No.984059

聖ビーストテイマー・ナタ69

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第69話。

登録タグはありません

2019-02-15 00:05:07 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:89   閲覧ユーザー数:89

ヴィッキーはいきりたちました。

 

「ふざけるな!真剣勝負で八百長試合をするとは漢の恥だぞ?」

 

「手加減はしないって言ったろ?僕が勝ってしまわないようにせいぜい頑張れよ!」

 

「ルーク!頑張ってー」

 

ローラも手を挙げて応援しています。

 

「ほら?ローラも見てるから、僕もカッコ悪いところは見せたくないんだ」

 

「俺は…俺はジュリーに本気なんだ!お前が遊びで女と付き合って、一発やったら次々にポイ捨てしてるって、噂は知ってるんだぞ?」

 

「あっ…!それは誤解なんだけど?」

 

「ジュリーを弄んで捨てるなんて、俺は絶対に許さねぇ!」

 

尾ひれが付いて噂が一人歩きしている事を、ルークはすっかり忘れていましたが、ヴィッキーは噂を鵜呑みにしています。

 

「ジュリーとは本当に何もないんだ!」

 

「お前が女とやりまくってるってのは、前から噂で聞いて知っていたが、まさかジュリーにまで手を出すとは…。ボコボコにしてやるよ!」

 

「まだキスもしてない!ジュリーに聞いてみりゃわかるさ?僕は何もやってない…」

 

「ジュリーに聞けるわけないだろ?バカめ!」

 

怒涛の連撃で結界がダメージを受けて、ミシミシと音を立てています。

 

「物理攻撃を僕の最大ライフ分耐える結界だから、それが壊れるって事は僕は一回死んでるダメージだな」

 

「死ね!この女の敵め!!」

 

結界が破られてルークに向かって拳が飛んで来ました。すんでのところで躱しましたが、拳圧だけでも場外まで吹っ飛ばされてしまいます。

 

「ヴィクトール選手!先取ポイント獲得」

 

「あんな化け物にどうやって勝てと言うんだ?元マルヴェール国王のフォン様を超えてる強さなんじゃ…」

 

「三回戦まであるんだ。あと二回死ぬ気でかかってこい?」

 

「勝てる気はしないけど、一回くらい勝たないとカッコ付かないな…」

 

「カッコ付けるより中身を磨け!漢なら見た目より心意気だぞ?チャラチャラしやがって…」

 

…つづく


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択