No.99048

真・恋姫無双 魏End -Re:TAKE 10-

Re:TAKE 第10話ですっ!!

やっとの10話、されど10話。
自分で自分を褒めたいですっ!(古っ!!

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2009-10-05 02:03:25 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:11810   閲覧ユーザー数:9274

 

 

 

**「あれが陳留か……」

 

**「疲れたのー」

 

**「3人で別れて一番籠が売れた奴勝ちで、負けた奴は晩飯オゴリってどうや!」

 

**「大切な路銀を・・・」

 

**「やるのーっ!」

 

**「二対一で可決やっ!!」

 

**「仕方ないな」

**「夕方には門の所に集合だぞ。 解散!」

 

**「よっしゃー! 売るでーっ!」

 

**「負けないのーっ!」

 

 

 

 

 

 

今日は皆で街の視察の日。

視察に赴くのは華琳、春蘭、秋蘭そして一刀。

桂花は政務の仕事があり、季衣は山賊の討伐に出掛けていった。

 

街に着くと時間もあまりないということで手分けして行うことになり、

東側を春蘭、西側を秋蘭、中央を華琳と一刀が視察を行うことになった。

その組み合わせに異を唱えた者がいたが、華琳に説き伏せられた。

 

 

街は広い、視察をはじめて一刻ほど経ったときに、華琳が呟いた。

 

華琳「それにしても今日はめずらしく暑いわね」

 

華琳の言葉を聞き、一刀が周りを見渡すと果実屋が目に入る。

 

一刀「そうだな~(おっ! ちょうど冷えた桃がある)」

一刀「(ちょっとくらい休んでもいいだろう)」

 

一刀「おばちゃん、冷えたやつ2つくれ」

 

店主「はいよっ!」

 

 

 

 

 

 

果実屋から桃を受け取るときにふと隣の店との間に半店舗分くらいの隙間があることに気付く。

 

一刀「?」

 

覗いてみると女の子が1人、前を見据えて座っていた。

 

一刀「君、なにしてるの?」

 

* 「? 籠を売っています(貴族かなにかの方だろうか……、妙な服を着ているが)」

 

一刀「籠?」

 

籠と言われ、女の子の手前を見るとたしかに籠がある。しかし1つしかない。

 

一刀「これ1個だけ?」

 

* 「はぁ。 他にもあったのですが売れてしまって(貴族が何故このような籠に興味を持つのか)」

 

一刀「(最後の1個ってわけか)」

 

* 「・・・・・・」

 

一刀「(それにしても無口な子だな・・・)」

一刀「じゃあ、俺がそれ買うよ!」

 

* 「・・・まいど(よし、これで全部売れた。 この時間なら私の勝ちだな)」

 

一刀「(呼び込みするでもなく売り切ったのか? この子・・・)」

一刀「(顔に傷があるけど、可愛いもんな~)」

一刀「(あれ顔に傷・・・・・・? どこかで・・・・・・)」

 

と顔を上げるといつの間にか少女は消えていた。

 

一刀「あれ? 行っちゃったか・・・」

一刀「それにしてもかなり"デキる"子だったな」

 

果実屋「振られたねぇw にいさんwww」

 

一刀「そ、そんなんじゃないよっ!!」

一刀「っと、ヤバッ! 華琳どこ行ったっ!?」

 

 

 

 

 

 

華琳「この辺りは結構賑わっているわね」

華琳「? 一刀?」

 

周りを見渡すも一刀の姿が見当たらない。

 

華琳「一刀っ!?」

 

また一刀が自分の前から姿を消す。

最悪の予感が華琳を襲う。

 

華琳「どこにいるのっ!? 一刀っ!!」

 

急に大声を上げたため、何事かと周りがざわめくが、

そんなことも気にならないほど華琳は狼狽していた。

 

華琳「そんな・・・、まさか」

 

一刀「あ、いたいた」

 

華琳が最悪の予想をして青ざめていると一刀がひょっこり現れた。

 

一刀「華琳どんどん先に行くんだもんな。 探しちゃったよ」

 

華琳「かずと・・・」

 

一刀「いや美味そうな桃が売っててさ~・・・」

 

華琳「へぇ・・・、桃・・・」

 

一刀「あ、あれ? 華琳さん? なにをそんなに怒っていらっしゃるのでしょうか」

 

