No.101610

仮面の御使い 序章 第2話

Mr、加糖さん

2話目の投稿になります。
次の話から本編に入ります。
あと、あの2人が味方です。
それではどうぞ!

2009-10-18 01:10:01 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:2297   閲覧ユーザー数:2034

 どの世界にも属さない外史の狭間で戦いが繰り広げられていた。

 

 「あぁんもぅ、キリがないわよぉん卑弥呼?」

 

 「泣き言を言うな貂蝉!まったく、もうこれ程の数をそろえるとは・・・」

 

 かたや、2人の巨漢――いや、この2人の場合巨漢女とでも言うべきか。

 

 かたや、異形の怪人たち。その外見に全くといっていいほど統一性がないことから、

いくつもの世界から掻き集められたのだろう。

 

 純粋な戦闘力だけならいい勝負なのだが、2人の漢女は後方にある『転移陣』を守りながらの

戦闘のため十分な力を出せずにいた

 

 「ええい!まだ呼べんのか于吉!」

 

 そう言って呼ばれたのは、眼鏡をかけた細身の男。

 

 「はぁ、無茶を言わないで下さい。貴女方と違って気合を入れればどうこうなるものではないのですから・・・っと、どうやら来たようですね。それでは・・・『転』!!!」

 

 于吉が手をかざすと彼の周囲に銀色の『壁』が現れ、そこからそれぞれ金、銀、銅の鎧を身に

つけた戦士―仮面ライダーが現れる。

 

 「さあ、頼みますよ・・・コーカサス!ヘラクス!ケタルス!」

 

 3人の仮面ライダーは皆、ベルトの横の『スイッチ』を叩く。

 

 <<<Clock Up>>>

 

その瞬間3人の姿が消え、刹那―怪人たちの一角が吹き飛んだ。

 

 「流石『カブト』の世界のライダーねぇん」

 

 「その分疲れるんですけどね・・・」

 

 だが、突如として攻撃が止む。

 

 「あらぁん?とまっちゃったわよぉん?!」

 

 「む?!これはどういうことだ?!」

 

 あわてる2人とは対照的に、

 

 「あー・・・、これは不味いですね・・・」

 

 「どういうことなのぉん?!于吉ちゃん?!」

 

 「どうやら『ワーム』を温存してこちらの『クロックアップ』に対応したようですね・・・」

 

 その言葉に慌てる2人。

 

 「それでは先程までと変わらんではないか??!!」

 

 「むしろ、悪化してるわねぇん・・・」

 

 怪人たちがここぞとばかりに押し寄せてくる

 

 が、その時

 「はぁっ!!!!!!!」

 

 1人の少年が間に割り込み怪人たちをなぎ払う。

 

 「左慈!!!!!!」

 

 妙に嬉しそうな于吉に対し

 

 「こっち見んな!!気色悪い!!」

 

 「ふふっ、随分と不機嫌なところを見るとどうやら手に入れたようですねぇ?」

 

 左慈と呼ばれた少年は不機嫌な様子を隠そうともせずに

 

 「なぜ俺が『ヤツ』の力を使わねばならないんだ!まったく・・・」

 

 構えをとる。すると・・・『霊石』を埋め込まれたベルトが現れ、

 

 「変身!!!」

 

 の叫びとともに炎が左慈の体を包み、鎧へと変わる。そして・・・

 

 「左慈 元放改め・・・仮面ライダー炎(ホムラ)・・・参る!!!」

 

 両の掌に紅蓮の炎を纏い、戦士が、駆ける。

 「はっ!やっ!てりゃぁああっ!!!」

 

 元々左慈の持つ体術と相性がよいのか、圧倒的な強さで『闇』の尖兵を葬っていく。目標は敵の指揮官。だが、

 

 「ぐっ?!な、なんだ?!」

 

 急に動きが鈍くなる。

 

 「まだ完全に体に『力』が馴染んでいないようですね・・・」

 

 「くっ!指揮している奴は目と鼻の先だというのに!!」

 

 「なんとか左慈ちゃんに道をつくってあげられれば・・・!!」

 

 すると突然後ろから

 

 「道があればいいんだね?♪」

 

 聞きなれない声が響く。次の瞬間、

 

 <Final Attack Ride D,D,D,D-Road!!!>

 

 3人が振り返るとそこには巨大な『光の剣』を構えた見たことのない仮面ライダーが立っていた。

 

