―――Side 暁鬼―――
・・・ん?
暁鬼「ここが『外史』ってやつか」
見たところ確かに中国ぽいな~「くぅ~」・・・お?
暁鬼「お前ら・・・」
鳴き声がしたので後ろを見ると、ディスクアニマルが大きさは変わらないが姿が本物の動物になっていた
暁鬼「え~と『起動時は本物の動物と同じようになります』か・・・ま、ありがたいといえばありがたいな」
手乗りの動物とか癒されるわ~♪「誰か、助けてー!」ん?
暁鬼「今、叫び声が・・・「くぅー!」茜鷹?・・・って!」
少年が、三人組の男に囲まれている!?助けないとまずいな
暁鬼「茜鷹!浅葱鷲!行け!」
俺は、空を飛べる二羽を先行させ、他のディスクアニマルを連れて少年のところに走り始めた
暁鬼「一体どうなっていることやら・・・」
―――Side 一刀―――
皆さん・・・ピンチです 部屋で寝ていたら突然光に飲み込まれたと思ったら、荒野にいたし変な男たちには絡まれているし・・・なんなんだよ!?
チンピラ1「さて・・・身包みはいでもらおうk「くぅー!」のわ!?」
もうだめかと思ったら小さな二羽の鳥がチンピラを攻撃していた・・・すると、Gパンに黒いTシャツの上下にコートを羽織り、背中にギターぽいものを背負っている男の人が走ってきた
暁鬼「フッ、そらぁ!」
走ってきた男の人は、あっけないほど簡単に変な男たちを伸してしまった
一刀「すげー」
暁鬼「ん?・・・鍛えてますから!」
俺の呟きに親指をグッと立ててさわやかな笑顔を見せてその男の人はそう言った・・・かっけー
そして、俺は暁鬼さんというらしい男の人からいろいろ話を聴いた まだ信じられないけどこの世界は「三国志」の世界らしい・・・いろいろ説明を聞いたら暁鬼さんは「魔化魍が出たみたいだ 少年、また会おう!」と言って、走り去っていった しかし、妖怪って本当にいたんだな~ また会えるといいな
―――Side 暁鬼―――
暁鬼「あの少年・・・現代人だったな・・・」
数十分前に分かれた少年「北郷一刀」だったか?崑崙山であった呂刀に似ていたような・・・
暁鬼「ま、考えても仕方ないか」
とりあえず、俺は北郷君と話している間に茜鷹と浅葱鷲を偵察に向かわせていたら、魔化魍が居たらしく浅葱鷲が呼びに来た
暁鬼「・・・頼むから、大量発生しないでくれよ?」
大量発生すると「紅(くれない)」にならないと対応できないんだよ・・・あれ、修行しなおさないといけないんだからな~ そうこうしていると、前のほうに三人組の女の子がツチグモに向かって行くところが見えた
暁鬼「な!?まずい!」
この世界の人間が魔化魍に対応できるのかは分からないが、できても等身大の魔化魍だろう ツチグモとかはまずい!
―――Side 凪―――
凪「で、でかい・・・」
私たちは、三人で旅をしている時に立ち寄った村の住民から「化け物が出るようになった」と聞きその化け物を倒してやろうと目撃証言が多かった場所に来たら、地面の中から大きな蜘蛛が出てきた
真桜「これは・・・まずいんちゃう?」
沙和「・・・逃げたほうがいいかも」
だが、こいつ・・・逃げようとしたら一気に殺される ここで死ぬのか?ならせめて真桜たちだけでも!
凪「ここは私が時間を稼ぐ・・・お前らは逃げろ!「くぅー!」へ?」
真桜たちが止めようとしていたが、無視して巨大蜘蛛に吶喊しようと思っていたら小さな鳥が蜘蛛に攻撃を仕掛けていた
真桜「な、なんやあれ!?」
沙和「危ないのー!」
小さな鳥は攻撃を仕掛け続けていたが、大きさはどうにもならずに弾き飛ばされた
凪「くっ!」
私は、小さな鳥をなんとか救出することが出来た そこまで酷い怪我はしていなかった しかし、それで巨大蜘蛛は私に狙いを定めたようだ・・・今度こそ終わりか しかし、私は助かった 見たこともない服を着た男の人の腕の中に抱かれて
―――Side 暁鬼―――
危なかったな・・・茜鷹が、時間を稼いでくれたおかげでギリで間に合った 茜鷹の怪我は・・・何とか大丈夫か ありがとうな しかし、この女の子も頑張るな~ツチグモに生身で立ち向かおうとするなんて
暁鬼「大丈夫か?」
凪「は、はい・・・ありがとうございます」
怪我は・・・ぱっと見た感じないな よかった~将来有望な女の子に怪我させるわけには行かないからな・・・なんですか?フェミニストではいけないんですか?
