「いよいよ戦乱の幕開けね。ゾクゾクしちゃうわ」
「ふふ、ほんとよね。今から楽しみだわ。」
冒頭から危ない発言をする孫親子
「危ない親子だな、まったく。」
「あら、待ちに待った大陸の混乱なのよ?」
「雪蓮の言うとおりよ。それに私達の天下に向けての第一歩なんだから仕方ないじゃない。」
と、俺に文句?を言ってくる危ない親子(笑)
「まぁ物足りないにも程があるがな」
「勘を取り戻すには丁度よいじゃろ」
「兵の練度を維持させるために調練だけは欠かさずにしましたけどぉ~実戦をしないことには仕上げもできませんからねぇ~」
「私達の強さ喧伝できれば後々楽になるんだから最高の勝ち方をしないとね。」
笑顔で言ってくる蘭華。・・・・なるほど最高の勝ち方ね・・・
「圧倒的な勝利か?それも人々の記憶に残るような形で。」
「そういうことだ。北郷殿」
「それで、どうやって圧倒的な勝利にするのかしら冥琳?」
「火を使うわ。」
「いいわね。真っ赤な炎って大好きよ私。」
普通に会話をしている冥琳と蘭華。・・・つーか
「お前も意外と過激なんだな。しらなっかたぜ。」
「あの二人ほどではありませんが?」
「あの二人は別格だろ?」
と、二人で話していると・・
「そこ!!さっきから全部きこえているわよ!!」
「私と母様をいっしょにしないでよ!!!」
「ちょっと聞き捨てならないわよ雪蓮!!」
あ~あこんな処で親子喧嘩かよ・・
「はいはい。喧嘩は後にしてください。今から戦場に向かうんですから。」
「うむ。まったくじゃ。」
「むーなんか納得いかなーい。」
なんか先に進まないので強制的に話を戻した(主に冥琳が)
「では、先陣を蘭華様と雪蓮と祭殿が、そして私と隠は後方に回り時期をみて火矢をはなつ。そして北郷殿は・・」
「俺も先陣に行こう。」
「大丈夫なのか?」
「まぁ、大丈夫じゃねぇけどな。一応戦えるんだ。」
それにと付け加えながら天狼を前にだす。
「これもただの飾りじゃねぇからな。やるだけやってやるやさ。」
「わかりました。では祭殿、蘭華様と雪蓮共々頼みます。」
「うむ。まかせろ。お主達は時期を見逃すなよ」
「はぁ~い」
「では・・堅殿。号令を」
「ええ、行ってくるわ。」
そう言って蘭華は兵士達に向かい剣をあげ高らかに声を発した。
「聞け!!!勇敢なる孫呉の兵達よ!!!いよいよ我等の戦いを始める時が来た!!!我らが天下を取るために誇り高き勇と武を黄巾党に刻みつけよ!!!!剣を振るえ!!矢を放て!!正義は我等にあり!!!」
そう声をあげると同時に兵士たちは声をあげる。・・・・なるほどこれが孫呉、そして孫文台か・・・・
「全軍、抜刀せよ!!!」
始まるか・・・初めての戦いが・・・・そして、初めて人を殺す時が・・・・
「全軍、突撃ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」
その号令とともに兵士たちが突撃したの同じように俺達も戦場へ走っていた。
「賊を逃がすな!!容赦など必要ない!!!」
そう蘭華は兵士達に檄をとばしながら相手を殺していく。
だがこれは、必要以上の精神がいるな。いまだに人を殺した感覚が残る。
「死ねぇぇぇぇ!!!」
俺に突進してくる敵を俺はまた斬る・・・・
「わりぃな・・・・・まだ死ぬわけにはいかねぇんだよ。」
敵に謝りながらもまた俺は人を斬っていく生き残るために・・・・・
~side:祭~
堅殿や策殿に混じって賊を斬っていくあの者をみていく・・・・
謝りながらも斬っていく姿に・・・・・
「ふむ・・・・堅殿や策殿とは違うと思っていたのだがな・・・・」
これは、案外・・・・・
「ふふ・・いい拾い物をしたのかもしれんな。」
そう一人でいいながら賊を射抜いていく・・・・
~side:祭終了~
「まったくキリがねぇなこりゃ・・・」
そう愚痴っていると・・・・敵が陣地に戻っていく・・・・これは・・・あれだな・・・
「そろそろね・・・・」
そういいながら俺の隣に立つ蘭華
そしてすぐに後ろの部隊が敵の陣地に火矢を放つ・・・・
「よし、敵はもう終わりよ!!!一気にたたみかけるわよ!!!!」
「は!?おまっ、冥琳の指示を待てよ!!!」
「そんな暇ないわよ!!ほら、速く!!!」
そう言って突撃していく蘭華
「ほら!!一刀も突っ立ってないで行くわよ!!!」
「って、お前もかよ!!!雪蓮・・・」
もうこりゃ・・・呆れるしかないな・・・
「ったく・・・とんでもない親子だな・・・ぜってぇ俺が初陣だってこと忘れてんだろ」
黄巾党が全滅していった戦場で一人たそがれながら煙草を吸っていると・・・・
「一刀、そろそろ皆の処に戻るわよ」
「ん?あぁ、そうか」
「ごめんなさいね・・・こんな処に連れてきてしまって・・・」
と、俺に謝ってくる蘭華。なので俺は・・・・
「なぁに辛気臭い顔をしてんだよ。」
そういい蘭華の頭にデコピンする
「いったぁ~!もう、人がせっかく謝ってんのに~」
「別に、ここに来たことも、戦場に駆り出されたことも、人を斬ったことも、後悔しちゃいねぇよ。」
「一刀・・・・」
「お前はお前が信じる道を行けばいいんだ。俺になんか謝るんじゃねぇよ。」
そう言い蘭華に背を向ける俺
「ありがとう一刀・・・・・」
こうして俺の初めての戦は幕を閉じたのだった・・・・・
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今回は少し長めに作りました。
でも文才がないです。