No.977182

新ビーストテイマー・ナタ153

リュートさん

書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第153話です。

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2018-12-19 06:46:02 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:80   閲覧ユーザー数:80

選手控え室にアークが入ると、小窓からナタとフラウとミケーラとリリムがゲイザーの応援席にいるのが見えました。

 

「なぜナタもリリムもゲイザーの応援席にいるんだ?」

 

アークは腹を立ててゲイザーの控え室に向かうとドアを荒々しくノックしました。ゲイザーがドアを開けます。

 

「僕の恋人と娘がなぜあなたの応援席にいるんだ?おかしいだろう!」

 

「そんな事、私は知りませんよ?誰の応援席に座るかは本人の自由ですから…」

 

ナタとリリムがゲイザーの控え室にやって来ました。リリムはゲイザーの腕に絡みつきます。

 

「アーク、そっちはおじさんの控え室だよ?」

 

「ゲイザーに話があって来た!」

 

「リリムさん、私から離れてください…」

 

「恥ずかしがらなくても良いのよ?マイダーリン」

 

「私はナターシャ様のものです。私に触らないでください」

 

ゲイザーはそう言うとリリムを振り払って、ナタに抱きつきました。

 

「な、何を言っている?ナタは僕の恋人だ!」

 

「なんでパパも勇者さまもそんな子が良いの?私の方がそんな子より綺麗なのに…」

 

「ああ、ナターシャ様…。今日も一段とお美しい…。まるで野に咲く一輪の花のようだ」

 

「まさか…ゲイザーに魅了の術をかけたのか?なぜだ!ナタ…」

 

「ううっ…私はやめた方が良いって言ったんだけど、おじさんがかけろって言うから…」

 

ゲイザーはナタに口づけをします。ナタは顔を真っ赤にしていました。

 

「貴様!僕を本気で怒らせたようだな?今ここで殺してやる…」

 

アークは背中に背負っていた槍を構えました。

 

「おじさん、魅了されてるからってやり過ぎだよ!アークを怒らせてどうするの?」

 

ゲイザーはアークの方を向くと腰の剣を引き抜いて構えました。騒ぎに気付いたフラウとミケーラも駆けつけます。審判をする予定だった議長もやって来ました。

 

「ルシファー君!こんなところで戦うなんて、反則で棄権になりますよ?」

 

「そんなもの知るか!人間のルールで正々堂々と戦ってやろうとしていたのに、この男は…」

 

アークは怒りに我を忘れているようです。

 

…つづく


 
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