ルークの彼女は俯きながらスカートをギュッと掴んでいます。泣くのを堪えているようです。
「ルーク君に手紙を書いた日も、あの日に告白すると成功するって占いに出てて…」
「ああ、あの日はちょうどローラに他の子と付き合ってって言われた日だった」
「成功率九十九パーセントって出てたから、思い切って手紙を書いたらオーケーもらえて、みんなから羨ましがられたのに…」
「君の占いは誰かの人生を変えられる可能性があるね。魔力も他の女子生徒より高いし、自信持ってよ?」
「ルーク君はどうして私を選んでくれたの?」
「ん?あの日はなんとなく誰でも良いから付き合おうって思ってたし、君の手紙は文章もちゃんとしてたから。他の女子の手紙は僕にはよくわからない暗号のような文字を使ってた」
「うーん、ギャル文字かなぁ?記号で文字を書くのが女子の中で流行ってるの」
「言葉の意味を間違えて使ってたりしてたし、この子たちとは気が合わないと思ったから、一番まともそうな君に決めたんだ」
「それは一応、他の女子より私の事が好きって意味なのかな?」
「嫌いではないよ?嫌いだったら付き合わないからね」
「私と結婚する可能性は…どれくらいある?」
「可能性か…。ローラが他の男子と付き合ったらローラの事は諦めるつもりだよ?」
「その男子から奪い取ろうとか思わないの?」
「僕はローラが幸せならそれで良いんだ。無理やり奪い取る気はないよ?」
「ルーク君、本気でローラの事好きなんだね」
「ローラには好きになってもらえなかったけどね」
「ルーク君に好きになってもらえるように、私も頑張るね」
「安心してよ?君の事は二番目に好きだから」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第263話。