 「避けろ!!!」

 

 その叫び声とともに左右に飛びのく。そして丁度3人がいた所めがけて『光の剣』が振り下ろされる。

 

 「いきなり何をするのだ!!!」

 

 そう激昂する卑弥呼に対し、

 

 「出来たよ?道♪」

 

 その言葉に戦場に目をやると指揮を出している怪人に向かってまっすぐに『道』が出来ていた。

 

 そして、左慈=炎は『道』を駆け抜け、渾身の力を振り絞り、必殺の蹴りを放つ。直撃を受けた敵の指揮官は跡形もなく爆散した。すると、怪人たちが次々と姿を消した。

 

 その様子を見て安堵する2人の漢女を尻目に、謎のライダーに詰め寄る于吉。

 

 「礼を言いたいところですが、『それ』は元々我々が使うはずのものです。返してもらえますか?」

 

 しかし、

 

 「ごめんね?まだやることがあるから・・・」

 

 剣を振ると、空間が裂けそのさきには別の世界が広がっていた。

 

 「ごめんね・・・」

 

 そういい残し、謎のライダーは立ち去っていった。

 

 「ふむ、『ディロード』の回収は難しそうですね・・・。とりあえず、当面の目的を優先させましょうか。」

 

 丁度戻ってきた左慈を加え、4人は自分たちが守り通した『転移陣』のなかへ移動した。

 

 

 その中では1人の女性が

 

 「ごめんなさい・・・」

 

 そう呟きながら『少年』を見上げていた。そこへ、

 

 「そちらの準備は済みましたか、水鏡?」

 

 水鏡と呼ばれた女性は

 

 「ええ、いつでも・・・」

 

 「・・・やはり、反対ですか?」

 

 その言葉に悲しげな表情で、

 

 「いえ、『彼』にしか出来ないことですから・・・。全ての外史と繋がれる『北郷 一刀』にしか・・・」

 

 「全く、『管理者』と言っても無力なものだ・・・。外史の登場人物一人に全てを託さねばならんとは・・・」

 

 「まあ、出来る限りの手助けはするがの」

 

 「大丈夫よぉん?ご主人様だもの♪」

 

 「では、始めましょうか?」

 

 その言葉を待っていたかのように頭上に輝く八つの地球から流星が眼下に浮かぶ八つの外史へとそれぞれ降り注いだ。

 

 「最初の世界は・・・劉備、か」

 

 「落ちたのは『アルファ』、『アギト』の世界のライダーですね・・・」

 

 

 

                                  続く

 

次回予告

 

 少女たちは誓った。

 

 全ての民を救ってみせると。

 

 夢物語にしか聞こえないその誓いも

 

 彼女の心の光に触れたなら叶うと信じられる。

 

 もし、その心の光を力に変えられる者がいたら・・・

 

 きっとそれは全てを救う光になるだろう。

 

 

 

 次回、仮面の御使い 劉備編 第一話

 

 『始まりの流星』が舞い降りる

あとがき

 え~とまずはすいません!前回、次回予告とあとがき書くの忘れてました!初投稿ということもあって緊張しすぎてまして・・・。これからは忘れないようにします。

 

 え~、ほとんど勢いで始めたこの『仮面の御使い』ですが、いや~支援があると嬉しいもんですね!!恋姫、ライダーの雰囲気を壊さずに書いていけるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします!!

 

 次のページに登場ライダーの説明を独断と偏見を元に(オイ!)載せます。オリジナルライダーの説明は今は秘密と言うことでおいおい・・・

ライダー解説

 <コーカサス>

  劇場版『カブト』に登場。

  最強のライダーとして現れるもパワーアップしたカブトの前に敗れ去る。

  青い薔薇ってお前・・・。薔薇が似合うのは『キバ』だろう・・・。

  変身しなくても強そうな奴NO,1

 <ヘラクス>

  劇場版『カブト』に登場

  カブトの味方で、カッコいい事を言ってみたり敵のライダーを倒したりと以外に活躍したが

  コーカサスにあっさりやられる。ある意味残念な人。

 <ケタルス>

  劇場版『カブト』に登場

  組織への忠誠心NO,1

  カブトと宇宙空間で対決し、敗北。そのまま単独で大気圏突入を図るも失敗。どかーーーん。

 

 

 ※特に記載がない場合は同じ世界の仮面ライダーについての解説です。


 
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