食事の後にナタはアークと一緒にお風呂に入りました。
「アークの天使の翼、泡でモコモコー!」
「ナターシャ様、くすぐったいです」
「えっ!翼って触られると、こそばゆいの?」
「はい、翼が天使の性感帯なのです」
「性感帯ってなぁに?」
「大好きな人に触られると嬉しくなる部分ですね」
「大嫌いな人に触られるとどうなるの?」
「とても嫌な気分になります…」
「じゃあ翼には触っちゃダメ?」
「ナターシャ様なら触っても良いですよ」
「良かったー!」
ナタに翼を洗われながら、アークは恍惚の表情を浮かべていました。風呂から上がるとアークはナタの部屋で一緒にベッドに入ります。
「おやすみなさーい!」
ナタを寝かしつけていると、フラウが帰って来ました。アークは一階に降ります。フラウは疲れ切った顔をしていました。
「そっちは上手くいったようね?アーク」
「ええ、オズワルド様をこの手で殺して自由の身になりました」
「作戦は成功したはずなのに、私の心はずっと晴れないの」
「今夜、もしお寂しいのでしたら、私がお慰めしますよ?」
「触らないでちょうだい!私の体に触れても良いのはゲイザー様だけなのです」
「あなたのそういうところが好きですよ」
「私はアークの事、全然好みじゃないわ」
「そう言われると、ますます好きになってしまうんです。申し訳ありません」
フラウはため息をついて、一人で寝室に入って行きました。
…つづく
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本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第25話。