華琳「あなたは私の護衛も兼ねているのでしょう?」

華琳「それをこうも簡単に離れるとはどういうことかしら」

 

一刀「うっ。 ごめん」

 

ふとなぜ一刀が桃を持っているのか疑問に思う。

 

華琳「一刀、何故桃を?」

 

一刀「ん? 華琳暑いって言ってただろ」

一刀「ちょっとくらい休んでもいいだろうと思ってさ」

 

華琳「一応、今は視察中なのだけど」

 

一刀が自分を心配したのだと思うと嬉しいが素直になれない。

 

一刀「うっ。 で、でも視察で倒れたら元も子もないだろ?」

 

華琳「まぁ、一理あるわね」

 

一刀「だろ? あそこの広場で食べていこうぜ」

 

そういうと一刀が華琳の手を握り、広場に向かって歩き出す。

 

華琳「ちょっ! 一刀っ!」

 

一刀「うん?」

 

華琳「手/////」

 

一刀「あ、嫌か? またはぐれたらマズイかなと思ったんだけど」

 

華琳「私の手を引くなんてあなたぐらいのものよ」

 

一刀「・・・・・・まずかったか?」

 

華琳の言葉にしまったと表情を浮かべ、オドオドしながら問い掛ける。

 

華琳「別にいいわ、あなたは私のモノなんだし」

華琳「ただ誰かに引っ張られるのが少し気に入らないだけ」

 

一刀「たしかに華琳は引っ張っていくほうがあってる気がするな」

 

 

 

 

 

 

話をしているうちに広場につく。

 

一刀「お、あの木陰のとこがいいか」

 

一刀は華琳とともに木陰に座り込むと、

どこから出したのか小刀で桃の皮を綺麗に剥いていく。

 

華琳「へぇ・・・、うまいものね」

 

一刀「まぁ、昔から簡単な料理はしてたし」

 

華琳「天の国の料理・・・・・・、食べてみたいわね。 作れる?」

 

一刀「う~ん・・・・・・。 この国にある材料で作れるものがあるか考えておくよ」

 

華琳「ええ。 楽しみにしているわ」

 

そう言って華琳は一刀に微笑む。

 

一刀「(くぅっ!! 可愛いなぁ/////)」

 

華琳「?」

 

一刀「ほ、ほら! 剥けたぞ」

 

華琳「ありがとう。 ん、甘いわね」

 

一刀「うん、美味い」

 

2人並んで桃を食べていると、

 

 

<<ドッカーーーーーンッ!!!>>

 

 

西の通りの方で大きな音がした。

 

 

 

 

 

 

華琳&一刀「・・・・・・」

 

一刀「なぁ、華琳」

 

華琳「なに?」

 

一刀「西の通りってたしか春蘭が視察中だよな」

 

華琳「そうね」

 

一刀「・・・・・・なにしたんだろうな、春蘭」

 

華琳「あとで合流したら問いただしましょうか」

 

一刀「だな」

 

音の原因を春蘭に決め付け(笑)、桃を食べ終える。

 

華琳「美味しかったわ」

 

一刀「そりゃよかった」

 

と、ここで一刀の横にある籠に気付く。

 

華琳「! 一刀っ! その籠!!」

 

一刀「? 桃買うときについでに行商から買ったんだけど」

 

華琳「どんな行商だった?」

 

一刀「顔に傷がある結構可愛い女の子だけど・・・・・・」

 

華琳「! その者はどこに?」

 

一刀「! あ、そうかっ! 夢に出てきた子だっ!!」

 

華琳「で、どこにいるの?」

 

一刀「それが気付いたときにはいなくなってたんだ」

一刀「俺が買ったのが最後の1個だったからな」

 

華琳「そう・・・・・・、で何か話さなかった?」

 

一刀「いや、何も。 無口な子だったからな」

 

華琳「(凪も昔のままか・・・・・・)」

 

一刀「もしかして知り合いだったか?」

一刀「(これから仲間になるかもしれない子だったか・・・・・・)」

 

 

華琳「いいえ。 ちょっと気になっただけ」

華琳「そろそろ行きましょうか」

 

一刀「ん。 春蘭と秋蘭を待たせるわけにはいかないもんな」

 

