「貴様も死兵か、死兵は大人しく地の底で眠れっ!」
恐ろしいほどの正確さと、速さで
唯一の弱点である足の甲を射抜かれた
地に縫い付けて動きを止め、止めを刺しにくる
流石は秋蘭さん、こんな状態でも冷静にこんな攻撃をしてくるなんて
華琳さんが小さいころから離さないのも、良くわかりますわね
しかし、麗の行動は秋蘭の予定を大きく覆す。
そのまま、射抜かれ、地に縫い付けられたその足で地を蹴る。
まるでそれすらも、自らを飾り付けるただの装飾でしかない
そういわんばかりの微笑を、欠片も曇らせることなく・・・
秋蘭さんは、全然わかってませんのね・・・私が死兵に見えるなど
こんな所で死ぬつもりなんて、毛頭ありません
それに・・・御主人様の命も無しに、私が死ねるはずがありません
サイドステップで避け様に矢を放つ秋蘭
麗の微笑みを湛えた深い緑の瞳が、すっとその動きに合わせて動き
いっそう笑みを深める・
だから・・・それが、舐め過ぎなんです秋蘭さん
私を、何時の私と重ねているのかしらね、貴女は
それを体で受けながら麗の方天画戟が繰り出した攻撃は
石突き側の槍による突きではなく
方天画戟の穂先による薙ぎ払いだった。
今まで矢を叩き落すのも
突進からの攻撃も
全てが直線的な突き
仕込みに仕込んだ、この一撃のために
目を直線の動きに完全に慣らさせていたのだ・・・
そう、自分の運を信じ、上空からの矢になど毛ほども注意を払わず、秋蘭を仕留める為に
・・・その一撃に渾身の力をこめて。
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GW特別企画深夜便の投稿です
どなたか一人でも面白いと思っていただけたら僥倖です