暁鬼「とりあえず、後ろの二人は連れだろ?こいつを連れて下がっていてくれ」
俺は、茜鷹とギターケースを女の子に預けて後ろにいる友人だろうな その二人のところに下がるように告げる
凪「し、しかし危険です!」
女の子は止めようとする・・・ま、危険だよな だが、魔化魍退治は俺の仕事なんで、聞くわけにはいかない 俺は、鬼角を手の甲に当て、その姿を変える お?女の子たちが驚いている・・・ま、そうだわな~
暁鬼「とりあえず、下がっていてくれ」
凪「は、はい・・・」
驚いているうちに、下がるように言うと意外にもすんなりと言う事を聞いてくれた
暁鬼「浅葱鷲、鉛色蛇、緑大猿、瑠璃狼、その三人を守っておけ」
ディスクアニマルたちを起動させると、全員が腕や尻尾を振ることで了解の意を示してくれた こいつらは、動物の魂を込めているのでちゃんと意思がある こちらが、ちゃんと接してやればこいつらも応えてくれる これで、安心だな 俺は、『煉獄:右近・左近』を取り出しツチグモに走り出す
暁鬼「行くぜ!」
ツチグモは強いが、こっちは大量発生した魔化魍退治も一人でやったことがあるんだ この程度苦でもない!ツチグモの攻撃を避け、背中に取り付き『灰燼』をその背中にセットする
暁鬼「音撃打『業火絢爛』!」
そして、『灰燼』に向かい『煉獄』を振り下ろす さすがに、連打を叩き込めば耐え切れなかったのか動きが止まり爆発した
暁鬼「うし!討伐完了!・・・やはり、服が消えないのは助かるな」
ツチグモを倒して、変身を解除すると狂骨が言ったとおり全裸になっていなかった・・・よかった
暁鬼「さて、まずは説明かな?」
さっきからこちらを見ている三人に説明をしなければならないな・・・ま、拒絶されようが俺がやることは変わらないんだけどな
結果から言おう 三人「凪・真桜・沙和」は俺と一緒に旅をすることになった なんでも、凪は俺に戦い方などの師事を請いたい 真桜は、音撃武器を見てみたい 沙和は、なんか楽しそうという理由らしい しかも、凪はディスクアニマルたちを気に入ったようだ・・・ま、俺でも可愛いと思うからね そして、俺らは今「蜀」に向かっている 立ち寄った村で「蜀のほうに化け物が出た」という話を聴いたからだ
凪「ご主人様・・・あれが、蜀の都です」
真桜「うわ~すげ~」
暁鬼「よし、とりあえず二手に分かれて情報収集だ 真桜と沙和には浅葱鷲を渡すから何かあればこいつに言えば俺たちのところに来るからな」
三人「「「了解!」」」
蜀の都「成都」についた俺たちは魔化魍の情報収集を始めた 有力情報は手に入れることが出来るか?
―――Side 桔梗―――
桔梗「焔耶・・・劉璋様の様子は?」
焔耶「だめです まるで変わりません」
紫苑「人が変わったようになってしまったわね」
部屋の中にいる焔耶と紫苑に、我らの主劉璋様の様子を聞いてみた 数日前から劉璋様は人が変わったように暴政をするようになってしまった このままでは蜀は潰れてしまう 最近黄巾党が動き始めたというのに・・・
兵「申し上げます!劉璋様が、街に出かけていきました!」
部屋の外から、兵がそんなことを告げた
桔梗「行くぞ!なんとしても止めなければ!」
焔耶と紫苑を連れて街へ向かう もし、暴漢にでも襲われれば!
―――Side 暁鬼―――
真桜「収穫なしや・・・」
沙和「人に聞いても、だれも知らないの~」
凪「誤報だったのでしょうか?」
情報収集は収穫なし 俺たちは、茶屋でお茶や肉まんを食べながらこれからの方針について話し合っていた
暁鬼「ふ~む・・・しばらくは、ここに滞在して観察する 魔化魍退治は数日に及ぶこともあるからな」
三人「「「了解です!」」」
普通なら「いや~」とか言うんだろうが、こいつらは全然苦ではないようだ・・・こいつらを弟子にしてみるか?
町民「お、おい!劉璋だ!」
暁鬼「ん?」
店の中に居た町民たちが騒ぎ出し、全員が外に出て行った 気になるから俺たちも出てみると男がふらふらしながら歩いてきた
凪「・・・妙ですね」
全員が、劉璋を見ていると三人ほどの女性が劉璋に向かってきた 周りの話によると劉璋の部下の厳顔・黄忠・魏延らしい・・・やっぱり女性ですか
桔梗「劉璋様、お戻りください!」
厳顔が劉璋に城に戻るように言っているが、劉璋は聞いていない というか、俺を見ている?
