スネークは、単身でこの世界に散っていった仲間を探しに行った。
敵に見つからないように進みつつ、もし敵に見つかった場合も迫撃砲で反撃を受けずに攻撃する。
この世界は身を隠せるような場所がほとんどないため、隠れるのはほとんどダンボール頼りになる。
といっても、こんな場所にダンボールがあればほとんどの人が不自然すぎて気付くだろうが、
何故か魔物には気付かれなかった。
「戦いに慣れているあいつらなら、弱い奴程度なら軽くあしらえるだろう。
だが、連戦が続いては体力が持たない、その前に見つけなければならない」
襲い掛かってきたゾンビをスネークは手榴弾で撃退し、ゾンビ犬は麻酔銃で無力化する。
相手に合わせて武器を使い分ける傭兵らしい器用さが出ていた。
その頃、ロックマンとパックマンは、巨大蜘蛛や蛆の塊と戦っていた。
「それっ!」
「やあっ!」
ロックマンが蛆の塊にロックバスターを放ち、パックマンがゴーストを召喚して攻撃する。
「うわぁ!」
蜘蛛の糸がロックマンの足に絡まって動けなくなるが、何とか引きちぎり体勢を整え直す。
次にロックマンはフレイムマンの特殊武装、フレイムブラストで虫達を焼き払った。
「そぉれ!」
パックマンが体当たりで巨大蜘蛛を攻撃した後、
続けてロックマンのロックバスターが直撃し巨大蜘蛛は弾け飛んだ。
「残るは、あの蜘蛛だけだね!」
「ボクがとどめを刺すから、パックマンは足止めを頼むよ!」
「OK!」
ロックマンがチャージをしている間に、
パックマンは巨大蜘蛛に向かってフルーツを投げ、巨大蜘蛛を足止めした。
「いくぞ! チャージショット!!」
そしてパワーが溜まった後、ロックマンのバスターから巨大なエネルギー弾が飛んだ。
それが巨大蜘蛛に命中すると大爆発を起こし、大爆発が治まると巨大蜘蛛は跡形もなく消滅した。
「ふぅ、これで敵は全部倒したかな?」
「早くみんなと合流しなきゃ……」
一方、スネークは仲間がどこにいるのかを探していた。
目印が少ない以上探すのは難しいが、それでもスネークは根気よく探した。
「ん? あれは……?」
そして、4分30秒後、スネークは人型の影と丸い形の影を見つけた。
「ロックマンに、パックマンじゃないか」
スネークが見つけたのは、同じく異世界からやって来た、ロックマンとパックマンだった。
「わーい、スネークだー!」
「よかったー!」
ロックマンとパックマンはすぐにスネークの胸元に飛び込んだ。
「なっ、いきなり何をする」
「だって、ボク達だけだと不安だったから……」
「スネークみたいな人がいれば、安心するんだよ」
ロックマンとパックマンは、人間年齢に換算するとまだ子供だ。
そんな二人がこんな場所にいれば、一晩で精神がやられてしまうだろう。
だから、スネークのような大人に出会えたのが嬉しかったのだ。
「ちょうどいい、俺は仲間を探していたところだ」
「えっ、本当?」
「ああ。……ここは、怖いか?」
「うん、ちょっとだけ。でも、仲間と一緒なら、大丈夫かな?」
「安心しろ、俺が守ってやる。信じる事が、生き残る事への近道だ」
スネークの頼もしい姿に、ロックマンとパックマンは安心するのだった。
「はっ!」
「ロックバスター!」
「パックアタック!」
スネークがロケットランチャーで広範囲をまとめて攻撃し、
ロックマンとパックマンが敵にとどめを刺していく。
全員、遠距離攻撃ができるため、反撃を受けずに敵を倒していた。
特に、スネークとロックマンは同じ兵器を使う者としてとても息が合っていた。
「凄いねぇ、スネーク! 爆発物や銃器を巧みに扱えるなんて」
「俺が得意なのは戦闘ではないがな……。ロックマンも色んな武装を上手く使い分けているな」
「えへへ、ありがとう」
「ボクもキミ達に負けないくらい、た~っくさん活躍しちゃうからね!」
パックマンもまた、ロックマンやスネークを見て頑張る事にした。
こうして、スネーク、ロックマン、パックマンがあと少しでラストホープに辿り着こうとした時だった。
―ブゥン
「うわっ!?」
突然、三人の目の前に、ゴーレムが三体現れた。
赤い鎧を着た女戦士のゴーレムは盾を、青い鎧を着た女戦士のゴーレムは剣を、
緑の鎧を着た女戦士のゴーレムは槍を持っていた。
ゴーレムの目は鋭く、三人に対し極めて敵対的な姿勢を取っていた。
「これって、ワイリーナンバーズのような、そうでもないような……!?
でも、なんだか生気が感じられないな」
そう言ってロックマンはロックバスターを構える。
「恐らくはあいつの差し金だと思うが……」
「何にしろ、倒さなきゃこの先には進めないみたい、ってところかな?
悪いけど、この戦いはボク達が勝つからね!」
スネークも銃を構え、パックマンも彼の後に続いて戦闘態勢を取る。
異世界からの三戦士と、女戦士型ゴーレムとの戦いが始まった。
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待たせたな! 今回はスネーク、ロックマン、パックマンの他社組が主役です。