた。

 

 

「元気だった詠お姉ちゃん?」

「ううん。一刀くん離れてからボク寂しくて……」

「俺も詠お姉ちゃんに会いたかったよ」

「一刀くん……」

 

 

感傷に浸る二人。

詠の変わりように驚きを隠せない周りの者たち。

 

 

そして……

 

 

「詠ちゃ~ん? ちょっとお話があるんだけど」

 

 

 

素晴らしくいい笑顔の月がいた。

 

 

「ま、まって月! 離せば分かるわ!」

「へっへっへぅ」

 

 

月は詠を連れて別の部屋に消えてしまった。

 

 

 

 

 

「……あはは。霞お姉ちゃんと華雄お姉ちゃんと恋お姉ちゃんも久しぶり」

「う、ウチも抱きしめたいけど月の後にしとくわ」

「あ、あんな董卓様初めて見たな」

「…………月怖かった」

 

 

気を取り直して改めて董卓軍の面々と挨拶を交わす一刀。

全員先程の月にビビっていたが。

 

 

そこで一刀は初めて見る顔が居ることに気付く。

 

 

「れ、恋殿。この小さいのが天の御遣いですか?」

 

 

前回はお留守番だった陳宮――音々音である。

 

 

「……(コクコク)」

 

 

無言で頷く恋。

 

 

「恋殿が真名を許すならねねも許すのです。ねねは陳宮というのです。真名は音々音ですが言いにくいのでねねでいいのです!」

「分かった。よろしくねねお姉ちゃん!」

「こ、これが天の御遣いの力……!」

 

 

存外にお姉ちゃんと呼ばれることが嬉しいねねだった。

 

 

 

 

「それにしても大変なことになりましたね」

 

 

月と詠が戻って来たので稟が本題を切り出した。

詠はぐったりしていたが、すぐに真剣な表情な変わる。

 

 

「袁紹のバカにやられたわ。月がそんなことするはずないのに」

「せやなー。でも起こったもん仕方ないしなー」

「……恋がみんな守る」

「連合などと軟弱な連中などこの私が蹴散らしてくれるわ!」

「恋殿がいれば十分なのです!」

 

 

それぞれ負ける気などは毛頭なかった。

 

 

「そうだね。俺たちも月お姉ちゃんを守るためにここまで来たんだから」

「私の鍛えた連中に死角はない」

「宝譿、準備はいいですかー?」

「問題無いぜ!」

「この日の為に溜めてきましたから」

 

 

北郷軍もやる気は十分にあった。

 

 

 

「皆さん……ありがとうございます」

 

 

月は素晴らしい仲間たちに涙を流して喜んだ。

それ見た一刀たちは絶対に負けられないと決意する。

 

 

 

 

「連合は汜水関から少し離れたところに陣を張るようです」

 

 

檄文に記されていたのでおそらく間違いはないだろう。

 

 

「洛陽までは汜水関と虎牢関の二つの関があるわけね」

「そうですねー。守りに特化しているので有利と言えば有利ですねー」

「斥候の情報によると敵は約二十万人を超えるそうです」

 

 

大陸各地の諸侯たちが集まる反董卓連合。

その数は董卓軍と北郷軍の数を合わせても及ばない。

 

 

「それだけ数が多ければ兵糧はあまりももたないのですよ」

「そうね。二ヶ月ってところかしら」

「それだけの期間守り切れば連合は自然と解体される」

「汜水関と虎牢関、そして恋殿がいれば問題ないのです!」

 

 

ある程度策が纏まりつつあった。

 

 

「汜水関には誰を配置しましょうか?」

「そうね……」

 

 

誰を配置するかで話し合う四人。

 

 

 

「俺も汜水関に行くことにするよ」

 

 

一刀の意見に董卓軍は皆反対する。

北郷軍は一刀の性格が分かっているのでため息をつくばかり。

 

 

一刀の意思が固い事を知ると、今度は自分も汜水関に行くと言い出す者が続出。

 

 

そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局みんな汜水関に来ちゃったな」

 

 

月と詠を除く全員が汜水関に来ていた。

 

 

 

 

 

汜水関に籠もるのは北郷軍三万と董卓軍三万。

虎牢関と洛陽には董卓軍が四万人ずつ。

 

 

 

「それにしてもいっぱい旗があるな」

 

 

見渡す限り大量の天幕で覆い尽くされていた。

 

 

「おお、伯珪殿の旗も見受けられるな。おや、あれは桃香殿たちの旗だな」

「それって誰の事?」

「私がまだ一人旅をしていた頃に知りあった者たちですぞ。公孫賛殿に劉備殿。劉備殿の配下の関羽や張飛なども真名を交換した仲です」

 

 

やはりこの世界にも劉備、関羽、張飛の三人はいるようだ。

 

 

「なかなかの武を持っている者たちなので腕が鳴りますな」

 

 

愛槍を持つ手に力が入る星。

 

 

「どんな人なの? 劉備さんって」

「そうですな……。一刀くん似ていて底なしに優しい方であるな。一刀くんに会わなければあの方に仕えていたかもしれません」

 

 

星にそこまで言わしめる劉備に少し会ってみたいと思う一刀。

そして同時に自分を選んでくれたことを嬉しく思うのだった。

 

 

戦いの時は近い。

 

 

 

 

 

「へぅ~」

「もう泣かないの月」

「だって……」

「ボクだって一刀くんに会いたいんだから」

「詠ちゃん……」

「あ~あ。ボクも武官だったらよかったのに」

「私も……」

「ねえ月」

「なに詠ちゃん?」

「一刀くんに何かあったらどうする?」

「打って出る」

「付き合うわ」

「頑張ろうね詠ちゃん」

「うん……!」

 

 

完。

 

 

ほわちゃーーは女性の声ですww


 
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