ローラはルークの頭を抱き抱えるようにしたのでルークはローラの胸に顔を埋めました。
「ローラとこんな風になれる日が来るなんて…思わなかった…」
「触りたかったら触っても良いよ?」
「えっ、触るって何を…?」
「覗き見してる男子が言ってたから。私の胸に触りたいって…」
「本当に触っても良いの?」
「ジュリーや体術の女子部員の先輩たちにも揉まれてたから…」
ルークは震える手で胸に軽くタッチすると、すぐにガバッと起き上がりました。
「あっ、やっぱりダメだ…。トイレに行ってくる」
ドタドタと二階で走る音がしたので、一階のリビングで寛いでいたゲイザーが天井を見上げています。
「おかしい…。こんな時間に誰だ?」
「アウローラかジュリエッタじゃないですか?トイレに行ったみたいだけど…」
「いや、足音で体重が大体推測できるのだが、あれはアウローラやジュリエッタではない…」
「そんな事がわかるなんて…。ゲイザー様はすごいです!」
フラウは目がキラキラしています。しかしゲイザーは深刻な顔をしていました。
「盗賊が入ったのだとしたら…アウローラとジュリエッタが危険だ」
「はっ!そうですね…」
「ちょっと二階の様子を見て来る…」
ゲイザーは剣を引き抜いて二階に上がって行きます。ルークは大きくなったモノを処理し終えてトイレから出て来ました。
「なんだ…。ルークだったのか」
「あっ、ゲイザーおじさん。こんな遅くまですみません。ちょっとトイレが我慢できなくて」
「もう遅いから帰りなさい。ナターシャが心配しているだろ?」
「そうですね。僕はもう帰ったとローラに伝えてください」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第93話。