No.977659

がくえんっ! #4

赤城まやさん

文化祭になり、プールへ行く鳥海と長山。
そして、屋台を回って食べるのがやめれなくなった福田と生駒はその後…?

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2018-12-23 16:04:32 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:720   閲覧ユーザー数:719

「ねぇねぇ、長山ぁ~」

鳥海は長山の肩をやさしくたたく。

「どうした?」

「文化祭、何がしたいの~」

「私か?うーん…ストライクアウトかな。」

「長山らしいね~」

「鳥海は何がいいんだ?」

「私は…縁日的なのがいいなぁ~輪投げとか射的とか。」

「それも楽しそうだな。」

2人が話していると、生駒が2人の前にちょこんと座った。

「生駒~!」

「生駒ちゃんは文化祭の出し物、何がしたいの~」

「えっと…ボウリングみたいなのかな~」

「ボウリングか~面白そうだな。」

「そうだね~」

その後、文化祭の出し物は何にするか。という話し合いが始まった。

 

「みんな揃ったか?では、あいさつを。」

「起立!今から7時間目の授業を始めます。お願いします。」

「お願いします。」

お辞儀をし終わると、クラス全員が椅子に腰を掛けた。

「さて、文化祭の出し物についてなんだが…何か意見はないか?」

「はい!」

鳥海が手を挙げる。

「はい、鳥海。」

「私はボールを使った出し物がいいです。」

「例えば?」

「ストライクアウトとかボウリングとか…」

「うーん…教室じゃあできないから、広い教室でやることになるが…それでもいいか?」

「はい!」

鳥海は元気よく返事をした。

「みんなもストライクアウトとボウリングでいいか?」

「はい!」

男子も女子も元気よく返事をした。

「よし、決定だな!用意は次週から行うから、各自用意を持参してくるように。」

「はい!」

この話し合いから数週間が経ち、いよいよ文化祭前日…

「さて、いよいよ文化祭前日だな!ワクワクしてきた!」

「長山、いつもよりも元気だね。」

「えへへ…そりゃあ楽しみだからな!」

「長山さん、ストライクアウトはここにおいてもいい?」

「うん、いいぞ!」

こうして、準備が着々とすすんでいった…

 

「文化祭始まったねぇ~」

「そうだな。」

「長山、どこ行く?」

「プールに行きたいな。あそこでステージやってるからな。」

「そうなんだ、私も行こうかな~」

「一緒に行こうか。」

「そうだね~」

鳥海と長山は手をつないで、一緒にプールへと向かった。

 

「ねぇねぇ、福田ちゃん!」

「なに?生駒ちゃん。」

「何食べる?」

「食べるって…まだ11時だよ?」

「そうだけどさ~」

「もしかして…食べ物のことしか考えてないと思っている…?」

「ううん、そんなことないよ。」

2人が話していると…

ぐりゅぅぅぅぅぅ…ぐりゅぅぅぅぅぅ…

ぐりゅぅぅぅぅぅ…ぐりゅぅぅぅぅぅ…

「お腹鳴ってるじゃん。」

「そんなことないよ~」

福田が自分のお腹を手で押さえる。

「ご飯食べる?」

「うん…」

「何食べたい?」

生駒は文化祭のパンフレットを開き、福田に見せる。

「唐揚げとか…おいしそうだね…」

「唐揚げ食べる?」

「うん…食べたい…」

「じゃあ、行こうか♪」

「うん…!」

生駒と福田は屋台がたくさんある運動場へ向かった。

 

運動場に到着すると福田のお腹がまた鳴った。

「すごい音だね」

「うん…ご飯のおいしい匂いを嗅ぐとお腹が鳴っちゃうんだ…」

「そうなんだ~」

「うん…」

「あっ!唐揚げ買ってくるね!」

「ありがとう!」

生駒は走って唐揚げの屋台へ向かった。

 

「買ってきたよ~」

「すごい量だね…食べきれるかな…」

「福田ちゃんなら食べきれるよ!」

「えっ?」

福田は少し驚いた顔をした。

「これ、私が全部食べるの…?」

「そうだけど…?」

「こんなに食べれないよ…」

「食べてあげようか?」

「うん…」

2人は唐揚げを仲良く食べた。

 

