昨日の20日は動物愛護で慈しむことの意味を考えたが、21日は森林について、考えなければならない。なぜなら 今日は国際森林デー（International Day of Forests）だからだ。2012年に、森林や樹木に対する意識を高める記念日として、国連が国際森林デーを定めている。温室効果ガス排出の規制だけでなく、海洋・土壌・森林による炭素の吸収・貯留が重要となるからだ。森は、木材になるだけではなく、水源、土壌、生物多様性、地球温暖化など、さまざまに関わってくる。森の守護獣と言われる熊は、食べた 植物の種をフンとして出すことで植物の繁殖を助けるなど、生態系を支える役目をもはたしている。熊が森を育むともいえる。 熊の住む森は、他の多くの動物も生息できる大切な居住地となる。そして、良い森と豊かな海は密接につながっている。 山から栄養分や有機物が海に供給されるからだ。 この栄養分が、海洋生態系を豊かにし漁業資源をもたらしてくれている。そんな知識が無かった昔の人々は、森を焼き払って焼畑農業をしていた。森林や草地を開墾したり整地するために火を放ち、焼け跡を農地にして肥料を行わずに農作物を育てる。土地が痩せてきたら休耕し、また別の土地に移り焼き畑を繰り返す農業形態だ。 農業を営む上で労が少ないので古くから行われていた原始的な農法だが、生産能力が低い上に広大な土地を必要とするので、現代においては廃れている。しかし、東南アジア諸国やブラジルではまだ続けられている。焼畑で発生するCO2は、光合成の際に取り込んだCO2を、炭素化合物にしてその植物が蓄積したもので、燃焼によって再びCO2の状態に戻るという循環だから、問題はないとの論理で「燃やすことに抵抗感があるのは理解できますが、排出しているのはもともと大気中から吸収されたCO2であり、差し引きゼロです」と関係者は言う。だが、森林が自然回復するには100年かかるといわれているのだし、差し引き０ではなく、CO2を減らしたいのだ。 　 なんの技術も持たず、街に住む僕らが森林を守るためにできることは、火事、特に山火事を起こさないようにするとことが一番だろう。令和5年の統計をみると、火事の原因の1位はタバコ、2位が焚き火、3位はコンロで、森林火災の原因は１位が焚き火32.6％、2位は火入れ19％（野焼きは原則として禁止だが、例外として焼却が認められる場合があり、森林法では、火入れの申請をして、許可されれば認めてられている）3位が放火7.6％、4位はタバコの4.6％だった…キャンプブームや登山ブームで山へ行ったら、山火事の原因は絶対作らないようにしよう。 ＊危険なので森林で火属性と風属性の魔法を使ってはいけません。