No.153255

The flower which dlooms in a palace in a moon 2話

The flower which dlooms in a palace in a moon 2話を投稿します。

答え タイトルの意味は「月の宮殿に咲く花」です。

英語と日本語・・・どっちがいいかな?

2010-06-25 22:42:48 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:5269   閲覧ユーザー数:4196

一刀は再会した桂花と今住んでいる一刀の家に来た。

 

「・・・何よ。すごく広いじゃない。何処が狭いのよ」

 

一刀の部屋を見た桂花はその大きさに驚いた。

天の世界では一般的な3LDKの部屋なのだが桂花のいた世界と比べたら十分に大きい。

しかもこの世界では一般人の一刀が一人で住んでいると聞いたら驚くのも無理は無い。

 

「こっちの世界では一般的な大きさだよ。この「マンション」ていう住宅用の建物は親戚の物でね、俺が一人暮らしをしたいと言ったら快くただで一室貸してくれてね。まあ同年代のやつらと比べると贅沢のは確かかもね」

 

一刀の説明に桂花が驚いていると一刀がリビングに荷物を置いて

 

「適当に座っといてよ。晩御飯作るからさ。俺の本当の意味での故郷であるこの国の料理を振舞うよ。暇だったら隣の部屋に本があるから読んでよ。向こうと同じ言葉の本も沢山あるからさ」

 

そういって一刀は台所で料理を始めた。

side桂花

 

「・・・一刀の手料理、ふふふ楽しみね」

 

そう呟きながら私は一刀を見ていた。

こうやって料理をしている一刀を見ながら料理が出来るのを待つのもいいけど、どうやら私は根っからの文官らしい。私でも読める本があると聞きどうしても気になってきた。

どうしようか悩んだけど結局本があるという部屋へ向かった。

 

一刀から明かりのつけ方を聞いてその部屋に入り、明かりをつけた。

一瞬で部屋が明るくなったのに驚いたがそれ以上に私はある物から目が離せなくなった。

暗かったときには気付かなかったが今の私の目にはそれ以外は入ってこなかった。

それは・・・

side out

side一刀

 

「・・・よし、できたっと」

 

料理を始めてからしばらくして二人分を作り終わった。

ちなみに作ったのはいわゆる焼き魚定食だったりする。

料理を終えた俺は本を読みに行った桂花を呼びにいった。

 

部屋に入ろうとすると桂花が部屋に入ったところで立ち尽くしていた。

 

「桂花?どうかし・・・」

 

桂花に声をかけようとしてある事に気付いた。

桂花の視線の先にある物に。

それは・・・

side out

一刀に声を掛けられて私は自分があれを見ながら立ち尽くしていた事に気付いた。

そしてそれを見て自分が泣いてしまっている事にも。

 

「一刀・・・これって」

 

「ああ、下手くそだろ。皆の事を忘れないようにさ頑張って描いてみたんだ。向こうから戻って来た時には向こうの物は何ももって帰れなかったからさ。「思い出だけは失くさない様にね」」

 

そう、そこにあったのは一枚の絵。

一刀自身が描いた向こうの世界の絵。

いつか一刀が皆で写真を撮ろうといって魏の皆で撮った写真と同じ景色。

 

「・・・実を言うとさ、怖かったんだ。どんなに頑張っても向こうに戻る手段が見付からない事に。そんな中月日が経つにつれ薄れていく大切な思い出が。だから、失いたくない思いを形にしてみたんだ。向こうで大切だった皆で取ったあの写真と同じ様にね」

 

それを聞いて私は嬉しかった。

私達に再会することに頑張ってくれていた事に。私達との思い出を失いたくないといってくれて。

でも一番嬉しかったのは・・・描いてくれたのがあの写真の風景ということに。

 

あの時は一刀の提案に皆が賛成して一刀の隣になるために争った事。

結局決まらなくてくじで決めた事。

そのくじで私が当たってしまって文句を言って「なら最初から参加しなかったらよかったのだ」と言ってきた春蘭と言い争いになった事。

今でも鮮明に思い出せる何気ない日常のそんな一部。

「何で私が」と文句をいいながら一刀の横に立ってそっぽを向くように一刀の反対を向いてそんな私の様子に一刀は苦笑していてそんな何気ない、だけど大切な写真。

今にして思えばあの頃なんだろうな。

一刀に「男という嫌悪感」以外のものを感じ出したのは。

「・・・はい、一刀」

 

そういって私は胸元からあるものをとって一刀に渡した。

 

「こっちに持って来れたから渡しておくわ。大切な物なんでしょ?」

 

それは向こうで取った写真を束ねた物。一刀が「アルバム」といって大切にしていた物だった。

 

「・・・ありがとう桂花。さあ、ご飯にしようか?もう冷めてしまっているかもしれないけど」

 

そういって一刀が作ってくれたご飯を一緒に食べた。

美味しかったけど私には少ししょっぱかった。

天の味付け方なのかもしれないけどきっとそれだけじゃない。

なぜなら私はさっきから涙が止められないまま食事をしているのだから。

 

その後少し談笑をしてから二人で同じ寝台で寝た。

自分の意思で一刀と一緒に寝るのは恥ずかしかったけど一刀の温もりを感じながら寝るのは心地よかった。

一刀が消えてすっぽりと抜け落ちて隙間が出来ていた心が満たされていくようで。

後書き

 

これが今の私のMAXだ!!!

 

という事で描いてみましたがどうでしょうか?

萌えとは違って感動してもらえるように頑張って描いてみましたがどうだったでしょうか?

 

さてこの桂花のシリーズのタイトルですがどうでしょうか?

英語の方がカッコいいかな?と安易な考えで「The flower which dlooms in a palace in a moon」としましたが分かりにくいですよね?

意味は前書きにも書きましたが「月の宮殿に咲く花」という意味です。

このままでいいか、日本語に直すかどっちがいいですかね?

 

後これからの展開ですがどうしましょうか?

一刀の協力者とかでネタでとんでもない人でも出しましょうか?

実はその悩みでどっちに言ってもいいように前回の話の中に伏線を張ったのですが気付いてくれた人もいたようですね。

ネタを使うなら「あの人たちの誰か」を出します。

使わない場合は三国の将に似た人達にしようかな?と考えてます。

どっちになるかは分かりませんが次回を楽しみにしていてください。

 


 
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