劉璋「・・・アカツキミツケタ!」
劉璋はそう叫ぶと横に居た厳顔を突き飛ばし姿を変えた
暁鬼「な!?童子だと!」
その姿は、元の世界で魔化魍を育てていた敵「童子」だった しかし、童子は基本的に「姫」と行動しているはず・・・どこに!?
桔梗「劉璋様!?「邪魔!」のわ!?」
暁鬼「姫か!魔化魍は・・・待てよ まさか、こいつ等!」
童子「シネ!」
姫「ツチグモの仇!」
暁鬼「やはりか!こいつ等ツチグモの童子と姫か!」
おかしいと思っていた 魔化魍と童子・姫は三人一組で行動しているはずだったのに、姿が見えなかった しかし、これは狂骨たちにいろいろ聞いたほうがいいかもしれないな
町民「ば、化け物だ!逃げろ!」
怪人の姿を変えた怪童子と妖姫が町民に襲いかかろうとしていたが、ギリギリで助け出す
暁鬼「凪!お前らは、街の人間を避難させろ!」
鬼角を鳴らし、鬼に姿を変え怪童子たちに向かう こいつらは魔化魍ほど耐久力はないので、気をつければ凪たちにも倒せるが、それどころではないな
暁鬼「行くぞ!鬼闘術:『鬼爪』!」
さすがに、街の中では音撃武器は使えない だが、それでも戦う方法はあるんだよ!
―――Side 桔梗―――
なんだあいつは 劉璋様が、化け物だったことにも驚いたがあの男も姿を変えた だが、なぜか恐ろしいという感じはない それは、この場にいる全員が思っていることだろう
町民「占いにあった『天から使わされた鬼』だ」
あの男が化け物を二匹とも倒したとき、町民の一人が呟いた 確か、管路だったか?そいつが言った「天の御使いと天から使わされた鬼が乱世を治める」という占いをしたらしいが、確かにあいつは鬼だろう 町民たちは喜んでいる
紫苑「ねえ、桔梗・・・」
桔梗「分かっている・・・焔耶」
焔耶「はい」
あの男を、この国に留めよう
―――Side 暁鬼―――
暁鬼「ふう・・・」
怪童子と妖姫を倒して少しゆっくりしていたら、周りに居た奴らはなんか喜んでいる なんか「この国に留まってくれ」とか言っているんだが・・・俺は魔化魍を倒さなければならないから、一つのところに留まるわけには「くー」ん?
暁鬼「手紙?」
浅葱鷲が手紙を持ってきた・・・狂骨から?
「暁鬼さんへ 魔化魍の出現についてですが、私たちに敵対している仙人が魔化魍を駒として使っているようなので、出来ればどこかの勢力に身を寄せてください おそらく、そいつはあなたを狙うはずです だから、別の場所に出ることはないと思います また、自然に出る魔化魍は弱いらしいです」
・・・とりあえず、魔化魍は他の場所には出ない もしくは、出ても腕に憶えのある人間なら倒せるということか?・・・ま、俺は構わないが凪たちに無理させるわけにも行かないな
桔梗「すまんが、城まで来てくれるか?」
暁鬼「了解した」
この後、いろいろ説明されたあと俺はこの国を治めることになった・・・なんで?
「舞台裏」
第2話です
暁鬼「とりあえず、拠点を得たわけか」
呂刀「結構、魔化魍の設定変えたね」
そこは・・・勘弁していただけると^^;
狂骨「後は、一刀が出てきたな」
ただし、呂刀とは別人です ちなみに、話に出てきた「仙人が駒として使っている魔化魍」は原作と同じで「自然発生した魔化魍」は大きさ強さ共に虎や、象ぐらいと思ってくれればOKです
刑天「ま、大丈夫だと思うけど」
暁鬼「とりあえず、またお会いしましょう!」
「紹介ページ」
ツチグモ:故事で、奈良県の葛城山に出現し源頼光とその部下の四天王に退治された 原作では、第1話に登場した魔化魍 屋久島に生息し人を襲っていたがやって来た響鬼に倒された ところで、なんでライダーの最初の敵って蜘蛛型が多いんでしょうね?
童子・姫:魔化魍の親の役割を持っている 魔化魍を鬼から守ったり、魔化魍の餌となる人間を攫ってきたりする 怪人形態「怪童子」「妖姫」になると身体能力が上がる
音撃打『業火絢爛』:音撃鼓『灰燼』を魔化魍に取り付け、連撃を叩き込む技 暁鬼の使用頻度が高い技
音撃斬『雷神招来』:音撃震『剛雷』を音撃弦『迅雷』に取り付け、轟鬼と同じようにかき鳴らすことで発動する技 暁鬼が二番目に使う技 特に特殊な表皮を持つ魔化魍に有効
鬼闘術:いわゆる体術
鬼闘術『鬼爪』:手の甲から爪を生やして戦う術
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第2話です
とりあえず、拠点を得ます