No.978011

裏ビーストテイマー・ナタ24

リュートさん

本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第24話。

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2018-12-25 18:40:21 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:113   閲覧ユーザー数:113

アークはまた懇願するように言いました。

 

「ナターシャ様、どうか命令をお願いします」

 

「命令なんかしたくないよ?アークの好きなようにして!」

 

「それが命令ですか?かしこまりました」

 

アークはオズワルドの方へ向かって飛びます。

 

「おお、戻って来たか?よしよし!」

 

オズワルドの首根っこを掴むと天高く放り投げました。オズワルドは真っ逆さまに落っこちて行きます。アークは急降下すると槍を天に構えて、オズワルドを串刺しにしました。

 

「急所は外してあります。ジワジワと苦しみながら死になさい」

 

「グフッ!なぜ…裏切った…アーク」

 

「なぜだかわからないのですか?本当に愚かな人ですね。私は最初からあなたには忠誠など誓っていなかった」

 

「わしの呪いは…完璧だった…はずなのに…」

 

ナタとユリアーノとアークはマルヴェールのゲイザー邸に戻りました。ナタが合鍵をアークに手渡します。

 

「これはアークが持ってて良いよ?」

 

「わかりました。家事全般なんでも出来ますので、何かご用があれば、お申し付けください」

 

アークはキッチンに行くと冷蔵庫を開けて食材を取り出し、手早く調理して高級料理のテリーヌを作りました。

 

「オーブンで焼けたら冷蔵庫で冷まします。保存が効くので好きな時に食べたい分だけ切って食べてください」

 

「今まで見た事ない料理だよー。でも美味しそう」

 

ナタが部屋で勉強を終わらせてキッチンに戻ると、ワクワクしながらテリーヌを切り分けてもらいます。目をキラキラと輝かせながら口に入れます。

 

「美味しー!こんなの初めて食べたよー」

 

「ナターシャ様のお口に合って良かったです」

 

「うん、おばさまも料理は上手なんだけど、アークはもっと上手だね」

 

「お褒めに預かり光栄です」

 

「こんな使い魔がナタずっと欲しかったのー」

 

「うーむ、わしもこんな使い魔が欲しいのぉ」

 

ユリアーノも絶品のテリーヌに舌鼓を打っていました。

 

…つづく


 
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