「ふぅ…お腹いっぱい…」

「いっぱい食べたね…生駒ちゃん…」

「福田ちゃんみたいになっちゃうね~」

「私、太ってないし!」

その後、2人はいろんな屋台を回って、いろんな食べ物を食べた。

 

「栗に…秋刀魚に…うなぎに…」

「松茸に…ご飯に…鮭に…」

「秋はおいしいものが美味しい季節だよね~」

生駒と福田、鳥海がお腹を鳴らしながら秋のカタログを見る。

「何見てるんだ?」

「あぁ、長山。カタログ見てるの~」

「長山ちゃんは何が食べたいの?」

「うーん…サツマイモかな。」

「サツマイモ…美味しいよね~」

ぐぅぅぅぅ…

福田のお腹が鳴る。

「ひゃぁ!」

「福田ちゃん。食べ物の話したりとかすると鳴っちゃうんだね~」

「う、うん…」

「かわいいねぇ~」

「からかわないでよ…///」

福田は少し顔を真っ赤にした。

 

授業が終わり、家に帰った後、生駒と福田、鳥海と長山で近くのレストランへ向かった。

「いらっしゃいませ~何名様ですか?」

「4名です。」

「わかりました。では、こちらの席でお待ちください。」

生駒はみんなにメニューを見せた。

「みんな、どれがいい?」

「私はこの栗まんじゅうを。」

「くりまんじゅうって、なんかいかがわしいよね。」

「そうか?」

「だってくりまん…うぐぅ!」

長山が鳥海の口を押さえる。

「何するの!」

「鳥海、それはここで言っちゃだめだぞ。」

「いいじゃん!くりまん…」

「鳥海!」

「まぁまぁ…」

「落ち着いて…!」

長山を生駒と福田が止める。

「えっと、私は…このマツタケご飯かな~生駒ちゃんと鳥海ちゃんは?」

「私はうな重かな。」

「私も~」

長山は栗まんじゅうを、生駒と鳥海はうな重を、福田はマツタケご飯の大盛りを頼んだ。

「お待たせいたしました。マツタケご飯でございます。」

「ありがとうございます…!」

ぐりゅぅぅぅぅぅ…ぐりゅぅぅぅぅぅ…

ぐぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…!

ぐぅぅぅぅ…!

松茸ご飯のお匂いが福田のお腹を鳴らす

「福田ちゃんのお腹の音、すごいね…!」

「福田、食べていいぞ。」

「うぅ…じゃあ…いただきます。」

福田はマツタケご飯を頬張る。

もぐもぐ…もぐもぐ…

ぱくぱく…ぱくぱく…

「すごい食べっぷりだね。」

「すごいね~」

「そ、そうかな…」

むしゃむしゃ…むしゃむしゃ…

もぐもぐ…もぐもぐ…

食べるたび、福田のお腹が少しずつ大きくなっていく…

「お待たせいたしました。うな重でございます。」

「ありがとうございます!」

生駒と鳥海はうな重を頬張った。

その後、長山は栗まんじゅうを食べた。

「おいしかったな~」

「そうだね~おいしかった!」

「うぅ…げっぷ…」

「福田ちゃん…大丈夫?」

生駒は福田のお腹をさする。

「うん…大丈夫…」

福田は大きなお腹を抱えながら、歩いて帰った。

 

午後11時

ぐりゅぅぅぅぅぅ…ぐりゅぅぅぅぅぅ…

ぐりゅぅぅぅぅぅ…ぐりゅぅぅぅぅぅ…

ぐぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…

ぐぅぅぅぅ…ぐぅぅぅぅ…!

「お腹…空いちゃった…何かあるかな…」

福田はお菓子箱にあるポテトチップスを見つける。

「これ…食べちゃったら…太っちゃう…でも…」

福田は自分のお腹を見る。

ぐぅぅぅぅ…ぐぅぅぅぅ…!

「我慢できない!」

もしゃもしゃ…パリパリ…

むしゃむしゃ…むしゃむしゃ…

ばくばく…ばくばく…

「さつまいももある!食べちゃお!」

もぐもぐ…もぐもぐ…

もぐもぐ…もぐもぐ…

ぱくぱく…ぱくぱく…

「うぅ…幸せ~♪げぷぅ~」

お腹がいっぱいになった福田はベッドでぐっすりと眠ってしまった。

 

 


 
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