No.1165275

シニアカーで戦い続ける交通戦争の勇者たち

新人さん

今までに日本全国の、『交通死亡事故ゼロの日』は1日だけあったそうだ。コロナウイルスが流行ったお陰だろうが、世間が外出を控えていた頃の2021(令和3)年 4月8日にようやく達成できたという。この記録が出るまでには、統計を取り始めてから53年も経ってしまったそうだ。 交通事故による死者数のピークは、1970(昭和45)年の1万6,765人でこの時代は『交通戦争』と呼ばれ 事故が多発していた。その後も交通事故は増え続け、発生件数のピークは 2004(平成16)年の95万2,720件にまでなった。しかし、事故は増えたが、車の性能が上がったので "乗っている人" は死ななくなったようだ。そして若者の死亡事故は減っているのに、高齢者が占める割合が依然高いことが懸念されている。交通事故による死者数が大きく減少する中で、75歳以上が関わる死者数はあまり変化がないようなのだ。高齢者の安全運転に対する意識が変わっていないのかも知れない。交通戦争は55年前だったから、ちょうど団塊の世代が免許を取り始めた時期にあたる。当時20歳だった人は75歳になる。今 盛んに事故死を実践している人達は、意識がずっと交通戦争のまっただ中にいるのかも知れない。戦争中だから他人を殺してもなんとも思わないのだろう。皮肉なことに 自動車という殺人兵器は、人が老いるにつれて 操作が簡単になっていく。じきに彼らが歩けなくなっても、手を動かせなくなっても 車を自動で動かせるようになるのだろう。そしてまた人を殺し続けるのだ。彼らが死に絶えるまで戦争は終わらないのかも知れない。さらに残念なことに人の寿命は延びているから…多分これからもシニアカーに乗って 人を殺し続けるのだろう。

2025-04-08 14:30:55 投稿 / 978×734ピクセル

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