No.163973

真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん改 その6

※注意書き

1、一刀くん小さいです。
2、ありえない展開だらけです。
3、へぅ( ゚∀゚)o彡°は用法・用量を守ってお使いください。

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2010-08-07 15:02:28 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:14867   閲覧ユーザー数:11238

 

 

黄巾党の首魁である張三姉妹を討ち取った功績を認められた一刀は徐州の州牧に任ぜられ、それを了承した。

 

 

こうして根なし草だった北郷義勇軍は自らの領地持つことになった。

 

 

ちなみに月は涼州の州牧となった。

 

 

初めての内政に取り組んだ一刀。

 

 

ただの学生だった一刀には分からないことだらけだったが、その都度風と稟が手取り足取り教えてくれたので問題はなかった。

 

 

慣れてきた頃には天の国の知識を政治に利用することもできるようになっていた。

 

 

一刀が州牧になってから徐州はとても賑わっていた。

 

 

天和、地和、人和の歌の公演を見に来る人や、子供州牧を見に来る人で溢れかえっていた。

 

 

特別公演で一刀が出演する日などは徐州中から人が集まるのだった。

 

 

おかげで商人たちが訪れることも多くなり、宝庫は潤っていた。

 

 

その資金を使い、治水や街道の整備を行う。

 

 

そうすることによってまた人が増える。

 

 

まさに順風満帆だった。

 

 

 

 

 

「武官が足りん!」

 

 

ある日、星が叫んだ。

 

 

「確かにそれは深刻な問題なのです」

「兵の数が大分増加しましたからね」

 

 

兵の数はすでに五万人を突破していたのだが、名のある将がいなかったのだ。

 

 

「星お姉ちゃん、何とかするからもう少しだけ頑張ってくれる?」

 

 

一刀は星に抱きついてお願いする。

 

 

「う、うむ。一刀くんにお願いされると断れないな……」

 

 

正直限界に近かった星だったが一刀くんには勝てない。

 

 

「ありがとう! 今度一緒にメンマ食べに行こうね!」

「はーはっはっは! まかせろ一刀くん。兵の五万や十万などこの私がみっちり調練してやるわ!」

 

 

援軍が効いたようだった。

 

 

「そろそろ無理かな……」

 

 

星のモチベーションを保つのが困難になってきたのを感じる一刀だった。

 

 

「いまこそ宝譿を使う時が来たのです」

「私も血を溜めることにします」

 

 

危ない軍師が二人。

 

 

しかし名のある武将はなかなか現れなかった。

 

 

 

 

「お集まりいただいたようで」

 

 

ある日、稟により集合のかかった北郷軍の上層部。

 

 

「ねぇれんほーちゃん、これから何が始まるの?」

「分からないわ。とりあえず天和姉さんは喋らない方がいいと思う」

「そうそう♪ 天和姉さんは能天気なんだから」

「む~。お姉ちゃん怒っちゃうぞ~!」

 

 

なぜか呼ばれた三人。

 

 

「コホン。先程袁紹の名で文が届きました」

 

 

袁紹とは三公を輩出した名門袁家の血筋である。

 

 

「どんな内容だったの?」

 

 

一刀は嫌な予感が頭から離れなかった。

そしてその予感が当たっていることを稟の悲痛な表情が物語っていた。

 

 

「先日の大将軍何進暗殺より起こった朝廷の動乱の末、月殿が相国の地位に着いたことは皆もご存じの事だと思います」

 

 

霊帝の死亡により混乱に陥った朝廷の動乱の際、月は皇太子を救い出した功績を認められ相国の地位に着いた。

そして長子劉弁ではなく次子である劉協を次の皇帝である献帝に仕立て上げたのである。

何故かと言うと劉弁は身体が弱かったので自ら辞退したのである。

 

 

「そして朝廷を牛耳っていた十常侍がいなくなったため洛陽はかつての賑わいを取り戻しつつあるとの報告が入っていました」

 

 

そこで一旦言葉を句切る。

 

 

「しかしここに書かれている内容は、簡単に言うと洛陽で暴政を働いている董卓を諸侯連合を作り洛陽に攻め込もうというものです」

「つまり、反董卓連合を作るので集まれという檄文なのですよ」

 

 

風が簡潔に纏めるとその場にいた者たちは怒りを露わにする。

 

 

 

 

「袁紹は何を根拠にそんなこと言っているのだ」

「根拠なんてものはありませんね」

「おそらくいきなり相国という地位に着いた月ちゃんへの嫉妬ですねー」

 

 

星も稟も風も月の事はよく知っているのでこの檄文を微塵も信じていなかった。

 

 

「おねーちゃんも月ちゃんは良い子だと思うよー!」

「はいはい天和姉さんは黙っていようね」

「私たちここにいる意味あるのかしら?」

 

 

張三姉妹も命の恩人である月を信じているようだった。

 

 

「みんなはどうすればいいと思う」

 

 

一刀は九割方答えを決めていたが皆の意見も聞いてみることにした。

 

 

「天の御遣いは大陸を平和へと導く存在。それを考えると世論で悪となっている月ちゃん側に着くのは得策ではありませんねー。…………でもですねー、それは軍師としての意見であって風としてはこの連合は許せないのですよ」

「私も風と同じ意見ですね。いくら乱世といってもここで連合側に着けば我々は義を失ってしまいます」

「そうだな。それに義を失った者に天下を治める資格はない」

「おねーちゃんも賛成!」

「そんな奴ら蹴散らしちゃえばいいのよ!」

「私たちが歌えるのもあの人たちのおかげ。だったら見捨てることなんて出来ない」

 

 

一刀は皆の意見が嬉しかった。

 

 

「よし! それじゃあ俺たちは『反反董卓連合』だ!」

 

 

いまいちなネーミングセンスだった。

 

 

 

 

<おまけ>

 

 

「みんな大好きーー!」

『てんほーちゃーーーーん!』

「みんなの妹」

『ちーほーちゃーーーーん!』

「とっても可愛い」

『れんほーちゃーーーーん!』

「み、みんなの弟」

『かずとくーーーーん!』

「数え役満☆姉弟の特別公演始まるよーーーー!」

「我らが州牧の一刀くんが来てくれましたーー!」

「一夜限りの特別公演です!」

『ほわあああああああああああああああああああああああああ!』

『ほわちゃあああああああああああああああああああああああ!』

 

 

 

これにより女の文官が大量に増えたとか増えなかったとか。

 

 

完。

 

 

今回は短めに。

へぅ( ゚∀゚)o彡°


 
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