一刀が歩き始めると華琳がソワソワしだす。

 

一刀「どうした? 華琳」

 

華琳「な、なんでもないわ/////」

 

一刀「厠か? それなr<このバカッ!!>グハァッ!!」

 

一刀の腹に華琳の綺麗なストレートがめり込む。

一刀「き、効いた~・・・」

 

腹を押さえていると怒った華琳の言葉が飛ぶ。

 

華琳「なにしてるのっ!! 早くきなさいっ!!」

 

一刀「ま、待ってくれよ~華琳。(・・・・・・あ)」

 

一刀が先ほどの華琳の態度の意味に気付き、華琳の手をとる。

 

華琳「!!」

 

一刀「またはぐれて殴られたら敵わないからな」

 

一刀が笑顔でそういうと華琳は、

 

華琳「ふんっ! 今度はぐれたらキツイ罰を与えてやるんだから/////」

 

と言いながらも、頬を染め一刀の手を握り返していた。

 

 

 

 

 

 

指定していた集合場所に着くと、

ちょうど春蘭と秋蘭も着いたところのようだった。

2人が気付く前に華琳は一刀の手を離し、一刀から少し離れる。

 

一刀「(あ・・・・・・残念。 でも華琳の手柔らかかったな/////)」

華琳「(やっぱり2人も籠を持ってる。 真桜か沙和に会ったのね・・・・・・)」

 

春蘭はこちらに気付き駆け寄ってくる。

 

春蘭「あ♪ 華琳様っ!」

 

秋蘭「お疲れ様でした、華琳様。 問題ありませんでしたか?」

 

華琳「ええ・・・・・・、"私達"はね」

 

そう言って、春蘭を見る。

 

春蘭「・・・・・・」

 

春蘭は珍しく華琳から視線を逸らし、明後日の方角を見ている。

 

秋蘭「そういえば先ほど何か爆発があったようですな」

秋蘭「警備の者の話では当事者も含め怪我人はいないとか」

 

華琳「それはよかったわ。 私の民に傷をつけようものならどんな罰を与えてやろうかと思っていたから」

 

春蘭「ガクガクガクガク (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」

 

一刀「(わかってやってるんだもんな~・・・・・・)」

 

華琳「で・・・春蘭」

 

春蘭「は、はいっ」

 

華琳「さっきの爆発の釈明をしてもらおうかしら」

 

春蘭「な、なぜ私だとっ!」

 

華琳「あら、違うの?」

 

春蘭「あぅー、そのですね」

春蘭「行商の者が珍しいモノを持っていまして」

春蘭「好奇心から触ってみたらドカンと・・・」

 

華琳「で、その行商の者は?」

 

春蘭「行商の者にも不手際があったそうで、この籠を買うことで和解しました」

 

華琳「はぁ・・・・・・、今回は怪我人もいなかったから不問にするけど、次からは気をつけなさい」

 

春蘭「はい」

 

春蘭も反省したようで少し落ち込んだ返事を返す。

そんな春蘭を見かねてか、華琳が春蘭の頬を撫でながら言う。

 

華琳「春蘭。 あなたは私のモノなのよ、あなたが無茶をして傷つくのは許さないわよ」

 

春蘭「は、はいっ!!」

 

華琳の言葉に落ち込んだ空気など微塵も残さず吹き飛ぶ。

 

秋蘭「(ああ・・・・・・、姉者は可愛いなぁ~♪)」

 

一刀「(反省したことも忘れていそうだな・・・・・・)」

 

 

 

 

 

 

占い師「もし、そこの方」

 

目深に布を被った、声から察しようにも老人とも若者とも感じる男だった。

 

春蘭「何だ? 貴様」

 

秋蘭「占い師か……」

 

春蘭「華琳様は占いなどお信じにならん。慎め!」

 

華琳「春蘭、秋蘭。 控えなさい」

 

春蘭「? ……はっ」

 

占い師「とてつもなく強い相が見えるの……。 この世のものとは思えないほど強い相じゃ」」

占い師「お主が持つは、この国を満たし、繁らせ栄えさせることのできる強い相」

占い師「この国にとって、稀代の名臣となる相じゃ……」

 

春蘭「ほほぅ。 良く分かっているではないか」

 

