No.979321

裏ビーストテイマー・ナタ112

リュートさん

本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第112話。

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2019-01-03 22:09:58 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:74   閲覧ユーザー数:74

アークとフラウは高級レストランの別室に移動しました。宿屋のようになっていて、フカフカのベッドが置いてあります。

 

「ここなら誰も聞いてない。壁も防音になっているから安心して良いよ?」

 

「そう?それじゃ心置きなく…」

 

フラウはアークをベッドに押し倒しました。アークは無表情のままで慌てる素振りも見せません。

 

「すごい腕力だな。本気でもがいても抜けられそうにない」

 

「あなた無防備すぎるわ?私が女だからって油断してたでしょ」

 

「困ったな…。ナタに浮気がバレると離婚問題になり兼ねない」

 

「言わなきゃバレないでしょ?」

 

「それがナタは我々使い魔に感覚共有の呪いをかけているから、浮気したら即行でバレる…」

 

「何?その感覚共有の呪いって…!」

 

「君が僕にキスしたらナタにすぐバレるって事だよ?」

 

「えっ…それじゃ…今まで私たちがしてた事も…全部、ナターシャちゃんにバレてたの?」

 

「そういう事になるな。僕も最近までその事は知らなかったんだが…」

 

「は、恥ずかしい…!」

 

フラウはアークから離れました。

 

「もう浮気はしないと決めたんだ。すまない」

 

「もしかしてゲイザー様と…私がしてた事も…全部、ナターシャちゃんは知ってたの?」

 

「この呪いの本来の用途は、使い魔の危機を察知する為だ。我々が傷を負えば、その痛みも共有される。ゲイザーの死に際の苦しみも共有していたそうだよ」

 

「ううっ…私が悪い女だとナターシャちゃんに知られていただなんて」

 

「ナタは僕たちが思っている以上に何でも知っているよ?その上で使い魔を大事にしてくれていたんだ。ゲイザーの悪いところも全部好きだと言っていたよ」

 

「私は…ゲイザー様の事も…こうやって襲ったの。ゲイザー様は何も悪くなかった…。悪いのは全部、私よ…」

 

…つづく


 
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