No.100048

恋姫無双異聞録~外史に降り立つ鬼~ 閑話1

鴉丸さん

閑話です


2009-10-10 10:20:32 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3209   閲覧ユーザー数:2871

 

 

「暁鬼の鬼講座」

 

 

―――Side 暁鬼―――

 

 

桔梗「それで、暁鬼・・・もといお館様 あの姿は何なのだ?」

 

 

俺が、蜀の太守になって数日 街の人も受け入れてくれたのだが、いくらなんでも、あっさりしすぎではないか?そのことを桔梗たちに言うと・・・

 

 

桔梗「以前、占い師が「乱世と跋扈する異形を鎮めるために天から御使いと鬼が使わされる」という占いを出したのだが、その結果は大陸中に知れ渡っているのだ」

 

 

紫苑「特に、最近魔化魍でしたか?それが、出没するようになってから「天から使わされた鬼」は物語の主人公のように扱われているんですよ 璃々も楽しみにしていましたし」

 

 

・・・ということらしい 別にそっちが納得しているならいいんだが、それにしても「鬼」の姿を見てあっさりしすぎじゃね?なんか、こう・・・いや、考えると悲しくなってくるから止めよう とりあえず、鬼角を取り出しつつ「鬼」の説明を始めるか

 

 

暁鬼「あの姿になるには、魔化魍を退治するために特殊な修行を行い、心身を極限まで鍛え上げることが必要になる しかし、ただ修行するだけではだめだ この音叉のように変身するための道具が必要なんだ」

 

 

真桜「でも、見たところ普通の音叉やな~」

 

 

まあ、外見は普通の音叉だろうな 一応特殊な製法でできているらしいがよくわからんし

 

 

暁鬼「それで、魔化魍を退治するためには音撃武器から発する「清めの音」を魔化魍の体内に叩き込むんだ」

 

 

凪「それで、太鼓の撥で戦っていたんですか?」

 

 

暁鬼「ああ まあ、太鼓の撥だけではないんだが・・・」

 

 

部屋の壁に立て掛けてあった迅雷と机においてある天風を取り、それらの説明も始めた 

 

 

沙和「これなんですか~?」

 

 

沙和が持っているのは迅雷 外見はギター 普通のギターとして使うことも多いな よく暇なときには弾いているし・・・

 

 

暁鬼「それは、『音撃弦:迅雷』といってそれを剣のように使うんだが、音撃を叩き込むときは切っ先を魔化魍に刺して、この『音撃震:剛雷』をここに装着して、弦をかき鳴らして清めの音を送り込むんだ」

 

 

ギターの説明しても分かりそうになかったから、詳しい説明はしなかったが・・・大丈夫だよな?

 

 

 

 

焔耶「では、これは?」

 

 

暁鬼「それは、『音撃管:天風』・・・まあ、ほら貝のように音を鳴らすことで魔化魍を退治するが、その前に『鬼石』を魔化魍の体内に打ち込む必要がある」

 

 

紫苑「『鬼石』とは?」

 

 

暁鬼「音撃棒なら、撥の先の部分 音撃弦なら、魔化魍に指すこの切っ先についている特殊な石だ この鬼石がなければ音撃はできない」

 

 

桔梗「ほう・・・だが、この音撃管だったか?これは、弓のようなものか?」

 

 

・・・言われてみれば、それっぽいな でも、正直音撃管使ったことないんだよな~空を飛んでいる魔化魍は叩き落してから退治していたし

 

 

焔耶「お館さま?」

 

 

暁鬼「あ、ああ そう考えてくれて構わない」

 

 

響鬼さんは空中の魔化魍は担当していなかったし・・・もしかして、俺って結構非常識?

 

 

凪「しかし、鬼ですか・・・」

 

 

暁鬼「まあ、鬼についての説明はこれくらいか?」

 

 

桔梗「そうだな・・・とにかく、これからよろしく頼むぞ?」

 

 

太守ね・・・柄じゃないような気が・・・そりゃ、大学で経済学専攻していたけど修行のためあんまり行ってなかったし、3年で中退したし・・・不安だな

 

 

璃々「ごしゅじんさま、ちっさな動物は~?」

 

 

暁鬼「ん?ああそうだな」

 

 

鬼角を鳴らして、ディスクアニマルたちを起動させる やっぱり、手乗りサイズの動物は可愛いね

 

 

焔耶「円盤が、動物に・・・」

 

 

暁鬼「こいつらは、ディスクアニマルといって情報収集に使ったりする手乗り動物だ」

 

 

ディスクアニマルたちは、手や尻尾を振って挨拶をした 目の前の女性陣は、けっこうキてるね 分かるよその気持ち 俺も、はじめて見た時はそうだったから

 

 

暁鬼「こっちから「茜鷹(あかねたか)」「浅葱鷲(あさぎわし)」「鉛色蛇(にびいろへび)」「緑大猿(りょくおおざる)」「瑠璃狼(るりおおかみ)」だ」

 

 

ディスクアニマルについては、情報収集用の奴らという風に説明しておいた だって、録画とか録音とか説明が面倒くさいから、その時になって説明すればいいと思うからね

 

 

とりあえず、説明は終わった・・・これからどうなるのかな~?