占い師「しかし、お主の強すぎる力は、今の弱った国の器には収まりきらぬ」

占い師「その力、使い方を誤ればこの国を滅ぼしてしまうほどの力じゃ……」

占い師「まぁ、いずれにしろこの国の歴史に名を残すほどの、類稀なる奸雄となるであろうがの」

 

秋蘭「貴様! 華琳様を愚弄する気か……っ!」

 

華琳「秋蘭!」

 

秋蘭「……はっ」

 

華琳「乱世においては奸雄になると……?(以前とは少し違うようだけど)」

 

占い師「左様……それも、この国を滅ぼしてしまうかもしれんほどの……の」

 

華琳「(私が私の国を滅ぼすか……)」

華琳「……ふふっ。 面白い。 気に入ったわ。 一刀、この占い師に謝礼を」

 

一刀「……いいのか?」

 

華琳「早くなさい」

 

一刀「(秋蘭は気に入らないみたいだけどな)」

 

一刀が言われたとおりに占い師の茶碗に謝礼を入れる。

 

華琳「乱世の奸雄大いに結構。 その程度の覚悟がなければ、覇を唱えることなど出来はしない」

華琳「それに私の国が滅びるのは、私が倒れる時よ」

 

 

 

 

 

 

占い師「そちらの方」

 

一刀「俺?」

 

占い師「あなたは万物全てを断つ剣」

占い師「どんな選択をしても大切なものを断ち斬ってしまうことでしょう」

占い師「お気を付けなさい」

 

華琳「!?」

 

春蘭「北郷が全てを断つ剣だと? 笑わせてくれる」

 

一刀「ははは、たしかに」

 

春蘭と占い師の言葉を笑っていると、秋蘭が声を上げる。

 

秋蘭「むぅ。 占い師が消えたぞ」

 

春蘭「なに!? 妖術かっ!?」

 

一刀「い、今までそこにいたよな?」

 

秋蘭「ほんの一瞬目を離しただけだったのだが・・・・・・」

 

秋蘭の言葉に驚き、一刀と春蘭が周りを見渡す。

周りを見ている一刀に華琳が問い掛ける。

 

華琳「一刀、今の占いに心あたりは?」

 

一刀「いや、ないな。 しかし俺が剣だと言われてもな」

 

 

華琳「(どういうこと? 以前の占いとは全然違う)」

華琳「(大切なもの・・・、どういうことかしらね)」

 

 

一刀「(大切なもの・・・か)」

 

占い師に言われたことを考えていると、

ふと華琳や春蘭、秋蘭が目に入る。

 

一刀「(どう間違ったって華琳達を斬るなんてありえないしな)」

 

 

華琳「ここで考えてもしかたないことだし」

華琳「占いなんて良い方にとるも悪い方にとるも自分しだいでしょう」

 

 

 

華琳「さて今日は皆ご苦労様。 春蘭の様子だと季衣にお土産買ってないのでしょう?」

華琳「帰り道で、季衣と桂花にお土産を買って帰りましょう」

 

春蘭「はいっ!」

 

秋蘭「季衣には食べ物でしょうが、桂花には何がよいでしょうか?」

 

華琳「そうね・・・・・・。 一刀あなたが選んであげたら?」

 

一刀「それは……受け取ってくれないだろうな」

 

 

 

 

 

 

あとがき的な

 

 

なんか結局華琳様パートみたいになった、Re:TAKE 10話でした。

 

本編とは出会った組み合わせを変えています。

 

一刀 ― 凪

春蘭 ― 真桜

秋蘭 ― 沙和

 

凪は登場しましたが、

真桜は春蘭の説明のみ、沙和にいたっては説明もされないというw

沙和と秋蘭の絡みが思いつかなかったので、

秋蘭はとりあえず籠が気に入ったので買ってきたという設定にしましたorz

 

張三姉妹のことも忘れてたしっ!!

嫌いなわけじゃないんですけどね~。

どーしても華琳様中心エピソードばかりを書いてしまいますw

まぁ、どっかで拠点的なものでも書ければいいなぁ。

 

さてさて今日(明日?)はアニメの真・恋姫ですね~。

早く華琳様がでてきてたくさん活躍するのを祈るばかりです。

(先日のニコ動は弾かれますたorz)

 

ここまで読んでいただきありがとうございました~♪

 

 


 
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