 

 

 

 

「積極的なお姉さんは好きですか?私は怖いです!by.暁鬼」

 

 

―――Side 暁鬼―――

 

 

暁鬼「・・・ふっ 太陽が黄色く見えるぜ」

 

 

部屋から出て、空を眺めるとそう呟いた え?なぜかって?昨日の夜、桔梗と紫苑が部屋に襲撃かけてきたんだよ 最初は、酒を飲むだけだったんだが途中からあいつらが擦り寄ってきたんだよ しかも、なんか抵抗してはダメという天の声が聞こえたし!その後は、なし崩し的ですよ?さすがに、後半は攻勢に移りましたけど・・・いや、俺にも男のプライドがあるんですよ?そりゃ男なので、美人さんは好きですけど・・・

 

 

暁鬼「男って弱いな~」

 

 

よく考えれば、元の世界でも威吹鬼は香須実ちゃんに喝いれられていたし、轟鬼も日菜花ちゃんに弱かったし、明日夢君はひとみちゃんやあきらちゃんに引っ張られていたし・・・

 

 

暁鬼「あれ?男っていつの時代も女性に負けている?」

 

 

なんか悲しくなった・・・orz とりあえず、迅雷でも弾くか・・・あれ?目から水が出てきた

 

 

 

 

―――Side 桔梗―――

 

 

桔梗「・・・む?」

 

 

もう朝か・・・え~とここは・・・ああ、昨日は紫苑とともに暁鬼の部屋に来たんだったか

 

 

紫苑「・・・あら?起きていたの?」

 

 

桔梗「まあな・・・と言っても、ついさっきだが」

 

 

紫苑「それにしても、暁鬼さんはすごかったわね~♪」

 

 

暁鬼が「頼むから、お館さまとかヤメテ」と土下座しながら懇願したので、全員それぞれの好きな呼び方で呼んでいる 本人曰く柄ではないそうだ・・・まあ、確かにそうかもしれないな

 

 

桔梗「しかし、お前も結構乗っていたな・・・何故だ?」

 

 

紫苑「あら~♪そっちだって、途中から暁鬼さんにお願いしていたじゃない♪」

 

 

ぬ・・・確かに、昨日は結構乗っていたが・・・

 

 

桔梗「・・・まあ、あいつが来てから蜀は住みやすくなった あいつは、柄じゃないといっていたが、民が住みやすくなるために様々な政策を実施している 幽州のほうに天の御使いが現れたらしいが、こちらの鬼も素晴らしいぞ?」

 

 

紫苑「そうね・・・それに、暁鬼さんは「黄巾党が壊滅したら、大きな事が起こるとか言っていたわね」

 

 

黄巾党の数が少なくなっている 噂では、「陳留太守の曹操が黄巾党の首領を倒した」らしい おそらく、何かが起こるのだろう だが、不思議と負ける気はない

 

 

桔梗「だが、何が起こっても大丈夫だろう」

 

 

紫苑「・・・そうね だって、みんながいるものね」

 

 

紫苑はそういって、子供のように無邪気な笑みを浮かべた 多分自分も同じような顔をしているのだろう 暁鬼が来てから、自分たちが変わったことを自覚した気がする だが、それも悪くないな そして私たちは、暁鬼の寝台でもう一眠りすることにした

 

 

―――そのころの暁鬼―――

 

 

暁鬼「俺の歌を聴けー!」

 

 

民衆「「「「A・KA・TU・KI!」」」」

 

 

迅雷をかき鳴らしゲリラライブをしていました 暁鬼は、たまに街でライブをするのだが、意外に街の人には好評だった

 

 

 

 

「舞台裏」

 

 

暁鬼「・・・最後」

 

 

狂骨「え~っと・・・マク〇ス?」

 

 

刑天「それ微妙に伏字になってないぞ」

 

 

呂刀「なんか、天下統一したら張三姉妹とバンド組みそうな・・・」

 

 

あ、それいいかも♪

 

 

狂骨「とりあえず、次回から反董卓連合か」

 

 

暁鬼「展開早くないか?」

 

 

まあそこら辺はご容赦を

 

 

刑天「どうなることか・・・」

 

 

呂刀「とりあえず、またお会いしましょう!」

 

 

 

 

「紹介ページ」

 

 

音撃管:管楽器型の音撃武器 多くの鬼はトランペット型の音撃管を使う 銃撃モードで鬼石を撃ち込み音撃モードで魔化魍の体内に撃ち込んでおいた鬼石を共鳴させることで魔化魍を退治する 特に、空を飛ぶ魔化魍に有効 また、遠距離型なので一番被るリスクが少ないのも特徴(一番リスクを被るのは、太鼓の鬼)

 

 

ディスクアニマル:鬼のサポートツール 動物の魂が用いられた式神 姿を透明にしたり、録画・録音機能を持ち情報収集用に用いられることが多い 原作において癒し系の役割だと作者は思っている

 

 

 


 
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